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神戸市の実家じまい|費用相場・進め方・空き家解体補助金・業者選び

最終更新日:2026年8月6日|監修:司法書士・行政書士 久留慎一郎先生・安心実家じまい事務局

司法書士・行政書士 久留慎一郎
監修者

久留 慎一郎(ひさどめ しんいちろう)/司法書士・行政書士

東京大学法学部を卒業後、日本航空株式会社に26年間勤務(うち法務部に4年間所属)。在職中に司法書士試験に合格し、2018年に独立開業、2021年に司法書士法人を設立。相続登記や不動産の名義変更など、実家じまいに関わる法律手続きを担当する。安心実家じまいの提携司法書士・行政書士。

■経歴

  • 1966年鹿児島県生まれ
  • 1985年鹿児島ラ・サール高校卒業
  • 1989年東京大学法学部卒業/同年、日本航空株式会社入社(2002〜2006年は法務部所属)
  • 2013年司法書士試験合格
  • 2015年簡易裁判所訴訟代理等に関する法務大臣認定/同年、日本航空株式会社退職、司法書士法人コスモ入所
  • 2017年司法書士法人コスモ退職
  • 2018年事務所開設
  • 2021年司法書士法人設立

■得意領域

  • 相続登記・相続手続き
  • 不動産の名義変更
  • 相続放棄
  • 簡易裁判所の訴訟代理

この記事の結論

  • 家財の片付けだけなら実家じまい代行パックで2DKまで29.8万円、3LDKまで49.8万円、4LDK以上69.8万円〜(税別)が目安です。解体・売却まで進める場合は工事費・登記費用などが別途加わります。
  • 神戸市には老朽空家等解体補助制度があり、延床面積に応じて最大60万円(3戸以上の共同住宅かつ100㎡以上は最大100万円)が補助されます。1986年12月31日以前の建築で腐朽・破損があることが条件です。
  • 神戸市に市域全体をカバーする売買仲介型の空き家バンクはなく、地域活用に特化した「空き家・空き地地域利用バンク」と、北区・西区里山エリア限定の外部サイトがあります。混同すると期待した使い方ができません。
  • 大型ごみは1回5点までの事前申込制で、品目ごとに300円〜1,200円程度の手数料がかかります。遠方在住でも、鍵預かりと写真報告で立ち会いなしで進める方法があります。
目次

神戸市で実家じまいにかかる費用の目安(ケース別シミュレーション)

「実家じまい」とひとくちに言っても、家財の片付けだけで終わる場合と、解体して更地にする場合、そのまま売りに出す場合とでは、かかる費用の内訳がまったく異なります。まずは全体像をつかむために、家財の片付け費用の目安から確認します。

間取り 実家じまい代行パック料金(税別) 対象範囲
2DKまで 29.8万円 家財の片付け+売却・解体の手配
3LDKまで 49.8万円 家財の片付け+売却・解体の手配
4LDK以上 69.8万円〜 家財の片付け+売却・解体の手配

このパック料金には家財の仕分け・搬出・処分・供養の手配までが含まれますが、実際の解体工事費や、売却時の仲介手数料・登記費用は別途発生します。遺品整理そのものの料金相場や間取り別の内訳は神戸市の遺品整理|料金相場と粗大ごみルールで詳しく解説しているため、片付けだけを知りたい方はそちらもあわせてご覧ください。本記事では、片付けに加えて「家をどうするか」まで含めた実家じまい全体の費用と進め方を中心に扱います。

ケース別の概算計算例

神戸市の実家でよくある3つのパターンについて、費用の内訳と総額の目安を試算しました。実際の金額は建物の状態や立地、相続人の人数によって変わるため、あくまで見通しを立てるための目安としてご利用ください。

パターン 内容 費用の内訳(目安) 総額目安
A:片付けのみ・当面は保有 家財だけ片付けて、賃貸や空き家のまま様子を見る 片付けパック29.8〜69.8万円+固定資産税(年) 30万〜70万円程度+維持費
B:解体して更地売却 片付け後に解体し、更地として売りに出す 片付けパック+解体工事費120万〜220万円程度+仲介手数料+登記費用+補助金適用で最大▲60万〜100万円 150万〜300万円台(補助金適用前)
C:古家付きのまま売却 解体せず、建物を残したまま土地付き建物として売却 片付けパック+仲介手数料+登記費用(解体費なし) 30万〜80万円程度+仲介手数料

