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庭・物置・車庫がある家の遺品整理|屋外・付帯設備の進め方と費用相場【実務チェックリスト付き】

最終更新日:2026年9月15日|監修:司法書士・行政書士 久留慎一郎先生・安心実家じまい事務局

司法書士・行政書士 久留慎一郎
監修者

久留 慎一郎(ひさどめ しんいちろう)/司法書士・行政書士

東京大学法学部を卒業後、日本航空株式会社に26年間勤務(うち法務部に4年間所属)。在職中に司法書士試験に合格し、2018年に独立開業、2021年に司法書士法人を設立。相続登記や不動産の名義変更など、実家じまいに関わる法律手続きを担当する。安心実家じまいの提携司法書士・行政書士。

監修の範囲:相続・登記・法務に関する記述(司法書士・行政書士の業務範囲)。片付け・買取・費用相場などの記述は安心実家じまい事務局が編集しています。監修者プロフィール

■経歴

  • 1966年鹿児島県生まれ
  • 1985年鹿児島ラ・サール高校卒業
  • 1989年東京大学法学部卒業/同年、日本航空株式会社入社(2002〜2006年は法務部所属)
  • 2013年司法書士試験合格
  • 2015年簡易裁判所訴訟代理等に関する法務大臣認定/同年、日本航空株式会社退職、司法書士法人コスモ入所
  • 2017年司法書士法人コスモ退職
  • 2018年事務所開設
  • 2021年司法書士法人設立

■得意領域

  • 相続登記・相続手続き
  • 不動産の名義変更
  • 相続放棄
  • 簡易裁判所の訴訟代理

この記事の結論

  • 庭・物置・車庫がある家は、室内だけの遺品整理より作業範囲も費用も膨らみやすく、見積もり時に「屋外・付帯設備が含まれているか」を必ず確認する必要があります。
  • 物置は粗大ごみとしてそのまま出せず、解体してから搬出するのが基本です。サイズ(高さ+幅+奥行きの合計)で費用の目安が変わります。
  • 車庫にはガソリン・灯油・消火器・農薬など「普通ごみに出せない危険物」が眠っていることが多く、処分ルートを個別に確認する必要があります。
  • 庭木の伐採・草刈りは近隣との境界トラブルに発展しやすい工程です。着手前に境界と越境枝の有無を確認しておくと安心です。
目次

庭・物置・車庫がある家の遺品整理は何が違うのか

遺品整理というと、室内の家財を仕分けて搬出する作業を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし戸建て住宅、とりわけ庭・物置・車庫(ガレージ)を備えた家では、室内の整理が終わった後に「屋外にもう一つの現場」が残ります。庭木や植栽、物置の中に何年も積み重なった道具類、車庫に置かれたままの自動車・バイク・農機具・工具など、対象となる物の種類も量も室内より読みにくいのが特徴です。

マンションや賃貸物件の遺品整理であれば、作業範囲は基本的に室内に限られます。一方、庭・物置・車庫のある戸建てでは、屋内の家財に加えて、屋外にある構造物・植物・車両まで含めて「実家全体をどう片付けるか」を考える必要があります。これは実家じまい全体の計画とも密接に関わる部分であり、遺品整理だけでなく、その後の実家の売却・解体・活用の判断にもつながっていきます。実家じまい全体の進め方は実家じまいとは?費用・手順・タイミング完全ガイドで解説していますので、あわせてご確認ください。

遺品整理業者のサイトでは、室内の整理費用に加えて、庭や屋外の片付けを含める場合は目安として数万円〜数十万円程度の追加費用が発生する、と紹介されている例が多く見られます。正確な金額は物置・車庫の広さや積載量、庭木の本数・高さによって大きく変わるため、この記事で断定的な総額をお伝えすることは避けますが、「室内だけの相場では収まらない」ことを前提に準備を進めることが大切です。

