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遺品のコレクション買取|カメラ・レコード・釣り具・ゴルフ用品の売り方と注意点

最終更新日:2026年10月9日|監修:司法書士・行政書士 久留慎一郎先生・安心実家じまい事務局

司法書士・行政書士 久留慎一郎
監修者

久留 慎一郎(ひさどめ しんいちろう)/司法書士・行政書士

東京大学法学部を卒業後、日本航空株式会社に26年間勤務(うち法務部に4年間所属)。在職中に司法書士試験に合格し、2018年に独立開業、2021年に司法書士法人を設立。相続登記や不動産の名義変更など、実家じまいに関わる法律手続きを担当する。安心実家じまいの提携司法書士・行政書士。

監修の範囲:相続・登記・法務に関する記述(司法書士・行政書士の業務範囲)。片付け・買取・費用相場などの記述は安心実家じまい事務局が編集しています。監修者プロフィール

税金について:税額の計算や特例を使えるかどうかの判断は税理士の業務で、監修の範囲に含みません。申告の前に、税理士または所轄の税務署でご確認ください。

■経歴

  • 1966年鹿児島県生まれ
  • 1985年鹿児島ラ・サール高校卒業
  • 1989年東京大学法学部卒業/同年、日本航空株式会社入社(2002〜2006年は法務部所属)
  • 2013年司法書士試験合格
  • 2015年簡易裁判所訴訟代理等に関する法務大臣認定/同年、日本航空株式会社退職、司法書士法人コスモ入所
  • 2017年司法書士法人コスモ退職
  • 2018年事務所開設
  • 2021年司法書士法人設立

■得意領域

  • 相続登記・相続手続き
  • 不動産の名義変更
  • 相続放棄
  • 簡易裁判所の訴訟代理

この記事の結論

  • カメラ・レコード・釣り具・ゴルフ用品は、遺品の中でも専門ジャンルの買取業者に出すほうが総合買取より高くなりやすい品目です。一括で処分する前に、ジャンル別に仕分けることが損をしない第一歩です。
  • 訪問(出張)買取を依頼する場合、特定商取引法上の「訪問購入」にあたる取引は書面受領日から8日間はクーリング・オフができます(書籍・CD・DVD等一部品目は適用除外)。その場で即決・即売却しないことが安全です。
  • 買取業者には古物営業法に基づく古物商許可が必要です。許可番号や公安委員会名が店舗やサイトに表示されているか、依頼前に確認してください。
  • 相続放棄を検討している場合、コレクション品を売却・処分すると「単純承認」とみなされ、相続放棄ができなくなることがあります(民法915条・921条)。価値が分からない品ほど、先に専門家へ相談してから動いてください。
  • 1個(1組)の評価額が高い品は相続税の申告で家財一式とは別に個別評価される場合があります(財産評価基本通達128条)。高額なコレクションは売却前に把握しておくと安心です。
目次

遺品の中の「コレクション」を仕分けるときの基本的な考え方

遺品整理を進めていくと、衣類や日用品とは別に、故人が長年集めていたカメラ・レコード・釣り具・ゴルフ用品といった「趣味のコレクション」が出てくることがあります。これらは日用品のように一括で処分してよいものと、専門の買取業者に見てもらったほうがよいものとが混在しているのが特徴です。見た目では価値が分からず、不用品回収業者にまとめて引き取ってもらったあとで「あの型落ちカメラ、実は希少品だった」と気づくケースも少なくありません。

遺品整理そのものの流れや費用については遺品整理とは?いつから・費用・捨ててはいけないもの 完全ガイドで詳しく説明しています。本記事では、その中でも判断に迷いやすい「趣味のコレクション品」に絞り、買取の実務・法律上の注意点・ジャンル別の進め方を具体的に解説します。

「とりあえず処分」の前に仕分けを先に済ませる理由

賃貸の退去期限や実家の売却予定がある場合、作業を急ぐあまりコレクション品もまとめて不用品として処分してしまいがちです。しかし、カメラ・レコード・釣り具・ゴルフ用品は、ジャンルに詳しい専門業者であれば総合リサイクルショップより高値がつくことが多い品目です。作業当日に慌てないよう、事前に「専門買取に回す候補」を一つの箱にまとめておくだけでも、査定額に差が出ます。