パターンBの解体工事費は、木造・延床30坪前後の一般的な戸建てを想定した全国的な目安であり、坪単価にしておおむね3万円台後半〜6万円程度が業界でよく示される幅です。神戸市内では、東灘区や灘区の山手、須磨区・垂水区の高台など傾斜地や狭い生活道路に接する住宅が多く、重機やトラックが敷地に入れずに手作業や小型車両での搬出が必要になると、この幅の上限側に寄りやすくなります。また1975年〜1980年代に建てられた住宅では、解体前のアスベスト(石綿)含有調査が法令で義務付けられており、調査費用が数万円〜十数万円別途かかる点も見積もりの際に確認しておきたいポイントです。老朽空家等解体補助制度の対象になれば、この解体費から最大60万円(一定条件で最大100万円)が差し引けるため、対象要件に当てはまるかどうかは早めに確認する価値があります。

売却相場の傾向

売却価格そのものは個別の立地・築年数・接道状況によって大きく変わるため、一律の相場を示すことはできません。ただし傾向として、東灘区・灘区・中央区など三宮・元町へのアクセスが良いエリアや、西宮・芦屋に近い住宅地は需要が安定しやすく、北区・西区の郊外住宅団地や、須磨区・垂水区の傾斜地に多い旧分譲地は、同じ延床面積でも取引が長引きやすい傾向があります。古家付きのまま売却するか、更地にしてから売るかは、エリアの需要や建物の状態によって有利な選択肢が変わるため、不動産会社に両方のパターンで査定を取ってみることをおすすめします。

神戸市9区の住宅事情と搬出条件の傾向

神戸市は東西に細長く、海沿いの平坦地から六甲山系の急な斜面まで、区によって住宅の形も搬出条件も大きく異なります。見積もりを依頼する際は、区名だけでなく坂道・階段の有無まで伝えると、金額の精度が上がります。

住宅事情の傾向 片付け・解体で意識したい点
東灘区・灘区 山手は戸建て・分譲地、海側はマンションも多い 山手は坂道・階段が多く、搬出に人手がかかりやすい
中央区・兵庫区 都心部で集合住宅・狭小住宅が中心 路上駐車不可の道が多く、車両手配に事前調整が要る
長田区 木造住宅密集地が残るエリアがある 前面道路が狭く、小型車での複数回搬出になりやすい
須磨区・垂水区 傾斜地の旧分譲地、団地型集合住宅が多い 高低差のある立地は、階段搬出や横持ち費用がかかりやすい
北区・西区 郊外の住宅団地、里山・農家型住宅も残る 庭・納屋を含む物量が多くなりやすく、里山エリアは空き家バンクの対象になり得る

実家を空き家のまま放置すると、瓦の落下や庭木の繁茂といった管理不全のリスクが高まります。神戸市も老朽空家等解体補助制度の案内の中で、放置した空き家が倒壊や落下事故につながった場合、所有者が損害賠償責任を問われる可能性があると注意を呼びかけています。片付けや解体の時期を先延ばしにするほど、こうしたリスクと管理の手間が積み重なっていく点は、区を問わず共通しています。

神戸市で実家じまいを進める手順とチェックリスト

実家じまいは「片付け」「家の処分(解体または売却)」「各種手続き」の3つが並行して動く作業です。神戸市内で進める場合も、大きな流れは次のとおりです。

  1. 相談・写真での概算見積もり——電話またはLINEで相談し、各部屋・収納の写真を送ります。この段階で家財の片付けだけの相談か、解体・売却まで見据えた相談かを伝えておくと、その後の案内がスムーズです。
  2. 名義・相続人の確認——実家の登記名義が誰になっているか、相続人が何人いるかを確認します。名義が先代のままの場合、売却や解体の契約に進めないため、早い段階での確認が欠かせません。
  3. 片付け・仕分け——貴重品・形見・供養が必要な物(仏壇・位牌など)を仕分けたうえで搬出します。仏壇の閉眼供養が必要な場合は、この段階で手配します。
  4. 家をどうするか決める——解体して更地売却するか、古家付きで売却するか、当面は保有するかを判断します。老朽空家等解体補助制度の対象になりそうな場合は、この時点ですまいるネットへ相談しておきます。
  5. 解体・売却の実行——解体業者または不動産会社と契約し、工事または売却手続きを進めます。相続登記が未了の場合は、この前に司法書士へ依頼して名義変更を済ませます。
  6. 完了報告・鍵の返却——作業後の写真報告とともに、鍵の返却や必要書類の受け渡しを行います。