特に築年数の古い戸建てでは、物置や車庫が増築されている、庭に離れや倉庫が別途建っている、といったケースも珍しくありません。こうした付帯設備は登記や間取り図には反映されていないことがあり、見積もりの段階で現地確認をしないと業者側も正確な作業量を把握できません。「思ったより物置が大きかった」「車庫の奥に離れがあった」という理由で当日になって追加費用が発生する事態を避けるためにも、敷地全体を一度歩いて確認しておくことをおすすめします。

空き家期間が長い場合の劣化・安全面のリスク

誰も住まなくなってから時間が経っている家では、庭木が伸び放題になっている、物置の屋根や壁が錆びて崩れかけている、車庫のシャッターが動かなくなっているといった劣化が進んでいることがあります。老朽化した物置や車庫は、解体作業中に崩落する危険もあるため、自己判断での作業は避け、状態がひどい場合は早めに専門業者へ相談してください。また、庭木が生い茂ったままだと害虫の発生源になったり、台風などで枝が折れて近隣に被害を及ぼしたりするリスクもあります。空き家の管理全般については空き家の管理方法|自分でやる場合と代行サービスの費用もあわせてご確認ください。

見積もり時に必ず確認したいこと

遺品整理業者に見積もりを依頼する際は、室内だけでなく庭・物置・車庫を含めた敷地全体を実際に見てもらったうえで金額を出してもらうことが基本です。電話やメールの写真だけで概算を出す業者もありますが、物置や車庫の中身は開けてみないと分からないことが多いため、可能な限り現地見積もりを依頼してください。見積書に「庭木の伐採・搬出」「物置の解体・撤去」「車両の処分(廃車手続き含む)」がそれぞれ項目として明記されているかを確認すると、後から「これは対象外でした」という追加請求を防ぎやすくなります。見積書の読み方全般は遺品整理の見積書の読み方で詳しく解説しています。

業者選びで確認したい許可・実績

庭木の伐採や物置の解体まで対応できる業者は、遺品整理業者の中でも自社で対応できる場合と、提携する解体業者・造園業者と連携して対応する場合があります。どちらであっても問題はありませんが、依頼前に「庭木の伐採」「物置・車庫の解体」「危険物の処分」のそれぞれについて、自社対応なのか提携業者への外注なのかを確認しておくと、当日の作業体制や日程の見通しが立てやすくなります。また、一般廃棄物の収集運搬に関わる許可の有無は、遺品整理業者を選ぶ際の基本的な確認項目です。許可・資格の確認方法については遺品整理業者に必要な許可・資格で詳しく解説しています。

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庭にあるものの整理・処分【比較表】

庭は室内と違い、植物・構造物・生活用品が入り混じっています。処分方法も品目ごとに異なるため、あらかじめ全体像を把握しておくと当日の判断が早くなります。

品目 処分方法の目安 注意点
庭木・植栽(低木) 剪定・抜根して可燃ごみ or 業者搬出 自治体によって太さ・長さの制限があるため事前確認が必要
庭木(高木・大木) 業者による伐採・伐根が基本 伐根・伐採あわせて数千円〜数万円が目安。高さや本数で変動
庭石・灯籠・プランター 重量物のため業者回収が現実的 自力搬出は腰痛・怪我のリスクがある
物干し竿・ガーデン家具 粗大ごみ or 不用品回収 金属・プラスチックなど素材で分別区分が変わる
犬小屋・ペット用品 粗大ごみ or 業者回収 サイズによって解体が必要な場合がある
灯油タンク・灯油 専門業者・販売店へ相談 灯油は普通ごみに出せない。ガソリンスタンドや灯油販売店に確認する
井戸・浄化槽 専門業者による埋め戻し・閉鎖工事 自治体への届出が必要な場合がある。個人での対応は避ける

庭木の伐採・伐根費用は、木の高さや本数によって幅がありますが、業界の目安としては1本あたり数千円〜数万円程度とされています。何十年も手入れされずに育った大木や、隣家との境界近くにある木は、通常より高額になったり、特殊な機材が必要になったりすることがあるため、複数の業者に現地を見てもらってから判断することをおすすめします。