遺族が価値を判断できないときの考え方

故人の趣味に家族が詳しくない場合、「これは価値があるのか、ただのガラクタなのか」を自分たちだけで判断するのは難しいものです。判断がつかない品は無理に処分せず、まず写真を撮って専門業者に見てもらう、という順序にするだけで、価値のある品を誤って廃棄してしまうリスクを大きく減らせます。迷ったときは「捨てる前に、一度は専門家の目に触れさせる」を合言葉にしてください。

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ジャンル別に見る買取のポイントと注意点

同じ「コレクション品」でも、ジャンルによって査定のポイントや注意点が異なります。ここでは遺品整理の現場でよく出てくる4ジャンルについて、それぞれの考え方を整理します。

カメラ・レンズ

フィルムカメラ・一眼レフ・レンズは、ブランドと型番、動作状況、付属品(元箱・説明書・キャップ・ストラップ)の有無によって査定額が大きく変わる品目です。防湿庫やケースに入れたまま長期間放置されていたものはカビやレンズの曇りが発生していることがあり、見た目では分かりにくいため、専門知識を持つカメラ買取店での査定が向いています。レンズ単体やジャンク品でも値がつくことがあるため、「動かないから」という理由だけで廃棄する前に査定に出す価値があります。複数のボディ・レンズをまとめて持っている場合は、メーカーが同じでも世代が違うことがあるため、型番ごとに分けて写真を撮っておくと査定の事前見積もりがスムーズです。

レコード・オーディオ機器

レコード(LP盤)は、盤そのものの状態(キズ・反り)に加えて、帯(おび)やジャケットの有無、初版かどうかで査定額が変わります。ジャンルとしてはジャズ・クラシック・昭和歌謡などまとまった枚数のコレクションになっていることが多く、1枚ずつの個別査定より、コレクションまるごとの出張査定を受け付けている業者を探すほうが手間が少なく済みます。プレーヤー・アンプ・スピーカーなどのオーディオ機器も、ブランドと年式によっては高額査定の対象になります。湿気の多い押し入れや物置で長期保管されていたレコードは、盤の反りやジャケットのカビが進んでいることがあるため、仕分けの段階で状態を確認しておくと査定時の見込み違いを減らせます。

釣り具

ロッド(竿)・リール・ルアー・仕掛けなど点数が多くなりがちな品目です。メーカーと型番、使用感、付属パーツの有無で査定額が変わります。実釣で使われていたものは傷や汚れがあることが多いですが、保管状態が良ければ古いモデルでも値がつくことがあります。釣り具専門の買取業者はジャンルの相場に詳しいため、総合リサイクルショップより適正な査定が期待できます。ルアーボックスや仕掛け箱は数が多く小分けになっていることが多いため、種類ごとにケースにまとめておくと、査定時の確認がスムーズになります。

ゴルフ用品

クラブ一式・キャディバッグ・シューズ・ウェアなどが対象です。クラブは単品よりセット(ハーフセット・フルセット)での査定が一般的で、ヘッドカバーや純正シャフトが揃っているかどうかも評価に影響します。ゴルフ用品は元々の単価が高いため、他の日用品と比べて買取額も相対的に高くなりやすいジャンルです。練習場の会員権やコンペの記念品など、物品以外の権利関係の書類が一緒に見つかることもあるため、クラブと一緒に書類が出てきたら処分前に内容を確認しておくと安心です。

査定前にできる下準備(ジャンル別)

同じ品物でも、査定に出す前の下準備によって査定の精度やスピードが変わることがあります。ジャンルごとに、現場で実践しやすい下準備をまとめました。

ジャンル 査定前にできること やってはいけないこと
カメラ・レンズ 型番をメモ・写真撮影し、元箱や説明書を同じ箱にまとめておく 自己判断でレンズを分解・清掃する(内部破損のリスク)
レコード・オーディオ機器 ジャンル・枚数のおおよその目録を作る、帯やジャケットをまとめる 湿気の多い場所に積んだまま長期間放置する
釣り具 ロッド・リールをメーカー・型番ごとに仕分ける、仕掛け類は箱ごとまとめる サビの出たリールを無理に分解して注油する
ゴルフ用品 クラブ本数・ヘッドカバーの有無を確認し、セットごとにまとめる クラブを個別にバラ売りに出してしまい全体像が分からなくなる

共通して言えるのは、「分解・修理・清掃を自己判断で行わない」ことです。良かれと思って手入れをした結果、かえって状態を悪化させて査定額が下がってしまうケースもあります。汚れが気になる場合も、まずは査定担当者に相談してから対応を決めるほうが安全です。