実務チェックリスト:着手前に確認しておきたいこと

神戸市内の実家じまいで、あとから慌てないために確認しておきたい項目をまとめました。印刷してそのままお使いいただけます。

確認項目 ポイント
登記名義 名義が故人・先代のままでないか。名義人が複数いないか
建築年 1986年12月31日以前かどうか(老朽空家等解体補助制度の対象要件)
接道・搬出条件 前面道路の幅、重機が入れるか、駐車スペースの有無
アスベストの可能性 1980年代以前の建物は解体前調査が法令上必要
仏壇・位牌の有無 供養(閉眼供養・お焚き上げ)の希望を先に決めておく
固定資産税の扱い 解体後は住宅用地の特例が外れ、税額が上がる場合がある
相続放棄の可能性 検討中なら家財の処分前に司法書士・弁護士へ相談する
ここまでで
「うちの場合はいくら?」
と思ったら

家財の片付けから家の処分のご案内まで。2DKまで29.8万円(税別)〜の定額パックです。

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神戸市の空き家解体補助金・特例を確認する

実家を解体する、あるいは活用方法を決めかねている場合、神戸市が用意している補助制度や特例を知っておくと、費用の見通しが変わります。制度は年度ごとに条件や予算枠が見直されるため、実行前に最新情報を確認してください。

老朽空家等解体補助制度

神戸市内にある「1986年(昭和61年)12月31日以前に建てられた建物」で「腐朽・破損のある空き家」を解体する際に補助金が支給されます。原則として、空き家本体に加えて敷地内の附属建物・門・塀・車庫・立木竹等まで含めて解体することが条件です。補助額は、解体する空き家の登記床面積または課税床面積の合計によって次のように決まります(2026年8月時点・神戸市公式サイトより)。

床面積の合計 補助金額
30㎡未満 20万円
30㎡以上40㎡未満 30万円
40㎡以上50㎡未満 40万円
50㎡以上60㎡未満 45万円
60㎡以上70㎡未満 50万円
70㎡以上80㎡未満 55万円
80㎡以上 60万円

さらに「3戸以上の寄宿舎または共同住宅」かつ「面積100㎡以上」に該当する場合は、補助額が最大100万円まで引き上げられます(100㎡以上70万円〜160㎡以上100万円、10㎡刻みで5万円ずつ増額)。申請者は空き家の所有者等(個人・法人とも対象)で、2026年度の申請期間は2026年3月2日から2027年1月12日までですが、予算の上限に達した時点で受付を終了します。補助金の申請前に解体工事の契約や着工をしてしまうと対象外になるため、順番には特に注意してください。相談・申請の窓口は、神戸市すまいの総合窓口「すまいるネット」の老朽空家解体補助専用ダイヤル(078-647-9969、予約制)です(2026年8月時点・神戸市公式サイトより)。

六甲山系の老朽家屋等解体補助制度(対象は限定的)

意外と知られていませんが、神戸市には登山者の安全確保と景観向上を目的にした、六甲山系限定の解体補助制度もあります。瀬戸内海国立公園六甲地域の神戸市内エリア、または布引道・青谷道・上野道・大師道(再度谷)といった主要登山道沿いから目視できる範囲にある家屋が対象で、腐朽・破損が確認できることが条件です。補助率は10分の10、上限は1件につき350万円と、通常の老朽空家等解体補助制度よりも手厚くなっています(2026年度申請期限:2026年12月11日。2026年8月時点・神戸市公式サイトより)。実家が六甲山系の登山道沿いにある場合は、この制度が使えないか確認する価値があります。

空き家地域利用補助(空き家活用応援制度)

解体ではなく、空き家を地域活動や社会貢献活動の拠点として活用したい場合の補助制度もあります。空き家を改修し、全体または一部を使って2年以上の社会貢献・地域活動を行うことなどが要件で、不動産仲介・登記費用、家財整理・処分費用、改修設計・改修工事費用などが対象経費に含まれます。補助額は対象経費の2分の1、最大200万円です。2026年度の申請受付期間は2026年4月20日から12月10日まで(予算上限に達し次第終了)で、実績報告書の提出期限は2027年2月12日です(2026年8月時点・神戸市公式サイトより)。解体するのではなく地域に役立てたいという希望がある実家では、選択肢のひとつになります。

