
久留 慎一郎(ひさどめ しんいちろう)/司法書士・行政書士
東京大学法学部を卒業後、日本航空株式会社に26年間勤務(うち法務部に4年間所属)。在職中に司法書士試験に合格し、2018年に独立開業、2021年に司法書士法人を設立。相続登記や不動産の名義変更など、実家じまいに関わる法律手続きを担当する。安心実家じまいの提携司法書士・行政書士。
■経歴
- 1966年鹿児島県生まれ
- 1985年鹿児島ラ・サール高校卒業
- 1989年東京大学法学部卒業/同年、日本航空株式会社入社(2002〜2006年は法務部所属)
- 2013年司法書士試験合格
- 2015年簡易裁判所訴訟代理等に関する法務大臣認定/同年、日本航空株式会社退職、司法書士法人コスモ入所
- 2017年司法書士法人コスモ退職
- 2018年事務所開設
- 2021年司法書士法人設立
■得意領域
- 相続登記・相続手続き
- 不動産の名義変更
- 相続放棄
- 簡易裁判所の訴訟代理
この記事の結論
- 厚木市の遺品整理を業者に依頼する場合の料金相場は、1R・1Kで3〜8万円、3DK〜3LDKで15〜50万円が目安です。物量・搬出条件・買取の有無で大きく変わります。
- 厚木市の粗大ごみは環境センターへの直接搬入(1点500円・最大20点)と戸別収集(1点500円・1回5点まで)の2つの方法があり、どちらも事前予約制です。自分で処分すれば費用を大きく抑えられます。
- 戸別収集は家の中への収集には対応していないため、大型家具を屋外の指定場所まで運び出せるかどうかが、自分でやるか業者に頼むかの分かれ目になります。
- 業者選びでは一般廃棄物収集運搬業の許可の有無を確認してください。厚木市は許可業者の一覧を公式サイトで公開しています。
厚木市の遺品整理の料金相場
厚木市で遺品整理を業者に依頼した場合の料金は、間取り別の目安で考えるのが分かりやすい方法です。以下は業界で広く示される価格帯で、厚木市でも基本の考え方は変わりません。下限は物量が少なく搬出が容易な場合、上限は物量が多く搬出条件の厳しい場合の金額です。
| 間取り | 相場 | 作業人数・時間の目安 |
|---|---|---|
| 1R・1K | 3〜8万円 | 1〜2名/1〜3時間 |
| 1DK〜1LDK | 5〜20万円 | 2〜3名/2〜5時間 |
| 2DK〜2LDK | 9〜30万円 | 2〜4名/2〜6時間 |
| 3DK〜3LDK | 15〜50万円 | 3〜5名/4〜8時間 |
| 4LDK以上 | 22〜60万円 | 4〜8名/1〜2日 |
同じ間取りでも金額に幅があるのは、料金を決める要因が物量だけではないためです。主な変動要因は次のとおりです。
- 物量——長年住んだ戸建てほど家財は多くなります。物置・庭・車庫に保管された物が加算対象になることもよくあります。
- 搬出条件——トラックを近くに停められるか、階段作業があるか、通路の幅は十分かで人件費が変わります。
- 買取の有無——貴金属・骨董品・家電などに買取価格が付くと、作業費用から差し引ける場合があります。
- オプション作業——仏壇の供養、エアコンの取り外し、庭木の処分、ハウスクリーニングなどは別料金になるのが一般的です。
厚木市の場合、本厚木駅周辺には単身者向けの賃貸マンション・アパートが多く、郊外の妻田・戸室・毛利台・森の里などの住宅地には庭や物置のある戸建てが多いという住宅事情があります。賃貸の1Kと物置付きの戸建て4LDKでは、同じ「遺品整理」でも作業規模がまったく異なるため、見積もりは必ず物量を確認したうえで出してもらってください。間取り別相場のより詳しい内訳は遺品整理の料金相場を間取り別に解説で説明しています。
厚木市で遺品整理の費用を抑える5つのコツ
同じ家でも、進め方次第で支払う金額は変わります。厚木市で使える費用圧縮の方法を5つ挙げます。
- 1. 通常のごみ収集で出せる物を先に減らす——衣類・食器・書籍などは、収集カレンダーに沿って可燃・不燃・資源に出せば費用がかかりません。業者に渡す物量が減れば、そのぶん見積もりも下がります。
- 2. 粗大ごみは市の制度で処分する——1点500円(特定粗大ごみ1,000円)は、民間の回収サービスと比べて安価です。直接搬入なら1回20点まで処分できます。