相場をおおまかに把握するための調べ方

具体的な買取金額は、個体の状態や市況によって変動するため、この記事で断定的な金額をお伝えすることは避けます。目安を把握する方法として、次のような調べ方があります。

  • フリマアプリ・オークションサイトでの「取引成立価格」を確認する——同じ型番・状態の品がいくらで取引が成立しているかを見ると、現在の相場感がつかめます。出品中の希望価格ではなく、実際に売れた価格を参考にするのがポイントです。
  • 複数の専門買取業者に概算見積もりを依頼する——写真を送るだけで概算を出してくれる業者も多く、ジャンルごとに2〜3社に相談すると相場の幅が見えてきます。
  • メーカー公式サイトで型番・発売時期を確認する——発売時期や上位モデルかどうかが分かると、査定担当者とのやり取りもスムーズになります。

どの方法でも、品物の状態(傷・汚れ・動作状況・付属品の有無)によって実際の査定額は変わります。相場はあくまで目安として捉え、最終的な金額は査定を依頼して確認してください。

品目別の処分方法比較【比較表】

コレクション品をどの方法で手放すか、選択肢ごとの特徴を整理しました。印刷して、仕分けの判断材料としてご活用ください。

処分方法 向いている品目 メリット 注意点
ジャンル専門の買取業者 カメラ、レコード、釣り具、ゴルフ用品の高年式・良品 相場に詳しく高値がつきやすい 業者によって得意ジャンルが分かれる
総合リサイクルショップ 型落ち・ジャンク品・まとめて処分したい場合 一括で引き取ってもらえる 専門品の査定額は専門業者より低くなりがち
フリマアプリ・オークション 希少品・コレクターズアイテム 個人間取引で高値がつく場合がある 出品・梱包・発送の手間と時間がかかる
遺品整理業者経由の買取 仕分けと買取を同時に進めたい場合 作業費用から買取金額を差し引ける場合がある 買取価格そのものは専門業者より低いことがある
寄付・譲渡 需要はあるが値がつきにくい品 処分費用がかからない 引き取り先を探す手間がかかる
不用品回収・廃棄 破損・劣化が激しく値がつかない品 手間なく処分できる 価値のある品を見落として処分してしまうリスク

この表からも分かるとおり、「まとめて不用品回収に出す」が必ずしも最善ではありません。特にカメラ・レコード・釣り具・ゴルフ用品は、専門業者であれば総合リサイクルショップより高く値がつくことが多いジャンルです。時間に余裕があれば、ジャンルごとに査定先を分けて比較する価値があります。

買取業者とフリマ・オークション個人間売買の違い

「高く売りたいならフリマアプリのほうがいいのでは」と考える方もいますが、遺品整理の場面では一概にそうとは言えません。買取業者はその場または数日で現金化でき、梱包・発送・購入者とのやり取りが不要です。一方フリマ・オークションは、希少品であれば業者の買取額を上回ることもありますが、出品文の作成・質問対応・梱包・発送・返品対応まで相続人自身が担う必要があり、相続手続きで忙しい時期には負担が大きくなりがちです。時間に余裕がなく、相続人が複数の地域に分かれて住んでいるような場合は、買取業者への一括依頼のほうが現実的な選択肢になります。

訪問買取・出張買取を利用するときの注意点

遺品整理の現場では、業者に自宅まで来てもらう「訪問買取」「出張買取」を利用する場面が多くあります。便利な一方で、法律上の保護制度と、依頼前に確認すべき点を押さえておく必要があります。

クーリング・オフができる場合がある

自宅で業者と契約して品物を売却する取引の多くは、特定商取引法上の「訪問購入」に該当します。該当する場合、法律で定められた書面を受け取った日を1日目として、8日間はクーリング・オフ(無条件での契約解除)ができます。違約金や手数料も発生しません。その場で即決せず、書面を受け取ってから家族と相談する時間を取ることをおすすめします。ただし、書籍・CD・DVD・ゲームソフト類、二輪以外の自動車、家具、大型家電、有価証券など一部の品目は訪問購入の規定の適用除外とされているため、該当するか迷う場合は契約前に業者へ確認してください。

