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遺品整理の費用相場|3LDK・3DKはいくら?間取り別の目安と安くする方法

最終更新日:2026年10月21日|監修:司法書士・行政書士 久留慎一郎先生・安心実家じまい事務局

司法書士・行政書士 久留慎一郎
監修者

久留 慎一郎(ひさどめ しんいちろう)/司法書士・行政書士

東京大学法学部を卒業後、日本航空株式会社に26年間勤務(うち法務部に4年間所属)。在職中に司法書士試験に合格し、2018年に独立開業、2021年に司法書士法人を設立。相続登記や不動産の名義変更など、実家じまいに関わる法律手続きを担当する。安心実家じまいの提携司法書士・行政書士。

監修の範囲:相続・登記・法務に関する記述(司法書士・行政書士の業務範囲)。片付け・買取・費用相場などの記述は安心実家じまい事務局が編集しています。監修者プロフィール

■経歴

  • 1966年鹿児島県生まれ
  • 1985年鹿児島ラ・サール高校卒業
  • 1989年東京大学法学部卒業/同年、日本航空株式会社入社(2002〜2006年は法務部所属)
  • 2013年司法書士試験合格
  • 2015年簡易裁判所訴訟代理等に関する法務大臣認定/同年、日本航空株式会社退職、司法書士法人コスモ入所
  • 2017年司法書士法人コスモ退職
  • 2018年事務所開設
  • 2021年司法書士法人設立

■得意領域

  • 相続登記・相続手続き
  • 不動産の名義変更
  • 相続放棄
  • 簡易裁判所の訴訟代理

この記事の結論

  • 3DK・3LDKの遺品整理費用の相場はおおむね15万円〜50万円です。同じ間取りでも物量・立地・特殊作業の有無で2〜3倍の差が出ます。
  • 相場に幅が出る最大の理由は、間取りではなく「荷物の量」と「搬出条件」で金額が決まるためです。
  • 3DKと3LDKは部屋数が同じでもリビングの広さ分だけ荷物が増えやすく、3LDKの方が平均してやや高めに出る傾向があります。
  • 見積もりは内訳のある書面を2〜3社で比較し、買取による相殺や実家じまいパックとの比較も行うのが安全です。
目次

3LDK・3DKの遺品整理費用はいくら?結論から

3LDK・3DKの実家や住まいの遺品整理にかかる費用は、相場としてはおおむね15万円〜50万円の範囲に収まることがほとんどです。ただし、これはかなり幅のある数字です。荷物が少なく搬出もしやすい3DKなら15万円前後で済むこともありますし、長年住んだ3LDKで荷物が多く、庭や物置、特殊清掃まで必要になるケースでは50万円を超えることもあります。

この記事では、同じ「3LDK・3DK」という間取りでも費用がどのように変わるのか、何が金額を左右しているのかを具体的な数字とチェックリストで整理します。「自分の家の場合はどのあたりになりそうか」をこの記事だけで判断できるようにまとめました。

3LDK・3DKの遺品整理費用相場【表で比較】

まず、間取り別の目安を一覧で確認します。下表は安心実家じまいが自社の見積もり実績をもとに整理した相場です。業者によって多少の違いはありますが、全国的な傾向としても近い水準です。

間取り 費用相場 作業人数・時間の目安
1R・1K 3〜8万円 1〜2名/1〜3時間
1DK〜1LDK 5〜20万円 2〜3名/2〜5時間
2DK〜2LDK 9〜30万円 2〜4名/2〜6時間
3DK 15〜38万円 3〜5名/4〜7時間
3LDK 18〜50万円 3〜6名/4〜8時間
4LDK以上 22〜60万円 4〜8名/1〜2日

3DKと3LDKは部屋数が同じ3部屋+キッチンですが、LDK(リビング・ダイニング・キッチンが一体の広い空間)のぶんだけ家財が置かれる面積が広く、3LDKの方が総じて物量が多くなりやすい傾向があります。これが上表で3LDKの相場上限が3DKより高く出ている理由です。