- 3. 売れる物は買取に回す——貴金属・ブランド品・カメラ・オーディオ・工具などは買取市場で値が付きやすい品目です。買取対応の業者なら作業費用と相殺できます。
- 4. リユースを活用する——状態の良い家具・家電はジモティースポットでの譲渡やリサイクルショップへの持ち込みで、処分費をかけずに手放せる可能性があります。
- 5. 相見積もりで内訳を比較する——2〜3社の見積もりを取り、金額だけでなく「何にいくらかかるか」を比較します。物量を見ずに出された金額は、当日の増額リスクがあるため注意してください。
見積もりで確認すべきポイント
見積書を受け取ったら、金額の大小より先に「内訳が書かれているか」を確認してください。作業費・車両費・処分費・オプション費が分かれて記載されていれば、後から追加料金が発生する余地が小さくなります。「一式」とだけ書かれた見積もりは、当日の追加請求の原因になりやすいため、内訳の説明を求めることをおすすめします。複数社から相見積もりを取り、金額だけでなく内訳の書き方・説明の丁寧さを比較するのが、結果的にいちばん確実な方法です。
厚木市の住宅事情と遺品整理の特徴
厚木市は神奈川県のほぼ中央に位置し、東名高速道路と圏央道が交差する県央エリアの中核都市です。小田急線の本厚木駅・愛甲石田駅を中心に市街地が広がり、駅周辺には単身者・学生向けの賃貸マンションやアパートが集中しています。一方、妻田・戸室・及川・毛利台・森の里・緑ケ丘などの郊外住宅地には、高度経済成長期以降に開発された戸建て住宅が多く、庭・物置・車庫を備えた家が目立ちます。市内には大学のキャンパスや大規模な工場・研究所も立地しており、転勤や進学で市外へ転出した子世代が、親の住んでいた実家の片付けのために厚木へ戻ってくるという構図が生まれやすい地域です。
この住宅事情は、遺品整理の進め方に直接影響します。駅周辺の賃貸物件であれば、退去期限が最優先の制約となり、限られた期間で明け渡しまで終える段取りが必要です。エレベーターのない中層アパートでは階段搬出の人件費が加算されることもあります。郊外の戸建ての場合は、居室だけでなく物置・庭・車庫まで片付け範囲が広がり、剪定枝・園芸用品・工具・タイヤ・灯油といった「室内の家財以外の物」の処分が費用を押し上げる要因になります。長年住んだ戸建てでは、押し入れや天袋、床下収納にしまい込まれた家財が想定より多く、見積もり時の物量確認が特に重要です。
また、厚木市は車社会の側面が強く、幹線道路沿いの住宅であればトラックの横付けが容易な一方、丘陵地の住宅団地では前面道路の幅や坂道の勾配によって搬出条件が変わります。見積もりの際には、駐車スペースの有無と搬出経路を業者に正確に伝えると、当日の追加料金を避けやすくなります。実家が空き家になる予定がある場合は、片付け後の管理・売却・解体まで含めて計画を立てておくと、二度手間を防げます。空き家管理の考え方は空き家の管理方法で解説しています。
厚木市の粗大ごみルール【2026年度・公式情報】
遺品整理の費用を抑える最大のポイントは、自分で処分できる物を厚木市のルールに沿って処分することです。厚木市では、一辺の長さが50センチメートル以上のごみが「粗大ごみ」にあたり、通常のもえるごみ・もえないごみとは別の手順で処分します。方法は「環境センターへの直接搬入」と「戸別収集」の2つで、どちらも事前予約制です。以下は厚木市公式サイトの情報(2026年7月更新)に基づく内容です。最新の情報は厚木市「粗大ごみ(大型のごみ)の出し方」でご確認ください。
方法1:環境センターへの直接搬入(1回最大20点)
厚木市環境センター(厚木市金田1641-1)へ自分で持ち込む方法です。手数料は粗大ごみ1点500円。たんす・ベッド枠・ベッドマット・棚類・物置・ソファー・マッサージチェア・テーブルのうち、高さ・横幅・奥行の合計が300センチメートル以上のものは「特定粗大ごみ」として1点1,000円になります。1回に持ち込めるのは最大20点までで、支払いは現金のほか各種キャッシュレス決済に対応しています。
- 予約方法——インターネットで24時間申し込みできます。電話の場合は環境センター(046-225-2790)へ。
- 受付日——平日、第2・第4土曜日、祝日(日曜日・年末年始を除く)。3月・4月・12月(年末を除く)は全ての土曜日が開場します。
- 受付時間——9時00分〜12時00分、13時00分〜16時30分(30分単位の予約制)。