古物商許可の有無を確認する

中古品を買い取る業者は、古物営業法に基づき都道府県公安委員会の許可(古物商許可)を受ける必要があります。正規の業者であれば、店舗に古物商プレートを掲示している、または公式サイトに許可番号と交付した公安委員会名を記載しているのが一般的です。訪問買取を依頼する前に、業者名と許可番号を確認し、不明な場合は口頭で尋ねても問題ありません。

「不招請勧誘」の禁止と悪質な訪問業者への対処

消費者が依頼していないのに業者が自宅へ突然訪問し、貴金属や骨董品などの売却を迫る、いわゆる「押し買い」は、特定商取引法により原則として禁止されています。遺品整理中に心当たりのない業者が訪問してきた場合は、その場で契約せず、必要であれば最寄りの消費生活センターに相談してください。

相続放棄を検討している場合の注意点

コレクション品の中に高額査定が見込めるものがあると分かっても、相続放棄を検討している、あるいは家族の誰かが検討している場合は、先に専門家へ相談することが欠かせません。

相続放棄の期限は、民法915条により「自己のために相続の開始があったことを知った時から3か月以内」と定められています(この期間は「熟慮期間」と呼ばれます)。すべての財産を把握しきれない、相続人に連絡が取れないなどの事情がある場合は、家庭裁判所に申し立てることで期間を伸長できる場合があります。

また民法921条では、相続財産の全部または一部を処分したときは「単純承認」をしたものとみなす、と定められています。コレクション品を売却・換金する行為も、この「処分」に該当するとみなされる可能性があります。相続放棄をする可能性が少しでもある場合は、カメラ・レコード・釣り具・ゴルフ用品であっても、着手前に司法書士や弁護士に相談してください。判断に迷う品は、売らずにそのまま保管しておくのが安全です。

コレクション品は相続税の申告でどう扱われるか

コレクション品も、相続財産である以上は相続税の課税対象に含まれます。国税庁の財産評価基本通達第128条では、家具・什器などの一般動産は原則として1個または1組ごとに評価するとされていますが、家庭用動産のうち1個または1組の価額が5万円以下のものについては、世帯ごとに一括して評価することができるとされています。

つまり、日用品レベルの家財は「家財一式」としてまとめて評価できる一方で、1個(1組)あたりの評価額が5万円を超えるような高額なカメラ・クラブセット・オーディオ機器などは、家財一式とは別に個別評価の対象となる可能性があります。相続税の申告を控えている場合、売却前にどの品がどの程度の評価額になりそうかを把握しておくと、申告の際に慌てずに済みます。具体的な評価額や申告への影響は、税理士に確認することをおすすめします。

コレクション品を仕分けるときの実務チェックリスト

コレクション品の仕分けから査定依頼までの流れを一覧にしました。印刷して、作業当日の確認用にご活用ください。

確認項目 チェックのポイント
相続放棄の可能性の確認 検討している相続人がいる場合は、着手前に司法書士・弁護士へ相談する
ジャンル別の仕分け カメラ・レコード・釣り具・ゴルフ用品など、ジャンルごとに箱や場所を分ける
付属品の確認 元箱・説明書・ケース・ヘッドカバーなど、査定額に影響する付属品を一緒にまとめる
写真での記録 査定に出す前に品物を撮影し、何を・いつ・どこへ出したか記録を残す
業者の古物商許可の確認 許可番号・公安委員会名を店舗やサイトで確認する
訪問買取の契約書面の確認 クーリング・オフが可能な取引か、書面の受領日を確認する
相続人同士での共有 誰のコレクションを、どの業者に、いくらで売ったかを共有し記録に残す
査定額の比較 可能であれば専門業者と総合リサイクルショップの両方で見積もりを取る
高額品の相続税評価の確認 1個(1組)5万円超が見込まれる品は、売却前に税理士へ相談する

この中で特に見落とされやすいのが「相続放棄の可能性の確認」と「業者の古物商許可の確認」です。この二つを後回しにすると、売却後になって法律上の問題が発覚し、取り返しがつかなくなることがあります。着手前の段階で確認しておくと、後々の負担を減らせます。

ケース別に見る進め方のシミュレーション

コレクション品の扱いは、故人の状況や家族構成によって変わります。よくあるパターンを五つ挙げて、それぞれの考え方を整理します。

ケースA:一人暮らしだった父がカメラを多数所有していた場合

フィルムカメラ・レンズ・三脚などが複数ある場合、まずは防湿庫やケースごと写真に撮って全体像を記録します。型番が分かるものはメモしておくと、査定の事前見積もりがスムーズです。動作しないものも含めてカメラ専門の買取店に一度まとめて見てもらい、総合リサイクルショップとの査定額を比較してから依頼先を決める進め方が現実的です。