柿・梅など実のなる木は近隣配慮も必要

庭に柿・梅・みかんなど実のなる木がある場合、収穫されないまま実が落ち続けると、悪臭や害虫の原因になり、隣地に果実が落ちて苦情につながることもあります。空き家になった時点で近隣に一声かけておく、あるいは早めに剪定・伐採を済ませておくと、後々のトラブルを防ぎやすくなります。生垣についても同様で、伸びた枝が道路や隣地にはみ出していないかを確認し、必要に応じて剪定業者に依頼してください。

物置の中身仕分けと解体・撤去費用相場

物置は「中の荷物を出す」作業と「物置そのものを解体・撤去する」作業の二段階に分かれます。物置本体は粗大ごみとしてそのまま収集してもらうことができないため、多くの場合は解体してから搬出する必要があります。

物置の仕分けは3ステップで進める

物置の中身は「①貴重品・思い出の品」「②危険物・特殊品」「③一般的な不用品」の三つに分けて考えると、迷いが少なくなります。まず、権利書や印鑑、現金、貴金属などが紛れていないかを最初に確認します。次に、ガソリンや農薬など危険物を先に取り分けて別ルートで処分します。最後に残った工具・雑貨・園芸用品などを、粗大ごみ・不用品回収・買取のいずれで処分するか仕分けます。この順番で進めると、貴重品の見落としや危険物の混入を防ぎやすくなります。

物置のサイズ(高さ+幅+奥行きの合計) 解体・撤去費用の目安
〜400cm程度 約15,000円〜17,000円
400〜500cm程度 約17,000円〜21,000円
500〜600cm程度 約21,000円〜30,000円

この金額はあくまで解体作業そのものの目安であり、コンクリートの基礎撤去や、中に残っていた廃材・残置物の処分費用は別途上乗せになることがほとんどです。スチール製の物置はリサイクルできる分だけ比較的安く、木製・プレハブ型は解体の手間がかかる分だけ高くなる傾向があるとされています(出典:解体無料見積ガイド「物置を解体する際の費用相場」)。正確な金額はサイズ・素材・立地条件によって変わるため、実際の解体費用はお住まいの自治体や解体業者に確認してください。

物置の中に危険物がある場合の注意点

物置や車庫の奥から、ガソリン携行缶・灯油・消火器・農薬・塗料・スプレー缶といった「普通ごみに出せない物」が見つかることは珍しくありません。これらは自治体の通常収集では回収されず、それぞれ個別の処分ルートが必要です。

  • 消火器——(株)消火器リサイクル推進センターが案内する「特定窓口」(消火器の販売代理店・防災事業者など全国約5,000か所)や「指定引取場所」に持ち込む方法があります。詳しい窓口は消火器リサイクル推進センターのリサイクル窓口検索で確認できます。
  • ガソリン・灯油——多くのガソリンスタンドが引き取りに対応していますが、セルフ式のスタンドでは断られることや、店舗によっては持ち込み自体を断られることもあるため、事前に電話で確認してから持ち込むことをおすすめします。
  • 農薬・塗料・スプレー缶——自治体によって分別区分が異なります。お住まいの自治体のごみ分別ルールを確認するか、判断がつかない場合は自治体の清掃担当窓口に相談してください。

危険物の扱いを誤ると事故につながる可能性があるため、自己判断で処分せず、必ず販売店・専門窓口・自治体のいずれかに確認してから対応することが大切です。粗大ごみの手数料は自治体ごとに異なるため、粗大ごみ手数料の自治体別比較もあわせてご確認ください。

また、物置の奥から予想外の物が出てくることも珍しくありません。古い自転車、灯油ストーブ、キャンプ用品、農作業用の刃物など、種類はさまざまです。見た目では価値が分かりにくい古道具や工具でも、状態によっては買取の対象になることがあります。処分と買取のどちらが良いか迷う場合は、仕分けの段階で一度写真を撮っておき、業者に見積もりの相談をする際にあわせて確認するとよいでしょう。