- 必要なもの——市内在住を証明できる免許証など。本人以外が搬入する場合は委任状と搬入者の身分証明書が必要です。
遺品整理では特にこの「委任状」の扱いに注意してください。亡くなった親の家財を、市外に住む子が搬入するケースは珍しくありません。搬入時には市内在住の証明を求められるため、事前に環境センターへ電話で搬入条件を確認しておくと、当日になって持ち帰る事態を避けられます。
方法2:戸別収集(1回5点まで)
自宅前まで収集に来てもらう方法です。手数料は直接搬入と同じく粗大ごみ1点500円・特定粗大ごみ1点1,000円で、市内の取扱店で「粗大ごみシール(1枚500円)」を購入して品物に貼り付けます。申し込みはインターネットまたは環境センター(046-225-2790、受付8時30分〜17時15分)への電話で行います。
- 出す場所——戸建ては門の前または道路に面した車庫等、集合住宅は1階のわかりやすい場所または敷地内の集積所。
- 出す時間——収集当日の朝9時までに指定場所へ。立ち会いは不要で、時間指定はできません。
- 点数の上限——1回の申し込みで5点まで。追加・変更は収集日の3日前(土日祝・年末年始を除く)まで可能です。
遺品整理で見落とされがちなのが、「家の中へ収集に伺うことはできません」と明記されている点です。つまり、2階の寝室にある婚礼だんすやベッドを戸別収集で処分するには、まず自力で屋外の指定場所まで運び出す必要があります。大型家具の階段からの搬出は、慣れていないと壁や床を傷つけたり、腰を痛めたりする原因になります。ここが「自分で処分するか、業者に任せるか」の現実的な分かれ目です。
直接搬入・戸別収集・業者依頼の比較表
3つの方法を費用・手間・向いているケースで比較すると次のようになります。
| 方法 | 費用の目安 | 1回の上限 | 搬出作業 | 向いているケース |
|---|---|---|---|---|
| 直接搬入 | 1点500円(特定粗大ごみ1,000円) | 20点 | 自分で積み込み・搬入 | 車を用意でき、点数が多い場合。平日か開場土曜に動ける場合 |
| 戸別収集 | 1点500円(特定粗大ごみ1,000円) | 5点 | 自分で屋外指定場所まで | 点数が少なく、屋外まで運び出せる場合 |
| 遺品整理業者 | 間取り・物量により3万円〜 | 制限なし | 業者がすべて対応(室内から搬出) | 物量が多い、遠方在住、期限がある、形見分けや供養も任せたい場合 |
たとえば粗大ごみ20点を直接搬入で処分すれば手数料は1万円(特定粗大ごみを含まない場合)です。業者依頼と比べて費用は大幅に抑えられますが、そのぶん自分の時間と労力、車両の手配が必要になります。時間はあるが費用を抑えたい場合は市の制度を、時間がない・搬出が難しい場合は業者を、と考えると判断しやすくなります。費用を抑える方法は遺品整理のお金がないときの7つの方法も参考にしてください。
市で処理できないごみに注意
厚木市の環境センターでは処理できず、粗大ごみとして出せない品目があります。遺品整理で頻出するものを挙げると次のとおりです(出典:厚木市「市で処理できないごみ」)。
- 家電リサイクル法の対象品——テレビ・冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機・衣類乾燥機・エアコン。家電リサイクル券による処分が必要です。
- パソコン——メーカー等による回収ルートで処分します。
- 処理困難物——ピアノ、金庫、消火器、タイヤ・ホイール、オートバイ、農機具、ドラム缶、コンクリートブロック片、建築廃材など。専門業者への依頼が必要です。
- 危険物・有害物——ガスボンベ、廃油、塗料、農薬、バッテリーなど。
実家の物置や車庫には、消火器・ペンキ・灯油・タイヤといった処理困難物が残っていることが非常に多くあります。これらは市の収集に出せないため、遺品整理業者に依頼する場合は「処理困難物の対応可否と追加料金」を見積もり時に確認しておくと、当日の想定外を防げます。
遺品整理でよく出る品目の処分早見表(厚木市)
遺品整理の現場でよく出る品目について、厚木市での処分区分と手数料の目安をまとめました。判断に迷ったら、厚木市の「資源とごみの分け方・出し方ガイド(50音順)」または環境センター(046-225-2790)で確認してください。