他社の公開相場と比べても大きなズレはありません。同業他社の記事を確認したところ、3DKは「12万〜40万円」、3LDKは「17万〜50万円」「18万〜40万円」という幅で紹介されており、本記事の相場感とおおむね一致しています。結局のところ、どの業者を見ても「相場には大きな幅がある」という結論は共通しています。重要なのは、相場の数字そのものより、「自分の家がどの要因で高くなりやすいのか・安くなりやすいのか」を知ることです。

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3DKと3LDKで費用が変わる5つの要因

同じ3DK・3LDKでも費用に幅が出るのは、次の5つの要因が重なるためです。自分の家がどれに当てはまるかを確認しておくと、見積もり時の金額の見方が変わります。

① 荷物の量(最も影響が大きい)

料金を最も左右するのはトラックの台数、つまり荷物の総量です。同じ3LDKでも、転居して数年しか住んでいない家と、親世代が40年以上住み続け押入れや物置がすべて埋まっている家では、搬出するものの量が3〜5倍違うことがあります。収納の中まで含めた物量の見立てが、見積もり額の土台になります。

② エレベーター・駐車条件

一戸建てか、マンション・アパートかでも変わります。マンションでエレベーターが使えない、トラックを玄関前に横付けできない、前面道路が狭く搬出に時間がかかる、といった条件があると、作業人数や時間が増え、費用も上がります。

③ 特殊作業・オプションの有無

3LDKは庭付きの一戸建てであることが多く、庭木の伐採、物置の解体、カーポート下の荷物、エアコンの取り外しなどの屋外・付帯作業が別料金になりやすい点も、3DK(主にマンション・アパート)との違いです。仏壇・位牌・遺影の供養(閉眼供養)も別途費用になるのが一般的です。

④ 特殊清掃の必要性

孤独死などで原状回復や消臭・清掃が必要な場合は、通常の遺品整理に加えて特殊清掃費用が加算されます。間取りが同じでも、このケースでは総額が1.5〜2倍程度になることがあります。

⑤ 買取できる品物の有無

着物、骨董品、貴金属、ブランド品、状態の良い家電・家具などがある場合、買取金額を作業費用から相殺できることがあります。3LDKは部屋数が多く押入れや収納も多いため、こうした「売れる遺品」が見つかる可能性も比較的高くなります。

3LDK・3DKの料金例3パターン【試算】

実際にどのような条件で、いくらになるのか。安心実家じまいの見積もり傾向から、代表的な3パターンを試算しました。印刷して「自分の家はどのパターンに近いか」の目安に使ってください。

パターン 条件 試算
例1
3DK・マンション
(荷物少なめ)
単身~夫婦で10年未満の居住。エレベーターあり。買取対象品なし 基本16万円=支払い16万円(3名・4時間)
例2
3LDK・一戸建て
(標準的な世帯)
家族3〜4人で20年程度の居住。前面道路に駐車可。エアコン2台取り外しを追加 基本26万円+オプション2万円=支払い28万円(4名・6時間)
例3
3LDK・一戸建て
(長年居住・物量多め)
40年以上の居住。庭木伐採・物置解体・仏壇の閉眼供養あり。貴金属の買取で一部相殺 基本38万円+屋外・供養8万円−買取2万円=支払い44万円(6名・1日)

この3パターンを見ると分かるとおり、同じ「3LDK」という間取り情報だけでは、16万円から44万円まで、2.75倍以上の差が出ます。見積もりを依頼する際は「3LDKでいくらですか」という聞き方ではなく、「このくらいの荷物量で、こういう作業が必要な3LDKです」という条件を伝えることが、正確な金額を知る近道です。

自分の家の費用を見積もる前の実務チェックリスト

見積もりを依頼する前に、以下のチェックリストで自分の家の条件を整理しておくと、業者とのやり取りがスムーズになり、見積もり額の精度も上がります。印刷してチェックしながら進めてください。

