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京都府の遺品整理|料金相場・粗大ごみの出し方・業者選び

最終更新日:2026年8月5日|監修:司法書士 久留慎一郎先生・安心実家じまい事務局

司法書士 久留慎一郎
監修者

久留 慎一郎(ひさどめ しんいちろう)/司法書士

東京大学法学部を卒業後、日本航空株式会社に26年間勤務(うち法務部に4年間所属)。在職中に司法書士試験に合格し、2018年に独立開業、2021年に司法書士法人を設立。相続登記や不動産の名義変更など、実家じまいに関わる法律手続きを担当する。安心実家じまいの提携司法書士。

■経歴

  • 1966年鹿児島県生まれ
  • 1985年鹿児島ラ・サール高校卒業
  • 1989年東京大学法学部卒業/同年、日本航空株式会社入社(2002〜2006年は法務部所属)
  • 2013年司法書士試験合格
  • 2015年簡易裁判所訴訟代理等に関する法務大臣認定/同年、日本航空株式会社退職、司法書士法人コスモ入所
  • 2017年司法書士法人コスモ退職
  • 2018年事務所開設
  • 2021年司法書士法人設立

■得意領域

  • 相続登記・相続手続き
  • 不動産の名義変更
  • 相続放棄
  • 簡易裁判所の訴訟代理

この記事の結論

  • 京都府の遺品整理の料金相場は1R・1Kで3〜8万円、3DK〜3LDKで15〜50万円、4LDK以上で22〜60万円です。
  • 京都市中心部は町家や細い路地が多く、搬出条件が金額を左右します。
  • 郊外や府南部の一軒家では、物置や庭木を含めた物量が総額を押し上げる要因になります。
  • 京都市の大型ごみは品目により400円〜2,400円の手数料で自分でも処分できます(2026年8月時点・京都市公式サイトより)。
  • 遠方に住んだままでも、鍵預かりと写真報告で立ち会い不要で進められます。
目次

京都府の遺品整理の料金相場

まず間取り別の相場です。京都府だけに特別な価格帯があるわけではなく、全国で広く示される次のレンジが基準になります。

間取り 相場 作業人数・時間の目安
1R・1K 3〜8万円 1〜2名/1〜3時間
1DK〜1LDK 5〜20万円 2〜3名/2〜5時間
2DK〜2LDK 9〜30万円 2〜4名/2〜6時間
3DK〜3LDK 15〜50万円 3〜5名/4〜8時間
4LDK以上 22〜60万円 4〜8名/1〜2日

幅が大きいのは、料金が間取りではなく物量と搬出条件で決まるためです。同じ3LDKでも、長く住んだ家ほど押し入れや蔵の中身が増え、処分費と人件費がかさみます。そのうえで、京都府では地域特有の事情によって相場の上下が生まれます。

京都府で上振れしやすい4つの要因

京都市の中心部では、次の条件が重なると相場の上限側に寄ります。見積もり依頼の際に伝えておくと、金額の精度が上がります。

  • 京町家特有の間取り——間口が狭く奥に長い「うなぎの寝床」形状の家屋が多く、玄関から搬出口までの動線が長くなりがちです。中庭(坪庭)や蔵に荷物が残っている場合、運び出しにも時間を要します。
  • 前面道路が狭い・車が入れない——洛中や東山周辺の細街路では大型トラックが進入できず、台車や手押しでの搬出、小型車での複数回往復が必要になる場合があります。
  • 駐車スペースの確保が難しい——観光地に近いエリアは駐停車規制が厳しく、コインパーキングの利用や道路使用の調整が要ることがあります。
  • 坂道・段差の多い立地——東山や北山の山麓に近い住宅地では、玄関までの階段や坂道が搬出の負担を増やします。

逆に、前面道路にトラックを横付けできる郊外の戸建てや、エレベーターのある新しいマンションは、下限に近い金額で収まる余地があります。相場の考え方や内訳(人件費・車両費・処分費)の詳細は遺品整理の料金相場を間取り別に解説をご覧ください。

物量が金額を決める理由

間取りが同じでも金額の幅が大きい理由は、処分費と人件費の両方が物量に比例するためです。処分費は自治体やリサイクル業者に支払う処理費用が積み上がったもので、家具や家電の個数、可燃・不燃の分別量によって変わります。人件費は、搬出にかかる時間と人数で決まり、階段の有無や荷物の重さ、動線の複雑さが直接影響します。同じ1LDKでも、物が少なく整理された部屋と、床が見えないほど物が積み上がった部屋とでは、作業時間に数倍の差が出ることも珍しくありません。