| 品目 | 区分 | 手数料・処分方法 |
|---|---|---|
| たんす・食器棚(三辺合計300cm以上) | 特定粗大ごみ | 1点1,000円(直接搬入・戸別収集とも) |
| ベッド枠・ベッドマット(三辺合計300cm以上) | 特定粗大ごみ | 1点1,000円 |
| ソファー・マッサージチェア(三辺合計300cm以上) | 特定粗大ごみ | 1点1,000円 |
| 布団・座椅子・カラーボックスなど一辺50cm以上の家財 | 粗大ごみ | 1点500円 |
| テレビ・冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機・衣類乾燥機・エアコン | 家電リサイクル法対象 | 市では処理不可。家電リサイクル券で処分 |
| パソコン | 資源有効利用促進法対象 | 市では処理不可。メーカー等の回収ルートで処分 |
| ピアノ・金庫・消火器・タイヤ | 処理困難物 | 市では処理不可。専門業者へ依頼 |
| ペンキ・灯油・農薬・バッテリー | 危険物・有害物 | 市では処理不可。専門業者へ依頼 |
| 仏壇・位牌・遺影 | 祭祀財産 | 閉眼供養のうえ処分するのが一般的。供養先と手配方法は別途検討 |
特定粗大ごみの対象は「たんす、ベッド枠、ベッドマット、棚類、物置、ソファー、マッサージチェア、テーブル」の8品目で、各辺の長さの合計(高さ+横幅+奥行)が300センチメートル以上のものです。同じたんすでも、サイズが小さければ通常の粗大ごみ(500円)で済みます。メジャーで三辺を測ってから申し込むと、手数料の見込み違いを防げます。仏壇の扱いは宗派や家庭の考え方によって異なるため、仏壇の処分方法5つで供養の流れを確認してください。
まだ使える家財は「ジモティースポット厚木」でリユースも
厚木市は地元掲示板サイト「ジモティー」と連携し、リユース活動を進めています。市内には「ジモティースポット」が開設され、廃棄を考えていた家財でもまだ使える物は、必要とする方への譲渡によって費用や手間をかけずに手放せる可能性があります。状態の良い家具・家電が多く残っている場合は、粗大ごみに出す前に選択肢の一つとして検討する価値があります(出典:厚木市「家庭ごみ」)。
「うちの場合はいくら?」
と思ったら
仕分け・搬出・ご供養・買取まで。写真を送るだけで概算のお見積もりをお出しします。
ケース別シミュレーション:自分でやるか、業者に頼むか
実際の判断材料になるよう、厚木市でよくある3つのケースで費用と手間を試算します。金額は前述の市の手数料(1点500円・特定粗大ごみ1,000円)と間取り別相場に基づく概算です。ご自身の状況に近いケースを目安にしてください。
ケースA:市内在住・実家は戸建て3LDK・時間をかけられる場合
市内に住む長男が、週末を使って数か月かけて片付けるケースです。可燃・不燃・資源ごみは通常の収集日に少しずつ出し、粗大ごみは環境センターへの直接搬入を2回に分けて実施(計30点・うち特定粗大ごみ4点と仮定)すると、手数料は500円×26点+1,000円×4点=17,000円。車両は自家用車やレンタカーを使い、レンタカー代を1日1万円前後と見込んでも、実費の合計は3〜5万円程度に収まる計算です。業者に依頼した場合の相場(15〜50万円)と比べると差は大きい一方、週末の作業が2〜3か月続くこと、たんすやベッドの搬出に人手が必要なことは織り込んでおく必要があります。
ケースB:市内在住・賃貸2DK・退去期限が1か月の場合
賃貸物件は退去日までに原状回復して明け渡す必要があるため、時間の制約が最優先になります。戸別収集は1回5点まで・収集日も選べないため、期限内に何度も申し込むのは現実的ではありません。この場合は業者依頼(2DK相場9〜30万円)を軸に、家賃の発生額と比較して判断します。たとえば退去が1か月遅れるごとに家賃と管理費の負担が続くため、早く明け渡すこと自体に金銭的な価値があります。賃貸の遺品整理特有の注意点は賃貸の遺品整理と退去期限で詳しく解説しています。
ケースC:東京・横浜など市外在住・立ち会いが難しい場合