チェック項目 確認内容
□ 居住年数 何年住んでいたか(長いほど物量が増える傾向)
□ 住居タイプ 一戸建て/マンション・アパートのどちらか
□ エレベーターの有無 マンションの場合、搬出経路に影響する
□ 駐車スペース トラックを玄関付近に止められるか、道幅は十分か
□ 庭・物置・カーポートの有無 屋外の付帯作業が発生するか
□ エアコン・重量物の数 取り外しが必要な台数を数えておく
□ 仏壇・位牌・遺影の有無 供養(閉眼供養)が必要かどうか
□ 買取できそうな品物 着物・骨董品・貴金属・ブランド品・家電の有無
□ 特殊清掃の必要性 孤独死等で原状回復・消臭清掃が必要か
□ 退去期限・納期 賃貸の場合は契約上の退去日を確認

ケース別シミュレーション「自分の場合はどうするか」

よくある3つのケースについて、進め方の目安をまとめました。自分の状況に近いものを確認してください。

ケースA:実家が3DKのマンションで、親が最近まで一人暮らしだった

比較的荷物が少なく、搬出もしやすいケースです。相場の下限(15万円前後)に近づきやすいパターンです。エレベーターの有無と搬出経路だけ確認しておけば、大きな追加費用は出にくいでしょう。買取できる品がないか、仕分けの段階で業者に確認してもらうと費用を抑えやすくなります。

ケースB:実家が3LDKの一戸建てで、両親が40年近く住んでいた

物量が多く、庭や物置、仏壇もあるため、相場の中〜上限(30万〜45万円程度)になりやすいケースです。見積もりの際は、収納の中まで含めて現地で確認してもらうことが重要です。遠方に住んでいる場合は、写真での概算見積もりから始め、貴重品や思い出の品の仕分けを依頼できる業者を選ぶと負担が減ります。

ケースC:3LDKで孤独死があり、特殊清掃が必要

通常の遺品整理費用に加え、特殊清掃・消臭・原状回復の費用が加算されます。総額は50万円を超えることも珍しくありません。このケースでは、相見積もりを取る時間的余裕がない場合も多いため、特殊清掃の実績がある業者かどうかを最優先で確認してください。

費用を安くする方法

費用を抑える方法はいくつかありますが、質を落とさずに安くするなら次の順番で検討するのが現実的です。

  1. 自分でできる範囲を先に進める:貴重品や思い出の品の仕分け、明らかなゴミの分別だけでも先にやっておくと、作業時間が短縮され費用が下がります。
  2. 買取対応の業者を選ぶ:着物、骨董品、貴金属、状態の良い家電・家具がある場合、買取金額を作業費用から相殺できる業者を選びましょう。
  3. 複数社で見積もりを比較する:2〜3社に同じ条件で見積もりを依頼し、内訳のある書面で比較します。極端に安い見積もりは、後から追加費用が発生するケースもあるため注意が必要です。
  4. 自治体の支援制度を確認する:高齢者世帯向けのごみ出し支援制度や、粗大ごみの自己搬入による減額など、自治体ごとの制度を使える場合があります。
  5. 家の処分まで続くならパックを検討する:遺品整理のあとに実家の売却や解体が控えているなら、個別に業者を探すより、まとめて依頼した方が割安になる場合があります。

安心実家じまいの実家じまい代行パックは、遺品整理を含んで2DKまで29.8万円、3LDKまで49.8万円、4LDK以上69.8万円〜です。前述の試算例3(長年居住・特殊作業あり)のように個別見積もりで44万円程度になるケースでは、パック料金49.8万円との差はそれほど大きくなく、家の売却・解体まで含めて検討したい場合はパックの方が総合的に割安になることもあります。

見積書で必ず確認すべき項目

見積もりを比較する際は、金額の大小だけでなく、内訳が明確かどうかを必ず確認してください。

項目 確認すること
人件費 作業員の人数×時間が明記されているか。「作業費一式」だけなら内訳を求める
車両費 トラックの台数とサイズ。3LDKなら2〜3t車1〜2台が目安
処分費 量の根拠(トラック何台分などの換算)が示されているか
オプション費 エアコン・重量物・庭木伐採・供養などが数量つきで載っているか
買取額 査定額がどの行で差し引かれるか。「査定後に減額」の条件はあるか
追加条件 どんな場合に追加費用が発生するか、条件が文章で書かれているか