税金の特例と固定資産税の注意点

相続から3年を経過する日の属する年の12月31日までに、被相続人が住んでいた家屋またはその取壊し後の土地を譲渡した場合、譲渡所得から3,000万円(相続人が3名以上の場合は1人あたり2,000万円)の特別控除を受けられる制度があります(2024年1月1日以降の譲渡の場合。適用の可否は管轄の税務署への確認が必要です)。一方で、住宅が建っている土地には「住宅用地の特例」があり、解体して更地にすると固定資産税の負担が増える場合があります。自治体から「特定空家等」に指定されて放置すると、この特例が解除されて税額が上がる可能性もあります。解体するか、そのまま活用するか、売却するかは、税金面も含めて総合的に判断し、早い段階で自治体や税理士・司法書士に相談することをおすすめします。相続登記が未了のままだと売却も解体も契約主体になれないため、名義変更の要否は相続登記の義務化とは|期限・過料・実家を相続したらやることで確認しておくと安心です。実家の資産価値が低く、維持費や解体費のほうが負担になりそうな場合は、相続放棄という選択肢もあります。ただし相続放棄は、遺品の一部でも売却・処分すると単純承認とみなされ、後から撤回できなくなることがあります。放棄を検討している段階で片付けを進める場合は、形見分けの範囲や処分してよい物の判断について、着手前に司法書士や弁護士へ相談しておくと安心です。

神戸市の「空き家バンク」事情と業者選びの前提

他の自治体の実家じまい記事でよく紹介される「空き家バンク」ですが、神戸市の場合は少し事情が異なります。混同したまま動くと、期待した使い方ができないことがあるため、正確に整理しておきます。

空き家・空き地地域利用バンク(すまいるネット運営)

神戸市が運営するのは、空き家・空き地を「地域活動や社会貢献のために使いたい団体」とマッチングする「空き家・空き地地域利用バンク」です。一般的な移住・定住支援としての売買・賃貸仲介を目的とした空き家バンクとは性格が異なり、所有者が登録した物件情報を、地域活用を希望する団体が閲覧してマッチングを申し込む仕組みになっています。登録には申込書・誓約書などの提出が必要で、来所の際は事前に電話連絡(078-647-9988)が必要です(2026年8月時点・すまいるネット公式サイトより)。前述の空き家地域利用補助(最大200万円)とあわせて使うことを想定した制度です。

空き家バンク(里山暮らし)

北区・西区の里山エリアに限っては、外部サイト「空き家バンク(里山暮らし)」(kobe-satoyama.jp)で、移住希望者向けに空き家情報を紹介する取り組みがあります。神戸市内全域を対象にした一般的な空き家バンクではなく、対象エリアが限定されている点に注意してください。実家が北区・西区の里山地域にある場合は、こちらの制度が候補になります。

いずれの制度も「売ってすぐ現金化したい」というニーズには直結しないため、早期の売却を希望する場合は、通常どおり不動産会社への売却相談を並行して進めるのが現実的です。すまいるネットでは空き家・空き地活用の総合相談窓口も設けており、電話078-647-9900(相談無料、10時〜17時、水曜・日曜・祝日定休)で最初の相談ができます。

神戸市の粗大ごみ・片付け費用を抑える方法

実家じまいの総額を抑える方法のひとつが、業者に頼む前に自分で減らせる家財を減らしておくことです。神戸市の大型ごみは事前申込制・有料ですが、うまく使えば処分費用の一部を抑えられます。

大型ごみの申込み方法

神戸市の大型ごみは、インターネット・電話・FAXのいずれかによる事前申込制です。1回に出せるのは5点までで、申込みのない大型ごみは収集されません。

申込方法 受付時間 支払方法
インターネット 24時間いつでも可能 キャッシュレス決済(PayPay・クレジットカード)または大型ごみシール券
電話(078-392-7953) 月〜金(祝日含む。12/29〜1/3は休業)9:00〜16:00 大型ごみシール券(コンビニ等で購入)
FAX(078-392-5500) 同上 大型ごみシール券

収集日当日の朝5時から8時までに指定場所へ出し、立ち会いは不要です(2026年8月時点・神戸市公式サイトより)。門や敷地内、家の中からの収集はできないため、実家が空き家で運び出す人手がいない場合は、あらかじめ玄関先までの搬出を誰が担うか決めておく必要があります。