厚木市外に住んでいて、平日に環境センターへ通えないケースです。直接搬入は市内在住の証明が前提となるため、市外在住の相続人が自分で運び込むには事前確認が必要になり、戸別収集も現地で品物を屋外に出す人手が要ります。往復の交通費と休日を何度も費やすことを考えると、立ち会いなしで進められる業者依頼が現実的な選択肢になります。鍵を預けて作業を任せ、作業前後の写真報告で確認する方法なら、現地に行く回数を最小限にできます。具体的な進め方は後述の「遠方に住みながら厚木市の実家を片付ける方法」をご覧ください。
ケースD:物置・庭・車庫まで片付けが必要な戸建ての場合
郊外の戸建てで、室内の家財に加えて物置一式・園芸用品・工具・タイヤ・灯油などが残っているケースです。スチール製の物置は解体した状態であれば特定粗大ごみ(1点1,000円)として環境センターへ搬入できますが、解体作業そのものに手間がかかります。タイヤ・灯油・ペンキ・消火器は市で処理できないため、それぞれ専門の処分ルートを個別に手配する必要があり、自力で完結させる難易度はぐっと上がります。この場合は、室内は自分で進めて屋外まわりだけ業者に任せる、あるいは処理困難物の対応込みで一括依頼する、という2段構えで見積もりを取ると比較しやすくなります。4LDK以上の戸建て一式であれば相場は22〜60万円が目安ですが、買取品があれば相殺でき、物置や庭の状況次第で上下します。
遺品整理の進め方7ステップ(厚木市版)
自分で進める場合も業者に任せる場合も、遺品整理の基本の段取りは同じです。厚木市の制度を組み込んだ実務的な手順を7つのステップで整理します。
ステップ1:スケジュールの起点を決める
賃貸なら退去日、持ち家なら売却・解体・法要などの予定日から逆算します。急ぐ事情がなければ、四十九日を目安に気持ちの整理がついてから着手する家庭が多く見られます。相続放棄を検討している場合は、家財の処分が単純承認とみなされる可能性があるため、着手前に司法書士や弁護士へ相談してください。詳しくは相続放棄するなら遺品整理はどこまでできる?をご覧ください。
ステップ2:貴重品・書類を最初に確保する
現金・通帳・印鑑・キャッシュカード・年金手帳・保険証券・不動産の権利書・鍵類・スマートフォンは、他の作業より先に探して確保します。書類は「使うかどうか分からなくても全部保管」が原則です。相続手続きや解約手続きで後から必要になることが多いためです。
ステップ3:形見分け・残す物を仕分ける
写真・手紙・趣味の品など、残したい物と親族に分ける物を仕分けます。判断に迷う物は保留箱を作って先送りにし、作業を止めないことがコツです。アルバムやビデオテープなど原本が一つしかない品は、スキャンやダビングでデータ化すれば、遠方の親族とも共有できます。
ステップ4:処分方法ごとに家財を分類する
「通常のごみ収集に出せる物」「粗大ごみ(1点500円)」「特定粗大ごみ(1点1,000円)」「市で処理できない物(家電4品目・パソコン・処理困難物)」「売れる可能性のある物」の5つに分けます。この分類の精度が、費用と手間を左右します。
ステップ5:市の制度で処分する
粗大ごみはインターネットまたは電話(046-225-2790)で予約し、直接搬入(1回20点まで)か戸別収集(1回5点まで)で処分します。環境センターの開場日は平日・第2/第4土曜・祝日(3月・4月・12月は全土曜開場)のため、土日中心で動く場合はカレンダーを先に確認して予約を押さえてください。
ステップ6:市で処理できない物・売れる物を処理する
家電リサイクル対象品はリサイクル券で、処理困難物は専門業者で処分します。状態の良い家具・家電はジモティースポットでの譲渡やリサイクルショップ・買取業者への売却を検討すると、処分費を減らせるだけでなく収入になることもあります。買取のコツは遺品整理の買取ガイドで解説しています。
ステップ7:清掃して次の用途へ引き渡す
搬出が終わったら清掃し、賃貸なら原状回復のうえ退去立ち会い、持ち家なら売却・解体・管理のフェーズへ進みます。ここまでを一人で終えるのが難しいと感じた段階で、部分的に業者へ切り替える判断も有効です。「貴重品の確保と形見分けまでは自分で、搬出と処分は業者に」という分担は、費用と納得感のバランスが取りやすい進め方です。
特殊清掃やゴミ屋敷状態への対応が必要な場合
一人暮らしの親御さんが亡くなられてから発見までに時間が経っていた場合や、長期間の入院・施設入所で家の管理が行き届かなくなっていた場合は、通常の遺品整理に加えて特殊清掃(原状回復のための消臭・除菌・清掃)が必要になることがあります。特殊清掃は専門の技術と装備が必要な作業で、対応できる業者は限られます。見積もり時に現場の状況を正直に伝え、特殊清掃の実績があるかを確認してください。