特に3LDK・一戸建ての場合は、庭木伐採や物置解体といった屋外作業が見積もりに含まれているか、別料金になるかを事前に確認しておくと、当日の追加請求を防げます。

悪徳業者を避けるポイント

遺品整理業には法律上の許可要件があります。一般廃棄物を扱うには「一般廃棄物収集運搬業」の許可、買取を行うには「古物商」の許可が必要です。見積もりの際に、これらの許可証の提示を求めても問題ありません。提示を渋る業者や、口頭だけで「全部込みで一式○万円」としか説明しない業者は避けた方が安全です。契約前に、作業範囲・金額・追加費用の発生条件が書面で示されているかを必ず確認してください。

よくある質問

3DKと3LDKで費用が違うのはなぜですか?
部屋数は同じでも、3LDKはリビング・ダイニングが広く、家財が置かれる面積が増えるため、物量が多くなりやすい傾向があります。結果として3LDKの方が相場の上限が高めに出ます。ただし最終的な金額は間取りよりも実際の荷物量で決まります。
見積もりは無料ですか?
無料の業者が大半です。安心実家じまいも、写真または現地確認でのお見積もりを無料で行っています。金額や内訳に納得できなければ、断って問題ありません。
見積もり後に追加費用はかかりますか?
収納の中まで見た現地見積もりなら、大きな追加は出にくいものです。エアコン取り外しや庭木伐採、重量物などの扱いと、追加費用の発生条件を書面で確認してください。
買取額はその場で費用から引いてもらえますか?
買取に対応する業者なら、査定額を作業費用から差し引く形が一般的です。買取には古物商許可が必要なので、許可の有無もあわせて確認してください。
処分せずに供養してほしい物があります。
仏壇・位牌・遺影・人形などは、お焚き上げや合同供養に対応できます。閉眼供養のお布施は1〜5万円が目安です。見積もり時にお申し付けください。
遺品整理の費用は誰が支払いますか?
一般には相続人が負担し、相続人が複数いる場合は話し合いで分担を決めます。相続放棄を検討しているときは、遺品の処分が相続の承認とみなされる恐れがあるため、手を付ける前に司法書士などの専門家へ相談してください。
3LDKの遺品整理は1日で終わりますか?
物量が標準的であれば4〜8時間程度で終わることが多いです。長年の居住で物量が多い場合や、庭・物置の作業が加わる場合は1〜2日かかることもあります。

まとめ

  • 3DK・3LDKの遺品整理費用の相場は15万円〜50万円。3LDKは3DKよりやや高めに出る傾向がある
  • 金額を決めるのは間取りそのものより荷物の量と搬出条件
  • 庭木伐採・物置解体・エアコン取り外し・供養などのオプション費用が別途かかる場合がある
  • 買取・自治体の支援制度・パック利用で費用を抑える余地がある
  • 見積もりは内訳のある書面で2〜3社を比較するのが基本

まずは今の家の状態を写真に撮って、概算の見積もりを取ってみることから始めてください。収納の中まで含めた正確な見積もりがあれば、そこから「自分でどこまでやるか」「業者に何を頼むか」の判断がしやすくなります。

読むより、聞いたほうが
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この記事を書いた人

安心実家じまい事務局です。実家の片付けや遺品整理、空き家になった家の処分について、はじめての方にも分かるように記事を書いています。提携している現場の業者や司法書士と一緒に、費用の相場・自治体のごみ出しルール・補助金といった、調べてもなかなか分かりにくいところを一つずつ確かめながらまとめています。「誰に頼めばいいか分からない」という段階のご相談も、LINEやお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。
運営は株式会社Sora Capital(東京都渋谷区・安心実家じまい事務局)です。相続・登記・法務に関する記述は、提携の司法書士・行政書士 久留慎一郎が監修しています。税額の計算や申告の判断は、税理士にご確認ください。

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