ケースB:祖父が集めていたレコードが数百枚ある場合

枚数が多い場合は、1枚ずつの個別査定ではなく、コレクションまるごとの出張査定に対応している業者を探すほうが手間が少なく済みます。ジャズ・クラシック・昭和歌謡など、ジャンルによって得意な買取店が異なるため、複数のレコードショップに問い合わせて比較するとよいでしょう。希少な初版やまとまった枚数は、フリマアプリでの個別出品が高値になる場合もありますが、出品・梱包・発送の手間を考慮して判断してください。

ケースC:相続人が複数いて、故人のゴルフ用品一式を誰が引き取るか決まっていない場合

価値のある品ほど「誰が引き取るか」で意見が分かれやすいジャンルです。先に査定額の目安を把握したうえで、引き取りを希望する相続人がいればその人が引き取り、他の相続人には売却代金を分配する、あるいは売却して代金を遺産分割の対象に含めるなど、進め方を事前に話し合っておくとトラブルを防げます。

ケースD:釣り具が物置に大量にあり、相続放棄を検討している相続人がいる場合

価値の見極めより先に、相続放棄の可能性がある以上は何も処分・売却しないことが最優先です。写真整理や記録程度にとどめ、処分や査定の依頼は、相続放棄をするかどうかの判断がついてから、司法書士や弁護士に確認したうえで進めてください。

ケースE:カメラ・レコード・釣り具・ゴルフ用品が一度に出てきて、どこから手をつけるか分からない場合

複数ジャンルが一度に出てきた場合は、全部を同時に進めようとせず、まず「保管状態が悪化しやすいもの」から優先的に仕分けるのが実務的です。湿気に弱いレコードやカビが進みやすいカメラ・レンズを先に確認し、比較的状態が変化しにくいゴルフクラブは後回しにしても問題ありません。ジャンルごとに段ボールや棚を分けておき、専門業者への問い合わせも一度にまとめて行うと、全体の作業時間を短縮できます。

よくあるトラブルとその防ぎ方

  • 相場を知らずに不用品回収へ一括で出してしまう——専門業者なら値がつくカメラやゴルフ用品を、日用品と一緒に処分してしまうケースです。作業前にジャンルごとに仕分ける時間を確保することで防げます。
  • 訪問買取でその場の雰囲気に押されて即決してしまう——後から「もっと他の業者にも見てもらえばよかった」と後悔するパターンです。クーリング・オフの対象かどうかを確認し、即決を避けることで防げます。
  • 相続放棄の可能性を考えずに売却してしまう——単純承認とみなされ、後から相続放棄ができなくなるケースです。着手前の相談を徹底することが防止策になります。
  • 相続人同士で「売却額を誰が受け取るか」の認識がずれる——口約束だけで進めると、後になって食い違いが起きがちです。査定額・売却先・受取人を記録に残しておくと誤解を防げます。
  • 無許可の業者に依頼してしまう——古物商許可のない業者とのトラブルは解決が難しくなることがあります。依頼前に許可番号を確認することで防げます。
  • 高額品を把握せずに相続税の申告を終えてしまう——後から高額なコレクションが見つかり、修正申告が必要になるケースもあります。仕分けの段階で高額品候補をリストアップしておくと防げます。

遺品整理とコレクション品の買取をまとめて進める方法

実際には、コレクション品の買取だけを単独で進めるより、遺品整理全体の仕分け作業と並行して進める家庭がほとんどです。安心実家じまいでは、仕分けの段階でカメラ・レコード・釣り具・ゴルフ用品などの買取候補を分けて査定の手配まで相談でき、作業前後の写真をご報告する対応を行っています。遠方にお住まいで立ち会いが難しい場合も、鍵をお預かりして進める方法があります。

買取金額を作業費用から差し引ける場合もあるため、費用面の負担を抑えたい場合は、見積もり時に相談してみてください。遺品整理の料金相場や内訳の考え方は遺品整理の料金相場を間取り別に解説をご覧ください。

遺品整理そのものについてのご相談は遺品整理サービスで承っています。コレクション品の買取先を探しながら、それ以外の家財の処分まで一つの窓口で任せたい場合は、まずは写真を送るだけの無料見積もりからご相談ください。