また、家財がうず高く積もったいわゆるゴミ屋敷状態の場合、通常の間取り別相場は当てはまらず、物量ベースの見積もりになります。厚木市の戸別収集(1回5点まで)で片付けるのは現実的でないため、トラック単位で搬出できる業者への依頼が前提になります。ゴミ屋敷状態の実家を片付ける手順と費用感はゴミ屋敷になった実家の片付け方で詳しく解説しています。どちらのケースも、放置するほど建物の傷みが進んで対応費用が膨らむ傾向があるため、早めの相談をおすすめします。
厚木市で遺品整理業者を選ぶときの確認ポイント
業者選びでもっとも重要なのは、家庭から出る廃棄物を合法的に収集運搬できる体制があるかどうかです。家庭ごみの収集運搬には市町村の「一般廃棄物収集運搬業」の許可が必要で、この許可は市町村ごとに出されます。厚木市は許可業者の一覧をPDFで公式サイトに掲載しており、厚木市「一般廃棄物収集運搬業許可業者一覧」のページから確認できます。問い合わせ先は資源循環推進課 資源循環推進係(046-225-2793)です。
依頼を検討している業者が許可を持たない場合でも、許可業者と提携して適正に処理するルートを持っていれば問題ありません。確認すべきは「回収したごみをどのルートで処分するのか」を明確に説明できるかどうかです。説明があいまいなまま安さだけを強調する業者に依頼すると、不法投棄などのトラブルに巻き込まれ、排出者側が責任を問われる可能性もあります。許可・資格の見方は遺品整理業者に必要な許可・資格で詳しく説明しています。
契約前チェックリスト
見積もりから契約までに確認したい項目を一覧にしました。印刷してご活用ください。
| 確認項目 | チェックのポイント |
|---|---|
| 廃棄物の処理ルート | 一般廃棄物の許可の有無、または許可業者との提携を説明できるか |
| 古物商許可 | 買取を依頼する場合、古物商許可(公安委員会)の番号を提示できるか |
| 見積もりの内訳 | 作業費・車両費・処分費・オプションが分かれて記載されているか |
| 追加料金の条件 | どんな場合にいくら追加になるか、書面で示されるか |
| 訪問見積もりの有無 | 物量を確認せず電話だけで金額を確定していないか |
| 損害賠償保険 | 作業中に壁や床を傷つけた場合の補償があるか |
| 貴重品の探索 | 現金・通帳・権利書などを仕分けて報告する体制があるか |
| 供養・買取の対応 | 仏壇の供養、形見分け品の保管、買取金額の相殺に対応できるか |
| キャンセル規定 | キャンセル料の発生時期と金額が事前に示されているか |
相見積もりは2〜3社が目安です。金額の一番安い業者ではなく、内訳の説明が具体的で、質問への回答が明確な業者を選ぶと、作業後の満足度が高くなる傾向があります。より詳しい比較の観点は遺品整理業者の選び方をご覧ください。
遺品整理と並行して進める厚木市役所の手続き
家族が亡くなった後は、遺品整理と並行して市役所での手続きが必要になります。厚木市は「ご遺族サポートコーナー」を開設しており、死亡に伴う市役所の手続きの説明、複数の申請書の作成補助、各種相談窓口の案内を受けられます。予約制のため、事前に電話(046-225-2115)で予約してください(出典:厚木市「ご遺族サポートコーナーのご案内」)。
遺品整理と関係の深い窓口をまとめると次のとおりです。
| 手続き・相談内容 | 窓口 | 電話番号 |
|---|---|---|
| 死亡に伴う各種手続きの案内(予約制) | ご遺族サポートコーナー | 046-225-2115 |
| 死亡届・戸籍関係 | 市民課 戸籍係 | 046-225-2113 |
| 粗大ごみの予約・ごみ全般 | 資源循環推進課 業務・施設係(環境センター) | 046-225-2790 |
| 一般廃棄物収集運搬業許可業者の確認 | 資源循環推進課 資源循環推進係 | 046-225-2793 |
| 市役所全般 | 厚木市役所 代表(中町3-17-17) | 046-223-1511 |