車庫・ガレージにある物の整理

車庫には、自動車・バイクのほか、農機具・工具・タイヤ・脚立など、室内にはない大型・特殊な品物が集まりやすい場所です。品目ごとに手続きと処分方法が異なるため、種類別に整理します。

品目 対応の考え方
自動車 相続人の名義変更または売却・廃車の手続きが必要。放置すると税金が発生し続ける
バイク 排気量により手続き窓口が異なる。名義変更・廃車どちらも早めの対応が望ましい
農機具(耕運機・草刈機など) 買取業者への売却、または不用品回収を検討。燃料の抜き取りが必要な場合がある
工具類 状態が良ければ買取対象になることもある。刃物・電動工具は安全に配慮して梱包する
タイヤ 購入店・ガソリンスタンド・タイヤ専門店での引き取りを確認する
猟銃・刀剣類 所持許可・登録証の確認と警察署への届出が必要。個人での処分は避ける

自動車・バイクの相続手続きは、名義変更の要否や必要書類が状況によって異なります。詳しい手順は車の相続手続き|名義変更の必要書類・処分と売却の選び方で解説しています。また、車庫の奥から猟銃や日本刀が見つかるケースもあり、これらは古物としての価値の有無にかかわらず、警察署への届出が必要になる場合があります。詳しくは日本刀・猟銃の処分|登録証の確認と警察届出の手順をご覧ください。冷凍庫・除雪機など大型の家電・機械が車庫に置かれている場合は大型家電の処分方法も参考にしてください。

放置された車両で特に急いで確認したいこと

車庫や庭先に長期間放置された車両は、自動車税(種別割)や車検切れの状態が続いていることがあります。名義変更をせずに放置していると、税金の通知が届き続けたり、売却・廃車の手続きが複雑になったりすることがあるため、遺品整理の初期段階で「車両をどうするか」の方向性だけでも決めておくと、後の手続きがスムーズになります。バッテリーが上がっている、タイヤが劣化しているなど自走できない状態の車両は、レッカー移動が必要になる場合もあるため、業者へ相談する際に車両の状態もあわせて伝えてください。

庭木の伐採・草刈りで近隣トラブルを防ぐポイント

庭がある家の遺品整理で見落とされがちなのが、隣家との境界です。長年手入れされていなかった庭木は、枝や根が隣地に越境していることがあります。伐採や剪定の前に、次の点を確認しておくとトラブルを防ぎやすくなります。

  • 境界標(境界杭)がどこにあるかを事前に確認する。不明な場合は測量図や登記情報を確認する
  • 隣地に越境している枝・根がある場合は、伐採前に一言声をかけておく
  • 剪定・伐採の作業日程を、事前に隣家へ簡単に伝えておく(騒音・落葉への配慮)
  • 空き家の期間が長い場合、庭木の越境や落葉が原因で既にトラブルになっていないか確認する

境界確定が必要なほど曖昧な場合や、隣地との測量トラブルがある場合は、遺品整理とは別に専門家への相談が必要になることもあります。境界・測量については土地の測量・境界確定の費用と流れで詳しく解説しています。

実務チェックリスト(印刷して使える)

庭・物置・車庫がある家の遺品整理に着手する前に、確認しておきたい項目を一覧にしました。現地確認や業者への見積もり依頼の際にご活用ください。

確認項目 チェックのポイント
見積もりの対象範囲 庭・物置・車庫が室内整理と別料金になっていないか確認する
物置内の危険物の有無 ガソリン・灯油・消火器・農薬・塗料の有無を先に確認する
車両の名義・保険 自動車税・自賠責保険の状況を確認し、放置による費用発生を防ぐ
境界・越境枝の確認 隣地との境界標の有無、越境している枝や根がないか確認する
物置解体の基礎撤去の要否 基礎(コンクリート)が残る場合、別途撤去費用がかかることを把握する
猟銃・刀剣類の有無 見つかった場合は警察署への届出方法を先に確認する
自治体の分別ルール 庭木・物置解体材・危険物それぞれの分別区分を事前に確認する
写真での記録 作業前後の庭・物置・車庫を撮影し、記録を残しておく