品目別の手数料一覧(独自集計)

神戸市の大型ごみ手数料は、神戸市手数料条例施行規則に品目ごとに細かく定められています。実家の片付けでよく出る家具・生活用品を中心に、当編集部で条例の別表から集計しました。見積もりを取る前の目安としてお使いください。

品目 手数料
いす(2人掛け未満) 300円
テーブル(天板1m以下) 300円
テーブル(天板1m超) 600円
たんす(高さ90cm以下) 900円
たんす(高さ90cm超) 1,200円
ベッド(シングル) 900円
ベッド(シングル以外) 1,200円
マットレス(スプリングなし・折りたたみ含む) 300円
マットレス(スプリング入り) 3,000円
食器棚(高さ90cm以下) 900円
食器棚(高さ90cm超) 1,200円
ソファーベッド(リクライニング付き) 3,000円
仏壇 1,200円
布団(3枚まとめて梱包) 300円
洗面化粧台 1,200円
本棚(高さ90cm以下) 600円

(神戸市手数料条例施行規則をもとに安心実家じまい編集部が作成・2026年8月時点)実家1軒分をすべて大型ごみで出そうとすると、点数の上限(1回5点まで)に何度も引っかかるため、退去や相続手続きの期限が迫っている場合は、業者への依頼と自力処分を組み合わせるのが現実的です。テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機の家電4品目は家電リサイクル法の対象で、大型ごみには出せません。パソコンもメーカーや認定事業者への引き渡しが基本です。

要介護世帯向けの持ち出し支援

要介護認定者・要支援認定者・障がい者のみで構成される世帯(16歳未満の同居者を含む)は、大型ごみの通常の処理手数料に加えて1点あたり600円で、建物内からの持ち出しまで支援してもらえるモデル事業があります。1回に持ち出せるのは3点までで、申込みは電話(078-392-7953)が基本です(インターネットでの申込みは不可。聴覚に不安がある場合はFAX 078-392-5500でも申込みできます)(2026年8月時点・神戸市公式サイトより)。親が高齢者施設に入るタイミングで実家じまいを検討している場合、この制度が使えないか確認しておくとよいでしょう。

処分の前にリユースの検討を

神戸市は「おいくら」や「ジモティー」といった民間のリユースサービスと連携しており、手数料を払って大型ごみに出す前に、まだ使える家財を売却・譲渡する選択肢を案内しています。貴金属や着物、骨董品、製造年数の新しい家電などは、大型ごみに出す前に査定に出したほうが、処分費用を抑えられる場合があります。

実家じまい業者を選ぶときの注意点

業者選びの基準は全国共通ですが、神戸市も公式サイトで「無許可」の回収業者への注意を呼びかけています。見積もりを取る際は、次の点を確認してください。

  • 一般廃棄物収集運搬の許可——家庭から出る廃棄物の収集運搬は許可制です。無料回収をうたうトラックや突然の訪問営業には応じないでください。無許可業者に依頼したことによるトラブルは、環境省や神戸市の公式サイトでも注意喚起されています。
  • 古物商許可——買取で費用を相殺する場合は、古物商許可が前提です。許可番号の確認を求めても差し支えありません。
  • 損害保険——搬出時の事故はゼロにできません。壁や床、階段の手すりを傷つけた場合に備え、賠償保険に加入している業者を選びます。
  • 見積内訳——人件費・車両費・処分費・オプションの内訳がある書面をもらいます。「一式◯◯万円」だけの見積書は比較も検証もできません。
  • 解体まで含む場合は建設業許可——解体工事を依頼するなら、建設業の許可または建設リサイクル法に基づく登録の有無も確認します。神戸市の老朽空家等解体補助制度でも、施工業者の要件として同様の許可が求められています。

神戸市も家財の片付け支援サービス事業者の選定支援に関する案内を出しており、片付け業者選びの基本的な注意点は自治体レベルでも共有されています。2〜3社の相見積もりを取り、条件をそろえたうえで比較することをおすすめします。

遠方に住みながら神戸市の実家じまいを進める方法

大阪や東京、あるいはさらに遠方で暮らしながら、神戸の実家に頻繁に通えない相続人の方は少なくありません。新幹線であれば新神戸駅、飛行機なら神戸空港・伊丹空港からのアクセスがあるとはいえ、片付け・解体・売却の立ち会いをその都度往復するのは、交通費と時間の負担が大きくなります。相続人が複数いる場合は、片付けを始める前に形見分けの方針や、家をどうするかの方向性をすり合わせておくと、後の意見の食い違いを防げます。