よくある質問

古いカメラやレコードでも値段はつきますか?
型番やブランド、状態によって変わりますが、専門の買取業者であれば型落ちやジャンク品でも値段がつく場合があります。総合リサイクルショップでは値がつきにくい品でも、ジャンルに詳しい専門店なら評価されることがあるため、処分前に一度査定に出すことをおすすめします。
訪問買取でその場で売らないといけませんか?
その場で契約する必要はありません。多くの訪問買取は特定商取引法上の「訪問購入」に該当し、法定書面を受け取った日から8日間はクーリング・オフができます(一部品目は適用除外)。その場で即決せず、他の業者とも比較してから判断することをおすすめします。
相続放棄を考えている場合、コレクション品を売ってもいいですか?
注意が必要です。相続財産の一部でも売却・処分すると、民法921条の単純承認とみなされ、後から相続放棄(民法915条、熟慮期間3か月)ができなくなることがあります。相続放棄を検討している段階では、コレクション品を含めて何も売却・処分せず、着手前に司法書士や弁護士へ相談することをおすすめします。
買取業者を選ぶときに確認すべきことはありますか?
古物営業法に基づく古物商許可を受けているかどうかの確認が基本です。店舗の古物商プレートや公式サイトの許可番号・公安委員会名を確認してください。訪問買取を依頼する場合は、不明な点があれば契約前に業者へ直接確認することをおすすめします。
高額なコレクション品は相続税の申告に影響しますか?
影響する可能性があります。財産評価基本通達第128条では、1個または1組の価額が5万円以下の家庭用動産は一括で評価できるとされていますが、それを超える高額なカメラやクラブセットなどは個別評価の対象になり得ます。該当しそうな品がある場合は、売却前に税理士へ相談することをおすすめします。
複数ジャンルのコレクションが一度に出てきたら、何から手をつければいいですか?
保管状態が悪化しやすいものから優先して確認するのがおすすめです。レコードは湿気、カメラ・レンズはカビの進行が早い傾向があるため、まずこの2ジャンルの状態確認を優先し、比較的状態が変わりにくいゴルフクラブや釣り具は後回しにしても大きな問題にはなりにくいです。

まとめ

カメラ・レコード・釣り具・ゴルフ用品といったコレクション品は、遺品整理の中でも仕分けと査定先の選び方次第で結果が大きく変わる品目です。要点を振り返ります。

  • ジャンルごとに専門の買取業者へ査定を依頼するほうが、総合リサイクルショップより高値がつきやすい
  • 訪問買取の多くはクーリング・オフ(8日間)の対象。その場で即決しない
  • 買取業者は古物商許可が必要。許可番号・公安委員会名を依頼前に確認する
  • 相続放棄を検討している場合は、売却・処分前に司法書士や弁護士へ相談する(民法915条・921条)
  • 1個(1組)あたりの評価額が高い品は、相続税の個別評価対象になり得る(財産評価基本通達128条)
  • 「誰が引き取るか」「いくらで売ったか」の記録と共有が、相続人間のトラブルを防ぐ最大のポイント
  • 遺品整理と並行して進める場合は、ジャンル別の買取候補を先に仕分けておくとスムーズ

コレクション品の価値は、見た目だけでは判断がつかないことがほとんどです。処分を急ぐ前に、ジャンルに詳しい専門業者へ相談し、相続放棄の可能性がある場合は専門家の確認を先に取ってください。遺品整理全体の流れについては遺品整理とは?いつから・費用・捨ててはいけないもの 完全ガイドもあわせてご覧ください。

読むより、聞いたほうが
早いこともあります

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この記事を書いた人

安心実家じまい事務局です。実家の片付けや遺品整理、空き家になった家の処分について、はじめての方にも分かるように記事を書いています。提携している現場の業者や司法書士と一緒に、費用の相場・自治体のごみ出しルール・補助金といった、調べてもなかなか分かりにくいところを一つずつ確かめながらまとめています。「誰に頼めばいいか分からない」という段階のご相談も、LINEやお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。
運営は株式会社Sora Capital(東京都渋谷区・安心実家じまい事務局)です。相続・登記・法務に関する記述は、提携の司法書士・行政書士 久留慎一郎が監修しています。税額の計算や申告の判断は、税理士にご確認ください。

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