このチェックリストのうち、特に見落とされやすいのが「危険物の有無」と「基礎撤去の要否」です。この二つを見積もり前に確認しておくだけで、当日の追加費用や作業の手戻りを大きく減らせます。印刷して現地確認の際にチェックを入れながら進めると、複数の親族で分担して確認する場合にも情報の抜け漏れを防げます。特に遠方に住む相続人が一部の確認だけを担当するようなケースでは、共通のチェックリストを使うことで、誰が何を確認したかを後から振り返りやすくなります。

ケース別に見る進め方のシミュレーション

庭・物置・車庫の状況は家によって大きく異なります。よくある四つのパターンを挙げて、それぞれの考え方を整理します。

ケースA:庭木が茂り、物置に工具や農薬が残っている場合

まず物置内の危険物(農薬・塗料・ガソリンなど)を先に仕分けし、専門の処分ルートを確認します。庭木は本数と高さを業者に伝えたうえで、伐採・伐根の見積もりを取ります。物置自体の解体は、中身を出し終えてから着手する順番が効率的です。

ケースB:車庫に車とバイクが1台ずつ残っている場合

車両は相続人の名義変更か、売却・廃車のどちらにするかを早めに決めておくと、自動車税や保管場所の負担を減らせます。車庫内の工具・タイヤなどは、車両を動かした後にまとめて仕分けると作業がスムーズです。

ケースC:空き家期間が長く、庭木が隣地に越境している場合

伐採の前に、境界標の有無と越境の状況を確認し、可能であれば隣家に一言伝えてから着手します。境界が不明確な場合は、測量や専門家への相談を先に済ませておくと、後々のトラブルを避けられます。

ケースD:遠方に住んでいて現地に頻繁に行けない場合

庭・物置・車庫は写真だけでは実態が分かりにくいため、立ち会いなしで進める場合は、事前に電話やビデオ通話で状況を確認できる業者を選ぶと安心です。鍵を預けて作業を依頼し、作業前後の写真報告を受け取る形であれば、現地に行けない場合でも対応できます。

いずれのケースでも共通して言えるのは、「危険物の有無」「境界・越境の有無」「車両の名義」の三つを最初に確認しておくと、その後の作業や見積もりの調整がスムーズになるということです。逆にこの三つを確認しないまま作業を進めてしまうと、危険物の処分先が見つからずに作業が中断したり、隣家とのトラブルに発展したり、車両の税金が発生し続けたりと、後々の負担が大きくなりがちです。

庭・物置・車庫の遺品整理でよくあるトラブルとその防ぎ方

庭・物置・車庫を含む遺品整理は、室内だけの作業に比べて関係者や工程が増える分、トラブルも起きやすくなります。事務局としてご相談を受ける中でよく耳にするパターンと、その防ぎ方を紹介します。

  • 見積もりに含まれていると思っていた作業が対象外だった——庭木の伐採や物置の解体が見積もりに含まれておらず、当日追加費用を請求されるケースです。契約前に、屋外作業がどこまで含まれるかを書面で確認しておくと防げます。
  • 危険物の処分先が見つからず作業が止まる——ガソリンや消火器の処分先を確保しないまま作業日を迎えてしまい、その場で対応できず持ち越しになることがあります。事前に物置・車庫の中身を確認し、危険物の有無を業者に伝えておくと、作業当日の中断を防げます。
  • 庭木の伐採で隣家との関係が悪化する——境界や越境枝を確認しないまま伐採し、後から「勝手に切られた」と苦情になるケースです。着手前の一言と、境界標の確認を徹底することが防止策になります。
  • 車両の放置で税金・保険料がかかり続ける——名義変更や廃車の判断を先延ばしにした結果、自動車税や保険料が発生し続けてしまうケースです。遺品整理の初期段階で、車両をどうするかの方向性だけでも決めておくと、余計な費用の発生を抑えられます。
  • 買取できたはずの品を一緒に処分してしまう——工具や農機具、骨董品など、価値があるかもしれない品を仕分けの時間が足りず処分に回してしまうケースです。時間に余裕がない場合ほど、先に写真を撮っておき、業者に買取可否を確認してから処分するかどうかを判断すると後悔を防げます。