  1. 写真で概算見積もりを取る——帰省のタイミングで各部屋・収納の写真を撮影しておきます。建築年がわかる書類(登記簿や固定資産税の課税明細)があれば、老朽空家等解体補助制度の対象になりそうかどうかも、この段階である程度見通しが立ちます。
  2. 貴重品と残す物を先に指定する——通帳・印鑑・権利証などの貴重品と、形見として残したい物をリストにして伝えます。仏壇や位牌がある場合は、供養の希望も先に伝えておきます。
  3. 立ち会いなしで作業を進める——鍵を預け、作業前後の写真報告を受ける方法です。近隣への挨拶や電気・水道の停止手続きまで任せられるかも、事前に確認しておきます。
  4. 解体・売却の判断は書面と写真で行う——現地に何度も足を運べない場合でも、解体業者の見積書や不動産会社の査定書を写真やPDFで共有してもらい、電話やオンライン面談で判断できる体制を整えておくと、往復の回数を減らせます。

郵便物の転送や電気・ガス・水道の停止手続きも、片付けの日程と合わせて進めておくとスムーズです。安心実家じまいは全国対応の窓口で、遠方の場合は立ち会い不要で進められます。ご相談から作業完了までの流れはご相談の流れをご覧ください。

遺品整理は別記事で詳しく解説しています

本記事は、家財の片付けに加えて解体・売却・補助金・登記といった「実家をどうするか」まで含めた実家じまい全体を扱っています。故人が亡くなった直後の片付け作業そのものの料金相場や、供養・遺品の扱い方について詳しく知りたい場合は、神戸市の遺品整理|料金相場と粗大ごみルールをご覧ください。実家じまい全体の進め方や費用の考え方は実家じまいの進め方ガイド、費用の全体像は実家じまいの費用でも解説しています。

安心実家じまいのサービス案内

安心実家じまいは、家財の片付けから家の売却・解体の手配までを一つの窓口でお受けする全国対応のサービスです。神戸市内のご依頼も、基準を満たした提携業者が担当します。東灘区・灘区・中央区・兵庫区・北区・長田区・須磨区・垂水区・西区、いずれのエリアでもご相談いただけます。

片付けのみのご依頼は遺品整理サービスで承ります。家の処分まで続く場合は実家じまい代行パックが割安です。二つのサービスの違いは、次のとおりです。

遺品整理サービス 実家じまい代行パック
対象範囲 家財の片付けのみ 片付けに加え、家の売却・解体の手配まで
料金目安 間取り・物量に応じた個別見積もり 2DKまで29.8万円/3LDKまで49.8万円/4LDK以上69.8万円〜(税別)
向いているケース 賃貸の退去や、家は残して片付けだけ済ませたい場合 実家の売却・解体まで見据えている場合

お見積もりを確定してからのご契約です。追加の作業が見込まれる場合は作業前に金額を提示し、ご了承をいただいてから実施します。神戸市の老朽空家等解体補助制度など、利用できる補助制度があれば申請の段取りもあわせてご案内します。相続登記など法律手続きが絡む場合は、提携司法書士と連携して進めます。提携業者は、一般廃棄物収集運搬の許可や損害保険の加入状況を安心実家じまい事務局が事前に確認したうえで紹介しています。基準の詳細は提携業者の品質基準のページでご案内しています。