費用を抑える三つの方法

相場の範囲内で総額を下げる方法は、大きく三つあります。一つ目は、着物・帯・骨董品・茶道具・掛け軸など、京都では買取に出しやすい品が多い点を活かすことです。査定額を作業費用から差し引ける業者なら、支払いを圧縮できます。二つ目は、蔵や物置の中身を含め、時間のあるときに軽い物から自分で減らしておくことです。処分費は物量に比例するため、事前に量を減らした分だけ下がります。三つ目は、内訳のある見積もりを2〜3社から取り、搬出条件を含めた金額の根拠を比べることです。同じ間取りでも、業者によって数万円の差が出ることがあります。

京都府での料金例(試算)

金額の組み立てをイメージしやすいよう、相場レンジをもとにした試算を示します。いずれも架空の条件例で、実在のお客様の事例ではありません。

条件 試算
例1
洛中の京町家3LDK
物量は標準的。前面道路が狭く、台車での搬出と駐車場所の調整を要する場合 25〜35万円(4名・1日)
例2
西京区・伏見区のマンション2LDK
物量は標準的。エレベーターあり、建物前にトラックを停められる場合 10〜15万円(3名・4時間前後)
例3
府南部(宇治市・城陽市周辺)の一軒家4LDK
長年居住で物量多め。物置の中身と庭木の処分を含めた場合 30〜45万円(5名・1〜2日)

例1は搬出条件の厳しさが人件費に反映される典型です。例2は好条件がそろい下限に近づく例、例3は郊外特有の屋外物量が総額を押し上げる例になります。この構造をつかんでおくと、見積書のどの項目を質問すべきかが見えてきます。

見積もり時に確認されること

電話やLINEで概算を依頼すると、多くの業者は次のような点を確認します。あらかじめ整理しておくと、やり取りがスムーズになります。

  • 建物の種類(京町家・木造アパート・鉄筋マンション・団地など)と築年数
  • 前面道路の幅、トラックを横付けできるかどうか
  • エレベーターの有無、階数、部屋までの動線
  • おおよその物量(部屋数、押し入れ・蔵・物置の有無)
  • 仏壇・位牌・神棚など、供養や処分方法に配慮が要る物の有無
  • 退去期限や解体・売却予定など、完了させたい時期

これらを先に伝えておくと、現地見積もりを行わなくても、写真ベースである程度精度の高い概算が出やすくなります。

京都府でよくある依頼のきっかけ

相談を受ける経緯は家庭によって異なりますが、京都府では次のようなきっかけが多く見られます。一つ目は、実家で一人暮らしをしていた親が亡くなり、相続人である子世代が片付けを担うケースです。二つ目は、高齢の親が施設に入所することになり、住まなくなった家を整理する場合です。三つ目は、賃貸住まいだった単身者が亡くなり、大家や管理会社から早めの明け渡しを求められることもあります。いずれの場合も、時間的な制約があることが多く、早い段階で相場観をつかんでおくと、その後の判断がしやすくなります。

京都府の住宅事情と遺品整理の特徴

京都府は、京都市中心部の町家・集合住宅と、郊外・府南部の戸建てとで、遺品整理の段取りが大きく異なる地域です。実家がどのタイプかで、確認すべき点も変わります。

洛中・都心部(上京区・中京区・下京区・東山区など)

京都市の都心部には、京町家をはじめとした木造住宅が今も数多く残ります。間口の狭さと奥行きの長さ、中庭や蔵の存在が特徴で、遺品整理でも屋内の動線を踏まえた搬出計画が要ります。細い路地に面した住戸では、隣家との距離が近いため、養生の範囲や作業音への配慮も欠かせません。歴史的な景観への配慮から、建具や欄間など建物の一部として扱うべき物と、遺品として処分する物との線引きが必要になる場合もあります。

また、都心部には大学が多く、学生向けのワンルームや1Kも密集しています。単身の高齢者が長く住んだ町家型の借家と、学生が短期間だけ住んだ賃貸とでは物量の傾向が大きく異なるため、どちらのタイプかを業者に伝えると見積もりの精度が上がります。

洛北・洛西・伏見エリア(北区・右京区・西京区・伏見区など)