これらのトラブルの多くは、着手前の確認と情報共有を丁寧にすることで防げます。庭・物置・車庫は一度に片付けようとせず、危険物・貴重品・境界の確認を先に済ませたうえで、落ち着いて進めていくことが結果的に一番の近道になります。

まとめて依頼して費用を抑えるコツ

庭木の伐採・物置の解体・車の廃車手続きなど、それぞれを別々の専門業者に依頼すると、出張費や現地調査費が個別に発生し、総額がかさみやすくなります。遺品整理を専門とする業者の中には、庭木の伐採や物置の解体、車両の廃車手続きまでまとめて窓口となり、必要に応じて提携する専門業者と連携して進められるところもあります。窓口を一本化することで、見積もりのすり合わせや作業日程の調整の手間を減らせる点がメリットです。買取可能な品物(工具・農機具・骨董品など)があれば、買取金額を作業費用から差し引ける場合もあるため、見積もり時にあわせて相談してみてください。

遺品整理そのものについてのご相談は遺品整理サービスで承っています。庭・物置・車庫を含めた敷地全体を一つの窓口で任せたい場合は、まずは写真を送るだけの無料見積もりからご相談ください。

自分でできる範囲と業者に任せるべき範囲の見極め方

すべてを業者に依頼する前に、自分たちでできる範囲を整理しておくと、費用を抑えつつ効率よく進められます。たとえば、写真や手紙などの思い出の品の仕分け、貴重品・権利書の捜索、危険物かどうかの一次確認(ラベルを見て種類を把握する程度)は、遺族自身で進めやすい作業です。一方で、庭木の伐採、物置・車庫の解体、重量のある庭石やコンクリート製品の撤去、ガソリンなど危険物の実際の処分は、専門の知識・資格・機材が必要になるため、無理に自力で行おうとすると怪我や事故につながるおそれがあります。

体力面や時間の制約を考えると、「思い出の品の仕分けは自分たちで、体力を使う作業・危険を伴う作業は業者に」という役割分担が現実的です。特に高齢の親族だけで進めようとすると、庭木の伐採中の転落や、重量物を運ぶ際の腰痛など、思わぬ怪我につながることがあります。無理をせず、早い段階で見積もりを取り、任せる範囲を決めておくことをおすすめします。

費用を抑えるためにできる下準備

作業前にいくつかの下準備をしておくことで、業者に依頼する作業量を減らし、結果的に費用を抑えられる場合があります。具体的には、①貴重品・重要書類を先に自分たちで探し出しておく、②危険物の場所と種類を把握してメモしておく、③売却・買取が見込めそうな品物(工具・農機具・骨董品など)を分けておく、④庭木のうち自分たちで剪定できる範囲は先に済ませておく、といった対応です。ただし、体力的・時間的に無理のある範囲まで自分たちで行おうとすると、かえって作業が長引き、結果的に負担が増えることもあります。できる範囲を見極めながら進めることが大切です。