よくある質問

神戸市で実家じまいをすると総額いくらかかりますか?
家財の片付けだけなら実家じまい代行パックで2DKまで29.8万円、3LDKまで49.8万円、4LDK以上69.8万円〜(税別)が目安です。解体まで行う場合はこれに解体工事費(木造30坪程度で目安120万〜200万円前後、狭小地や重機が入りにくい立地ではさらに上がることがあります)が加わり、老朽空家等解体補助制度が使えれば延床面積に応じて最大60万円(一定条件では最大100万円)が補助されます。売却まで見据える場合は、これに加えて登記費用や仲介手数料も発生します。実家の状態や立地によって幅が大きいため、写真での概算見積もりをおすすめします。
神戸市に実家じまいで使える空き家の補助金はありますか?
神戸市には「老朽空家等解体補助制度」があります。1986年12月31日以前に建てられ、腐朽・破損のある空き家が対象で、補助額は登記床面積または課税床面積に応じて20万円から最大60万円、3戸以上の共同住宅で100㎡以上に該当する場合は最大100万円です。2026年度は3月2日から2027年1月12日まで受付し、予算上限に達すると受付終了となります(2026年8月時点・神戸市公式サイトより)。申請前に解体工事を契約・着工すると対象外になるため、順番にご注意ください。窓口はすまいるネット(078-647-9969)です。
神戸市に空き家バンクはありますか?
神戸市全域を対象にした、売買・賃貸の仲介を行う一般的な「空き家バンク」は設けられていません。かわりに、空き家・空き地を地域活動や社会貢献活動に使いたい団体とつなぐ「空き家・空き地地域利用バンク」(すまいるネット運営)があり、片付けや改修の費用を最大200万円まで補助する制度も併設されています。また、北区・西区の里山エリアに限っては、外部サイト「空き家バンク(里山暮らし)」で移住希望者への紹介を行っています(2026年8月時点・神戸市公式サイトより)。
神戸市の大型ごみはいくらかかりますか?
神戸市の大型ごみは事前申込制(インターネット・電話・FAX)で、1回に出せるのは5点までです。手数料は品目ごとに定められており、いす1脚300円、テーブル300〜600円、たんす900〜1,200円、ベッド900〜1,200円、食器棚900〜1,200円、仏壇1,200円などが目安です(神戸市手数料条例施行規則より)。支払いはコンビニ等で購入する大型ごみシール券か、インターネット申込み時のキャッシュレス決済です。要介護認定者のみの世帯などは、宅内からの持ち出し支援(1点あたり600円加算)も利用できます。
遠方に住んでいても神戸市の実家じまいを頼めますか?
可能です。安心実家じまいは全国対応の窓口で、遠方の場合は鍵をお預かりし、立ち会いなしで片付け・解体・売却の手配まで進められます。作業前後の写真をご報告し、相続登記など法律手続きが絡む場合は提携司法書士と連携します。写真を送るだけで概算のお見積もりをお出しします。

まとめ

神戸市の実家じまいは、片付け・解体・売却・補助金・登記という複数の要素を同時に見通して進めることが大切です。要点を振り返ります。

  • 片付けだけなら実家じまい代行パックで2DKまで29.8万円、3LDKまで49.8万円、4LDK以上69.8万円〜(税別)が目安。解体・売却まで進めると別途費用が加わる
  • 老朽空家等解体補助制度は延床面積に応じて最大60万円(一定条件で最大100万円)。1986年12月31日以前の建築で腐朽・破損があることが条件
  • 六甲山系の登山道沿いにある家屋には、上限350万円・補助率10割の別制度もある
  • 神戸市に市域全体をカバーする売買仲介型の空き家バンクはなく、地域活用マッチング制度と、北区・西区里山限定の外部バンクがある
  • 大型ごみは1回5点までの事前申込制。品目ごとに300円〜1,200円程度の手数料がかかる
  • 要介護世帯向けの持ち出し支援や、リユースサービスとの連携もあり、うまく使えば処分費用を抑えられる
  • 解体後は固定資産税の住宅用地特例が外れる場合がある。税金面も含めた早めの相談が手戻りを防ぐ
  • 相続登記が未了だと売却・解体の契約主体になれない。片付けと並行して名義変更の準備を進める
  • 遠方在住でも、写真見積もりと立ち会いなしの作業で進められる

神戸市は区によって住宅事情や搬出条件が大きく異なる街です。まずは実家の状況を写真にまとめ、建築年や接道状況もあわせて伝えることが、適正な見積もりと使える補助制度の見極めへの近道になります。片付けそのものの詳しい料金相場は神戸市の遺品整理|料金相場と粗大ごみルールを、実家じまい全体の進め方は実家じまいの進め方ガイドをご覧ください。

読むより、聞いたほうが
早いこともあります

家財の片付けから家の処分のご案内まで。2DKまで29.8万円(税別)〜の定額パックです。ご相談・お見積もりは無料です。

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この記事を書いた人

安心実家じまい事務局です。実家の片付けや遺品整理、空き家になった家の処分について、はじめての方にも分かるように記事を書いています。提携している現場の業者や司法書士と一緒に、費用の相場・自治体のごみ出しルール・補助金といった、調べてもなかなか分かりにくいところを一つずつ確かめながらまとめています。「誰に頼めばいいか分からない」という段階のご相談も、LINEやお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

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