実家が持ち家の場合は、固定資産税の相続人代表者の届け出や、相続登記(2024年4月から義務化)も必要になります。相続登記を放置すると過料の対象になる可能性があるため、遺品整理と同じタイミングで司法書士に相談しておくと二度手間になりません。詳しくは相続登記の義務化とはで解説しています。また、遺品の中に通帳・保険証券・年金関係の書類が見つかることが多いため、遺品整理の仕分けでは「書類はすべて保管」を徹底し、手続きが終わるまで処分しないことをおすすめします。
遺品整理で見つかった資産の扱い
遺品整理の作業中には、現金・貴金属・株券・保険証券など、相続財産にあたる物が見つかることがあります。これらは相続人全員で分け方を決める遺産分割協議の対象になるため、見つけた人が独断で処分・分配することは避けてください。特に、宝石・骨董品・貴金属など時価の高い品を特定の親族だけに渡すと、後から「遺産の前渡しではないか」という指摘を受け、親族間の摩擦につながることがあります。高額と思われる品はいったんリスト化して写真を撮り、保管したうえで相続人間で共有するのが安全な進め方です。形見分けの品でも、相続放棄を検討している人がいる家庭では処分が単純承認とみなされる可能性があるため、着手前の専門家相談を優先してください。形見分けの時期やマナー、贈与税との関係は形見分けのマナーと進め方で詳しく解説しています。デジタル遺品(スマートフォン・ネット口座・サブスク契約)の整理はデジタル遺品の整理方法をご覧ください。
依頼から作業完了までの流れ
遺品整理業者に依頼した場合の一般的な流れを、時系列で整理します。全体では、問い合わせから作業完了まで1〜3週間程度を見込んでおくと余裕を持って進められます。
- 1. 問い合わせ・概算見積もり(当日〜数日)——間取り・物量・住所を伝えて概算を確認します。写真を送るだけで概算が出る業者なら、現地に行かずに比較検討を始められます。
- 2. 訪問見積もり(30分〜1時間程度)——実際の物量と搬出経路を確認して確定金額を出してもらいます。このとき、残す物・探してほしい物(現金・書類・形見の品)を具体的に伝えておくと、当日の仕分け精度が上がります。
- 3. 契約・日程調整——見積もり内容とキャンセル規定を確認して契約します。賃貸の場合は退去立ち会い日から逆算して作業日を設定します。
- 4. 作業当日(半日〜2日)——仕分け・梱包・搬出・清掃の順で進みます。立ち会う場合は、貴重品が見つかったときの判断と、処分するか迷う物の最終確認が主な役割です。
- 5. 完了確認・精算——作業後の室内を確認し(立ち会いなしの場合は写真報告)、買取金額があれば相殺のうえ精算します。
作業日を決める際は、厚木市の家電リサイクル品や処理困難物の扱いを業者側がどう処理するかも確認しておくと、「当日になって一部の品目だけ残される」という事態を防げます。また、電気・水道は作業当日まで止めないでおくのが原則です。照明と水が使えないと、清掃を含む作業の質が下がります。解約の連絡は作業完了日以降の日付で手配してください。
遠方に住みながら厚木市の実家を片付ける方法
厚木市は東名高速道路・圏央道が通る県央の交通拠点で、市外・県外に転居した子世代が実家の片付けに通うケースが多い地域です。とはいえ、週末ごとに通って自力で片付けるのは、時間的にも体力的にも大きな負担になります。遠方から遺品整理を進める場合の現実的な手順は次のとおりです。
- 1. 貴重品と書類だけは自分で確保する——現金・通帳・印鑑・権利書・保険証券・年金関係書類・鍵類は、最初の帰省時にまとめて持ち帰ります。
- 2. 形見分けの品を仕分ける——写真・手紙など残したい物を親族間で共有し、保管場所を決めます。判断に迷う物は「保留箱」を作って先送りにして構いません。
- 3. 残りの家財は業者に任せる——鍵を預けて立ち会いなしで作業してもらい、作業前後の写真報告で確認します。
- 4. 買取品は費用と相殺する——貴金属・骨董品・家電などの買取金額を作業費から差し引ける場合があります。
立ち会いなしで任せる場合は、前述のチェックリストにある「貴重品の探索体制」と「写真報告の有無」が特に重要になります。作業中に現金や通帳が見つかることは実際に多く、見つけた物をどう報告・返却するかのルールが明確な業者を選んでください。実家全体の片付け・売却・解体まで視野に入れている場合は実家じまいの手順7ステップもあわせてご覧ください。
帰省2回で終えるモデルスケジュール