よくある質問

物置はそのまま粗大ごみとして出せますか?
多くの場合、物置は大きさや構造の関係で、そのまま粗大ごみとして収集してもらうことができません。解体して部材ごとに分別してから搬出するのが一般的です。解体費用はサイズや素材によって異なるため、お住まいの自治体や解体業者に確認することをおすすめします。
物置や車庫からガソリンや灯油が見つかった場合はどうすればよいですか?
ガソリンや灯油は普通ごみに出すことができません。ガソリンスタンドで引き取りを行っている場合がありますが、店舗によって対応が異なるため、持ち込む前に電話で確認することをおすすめします。判断に迷う場合は、自治体の清掃担当窓口にも相談してください。
庭木の伐採で隣家とのトラブルを避けるにはどうすればよいですか?
伐採や剪定の前に、境界標の位置を確認し、隣地に越境している枝や根がないかを確認しておくことが大切です。越境がある場合は、着手前に隣家へ一言伝えておくと、トラブルを避けやすくなります。境界が不明確な場合は、測量や専門家への相談を検討してください。
庭・物置・車庫の整理もまとめて業者に依頼できますか?
依頼できます。安心実家じまいでは、室内の遺品整理とあわせて、庭木の伐採、物置の解体・撤去、車両の廃車手続きの相談まで、一つの窓口でご相談いただけます。遠方にお住まいで立ち会いが難しい場合も、鍵をお預かりして進める方法があります。
物置や車庫の解体費用は、遺品整理の見積もりに含まれますか?
業者や契約内容によって異なります。室内の遺品整理と物置・車庫の解体を別料金にしている業者もあれば、まとめて一つの見積もりとして提示する業者もあります。見積書を受け取る際は、庭木の伐採・物置の解体・車両の処分がそれぞれ項目として含まれているか、含まれていない場合は別途いくらかかるのかを必ず確認してください。

まとめ

庭・物置・車庫がある家の遺品整理は、室内の整理だけでは終わりません。庭木の伐採、物置の解体、車両の処分、危険物の処分ルート確認など、室内とは異なる工程が加わるため、見積もりの段階で「屋外・付帯設備が含まれているか」を明確にしておくことが、後からの追加費用やトラブルを防ぐ一番の近道です。振り返ります。

  • 庭・物置・車庫を含める場合、見積もりに屋外の作業項目が明記されているかを、契約前の段階で必ず確認する
  • 物置は多くの場合、そのまま粗大ごみに出せず解体してから搬出する必要がある。サイズ・素材によって費用の目安が変わる
  • ガソリン・灯油・消火器・農薬などの危険物は普通ごみに出せない。販売店・専門窓口・自治体のいずれかに確認し、個別の処分ルートを確保する
  • 庭木の伐採は、着手前に境界標の位置と越境枝の有無を確認し、隣家への一言を忘れないようにする
  • 自動車・バイク・猟銃・刀剣類は、名義変更や警察署への届出など、それぞれ個別の手続きが必要になる場合がある
  • 庭木の伐採・物置の解体・車両の処分をまとめて一つの窓口に依頼すると、出張費や日程調整の手間を抑えられる場合がある
  • 自分たちで対応できる範囲(貴重品の捜索・仕分けなど)と、業者に任せるべき範囲(伐採・解体・危険物処分)を早めに切り分けておく

庭・物置・車庫の状況は家によって大きく異なります。判断に迷う品物や、境界・相続に関わる手続きが絡む場合は、一人で抱え込まず、司法書士や解体業者など専門家に相談してください。遺品整理全体の流れについては遺品整理とは?いつから・費用・捨ててはいけないもの 完全ガイドもあわせてご覧ください。

読むより、聞いたほうが
早いこともあります

庭木の伐採・物置の解体・車の廃車手続きまで。写真を送るだけで概算のお見積もりをお出しします。ご相談・お見積もりは無料です。

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この記事を書いた人

安心実家じまい事務局です。実家の片付けや遺品整理、空き家になった家の処分について、はじめての方にも分かるように記事を書いています。提携している現場の業者や司法書士と一緒に、費用の相場・自治体のごみ出しルール・補助金といった、調べてもなかなか分かりにくいところを一つずつ確かめながらまとめています。「誰に頼めばいいか分からない」という段階のご相談も、LINEやお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。
運営は株式会社Sora Capital(東京都渋谷区・安心実家じまい事務局)です。相続・登記・法務に関する記述は、提携の司法書士・行政書士 久留慎一郎が監修しています。税額の計算や申告の判断は、税理士にご確認ください。

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