遠方在住の方が帰省を2回に絞って進める場合の目安です。1回目の帰省(1泊2日)では、貴重品と書類の確保、形見分け候補の仕分け、業者の訪問見積もりまでを済ませます。見積もりを同じ日にまとめて2〜3社入れると、比較が1回の帰省で完了します。帰省後は電話やLINEで契約と日程調整を進め、作業当日は立ち会いなしで実施してもらいます。2回目の帰省は作業完了後の最終確認と、賃貸なら退去立ち会い、持ち家なら不動産会社への相談を兼ねると効率的です。この進め方なら、現地に行くのは実質2回・計3〜4日で、遺品整理のフェーズを終えられます。市役所での手続き(ご遺族サポートコーナーは予約制・046-225-2115)も帰省日に合わせて予約しておくと、1回の帰省で複数の用事をまとめられます。
安心実家じまいのサービス案内
安心実家じまいは、遺品整理から実家の売却・解体までを一つの窓口で相談できるサービスです。厚木市を含む神奈川県のご相談に対応しています。遺品整理では、貴重品・思い出の品の仕分け、形見分け品の保管、仏壇の供養手配、買取、搬出、清掃までまとめてお任せいただけます。
- 写真を送るだけの無料見積もり——LINEで部屋の写真を送っていただくと、概算のお見積もりをお出しします。現地確認のうえ確定金額を提示し、作業後の追加請求はありません。
- 立ち会いなしでも対応——遠方にお住まいの場合は、鍵をお預かりして作業を進め、作業前後の写真でご報告します。
- 買取で費用を圧縮——貴金属・骨董品・家具家電の買取金額を作業費用から差し引けます。
- 供養・法務手続きも一括で——仏壇の閉眼供養やお焚き上げの手配、提携司法書士による相続登記・名義変更の相談まで対応します。
「まだ依頼するか決めていない」「費用感だけ知りたい」という段階のご相談も歓迎です。処理困難物(消火器・タイヤ・ピアノなど)が残っている実家、物置や庭の片付けを含む案件もご相談ください。遺品整理のあとに空き家の管理・売却・解体・相続登記まで続く場合も、同じ窓口でそのままご相談いただけるため、業者を探し直す手間がかかりません。厚木市内の戸建て・マンション・アパート、いずれの物件形態にも対応しています。詳しくは遺品整理サービスのページをご覧ください。
よくある質問
厚木市の粗大ごみ処分はいくらかかりますか?
厚木市の戸別収集で、家の中から粗大ごみを運び出してもらえますか?
厚木市で遺品整理業者の許可を確認するにはどうすればいいですか?
遠方に住んでいても厚木市の実家の遺品整理を依頼できますか?
厚木市の環境センターは土日でも粗大ごみを持ち込めますか?
テレビや冷蔵庫は厚木市の粗大ごみに出せますか?
まとめ
厚木市の遺品整理について、費用相場と市の制度、業者選びのポイントを整理しました。要点を振り返ります。
- 業者依頼の相場は1R・1Kで3〜8万円、3DK〜3LDKで15〜50万円。物量・搬出条件・買取の有無で変わる
- 厚木市の粗大ごみは1点500円(特定粗大ごみ1,000円)。直接搬入は1回20点まで、戸別収集は1回5点まで、どちらも事前予約制
- 戸別収集は屋外の指定場所までの搬出が前提。室内からの搬出が必要なら業者依頼が現実的
- 家電リサイクル対象品・消火器・タイヤ・ピアノなどは市で処理できないため、対応可否を業者に確認する
- 業者選びは一般廃棄物収集運搬業の許可(市の一覧で確認可能)と見積もりの内訳が判断基準
- 死亡後の手続きは市のご遺族サポートコーナー(予約制・046-225-2115)を活用できる
遺品整理は、費用の問題であると同時に、故人の暮らしと向き合う時間でもあります。厚木市の場合、粗大ごみの手数料が明確で持ち込み点数の上限も大きいため、自力処分と業者依頼を組み合わせやすい環境が整っています。まず貴重品と形見の品を確保し、処分方法ごとに家財を分類したうえで、「どこまで自分でやるか」の線を引く——この順番さえ守れば、大きな失敗は避けられます。時間をかけられるなら市の制度を使った自力処分で費用を抑えられますし、時間や距離の制約があるなら業者に任せて一度で片付ける方法もあります。ご自身の状況に合わせて、無理のない進め方を選んでください。遺品整理全体の流れは遺品整理とは?いつから・費用・捨ててはいけないもの 完全ガイドもあわせてご覧ください。
早いこともあります
仕分け・搬出・ご供養・買取まで。写真を送るだけで概算のお見積もりをお出しします。ご相談・お見積もりは無料です。


コメント