都心部の外側に広がるこれらのエリアは、昭和期に開発された住宅団地や中層マンションが多く、エレベーターのない建物も少なくありません。上層階からの階段搬出は人手が増え、その分が人件費に乗る構造です。伏見区南部など平地の住宅街は前面道路が広く、搬出自体は比較的行いやすい傾向にあります。桂川・鴨川沿いの住宅地には戸建てとマンションが混在しており、同じ町内でも建物の形態によって搬出条件が変わる点に注意が必要です。

府南部・山間部(宇治市・城陽市・八幡市・南山城地域など)

宇治市や城陽市を中心とした府南部、南山城地域には、敷地の広い一軒家が多く見られます。物置や納屋、農機具を備えた家も珍しくなく、屋内だけを見積もって屋外を伝え忘れると、当日に金額が変わる原因になります。庭木、灯油タンク、農機具、ブロックまで含めて業者に伝えてください。車での移動が前提の地域が多いため、駐車には困りにくい一方、実家までの距離が業者の移動コストに反映される場合があります。茶畑や田畑に隣接した家屋では、農具小屋や倉庫の中身も遺品整理の対象になることがあり、屋内の家財とは別枠で見積もりを取ると分かりやすくなります。

空き家の状況

京都市の令和5年住宅・土地統計調査によると、市内の空き家数は10万5,300戸、空き家率は12.5%です。全国・京都府全体では空き家数・空き家率とも増加傾向にある一方、京都市は独自の空き家対策条例に基づく取り組みの効果もあり、前回(平成30年)調査から減少しました(2026年8月時点・京都市公式サイトより)。片付けが進まないまま放置された家屋は、固定資産税や管理の負担が続くことになります。遺品整理は、実家の空き家化を防ぐ最初の一歩でもあります。

仏壇・位牌の扱いと供養について

寺院の多い京都府では、仏壇や位牌、神棚をどう扱うかという相談が他地域より多い傾向にあります。処分の前に閉眼供養(魂抜き)を行うかどうかは、宗派や家の考え方によって判断が分かれます。菩提寺がある場合は、遺品整理の日程を決める前に一度相談しておくと、当日の進行がスムーズです。業者に依頼する際も、提携する寺院や供養の手配ができるかどうかを、見積もりの段階で確認しておくことをおすすめします。

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京都府の粗大ごみルールと自分で処分する方法

費用を抑えたい場合、自治体の大型ごみ収集を使って自分で減らす方法があります。制度は市町村ごとに異なるため、ここでは確認できた実例を挙げます。

京都市の例

京都市では、大型ごみ受付センターへの事前申込みが必要です。電話は0120-100-530(無料)、携帯電話の定額通話サービス利用時は075-330-6100、その他の携帯電話からは0570-000-247(有料)につながります。受付時間は月曜日から日曜日まで毎日午前8時30分から午後4時30分(年末年始を除く)です。インターネット申込みは「大型ごみ受付センター」のサイト(www.ogomi-kyoto.jp)から24時間受け付けています(2026年8月時点・京都市公式サイトより)。

手数料は品目や大きさにより400円〜2,400円の範囲で定められています。申込み時に住所・氏名・出す品目・大きさ・数量・出す場所を伝えると、約1週間以内に収集日が案内される仕組みです。案内された金額分の手数料券(400円券など)をコンビニなどの取扱店で購入し、氏名を記入して品物に貼り、収集日当日の朝(午前8時まで)に指定場所へ出します。収集は午前8時30分から始まりますが、収集時刻の指定はできません(2026年8月時点・京都市公式サイトより)。

持ち込みも可能です。大型ごみは南部クリーンセンター(京都市伏見区横大路八反田29)と東北部クリーンセンター(京都市左京区静市市原町1339)で受け付けており、北部クリーンセンターでは個人による持込みを受け付けていません。受付は月曜日から金曜日および第2・第4土曜日(祝日を含む)、午前9時から正午、午後1時から午後4時30分までです。持込みには事前予約が必要で、原則として搬入前日までにインターネット(24時間受付)または電話(0120-100-959、携帯等は075-330-6081)で申し込みます。持込み手数料は、100kg以下は1,500円、100kgを超える分は10kgごとに200円が加算されます(2026年8月時点・京都市公式サイトより。令和5年10月の手数料改定後の金額)。

宇治市の例

宇治市には、粗大ごみを専用の券で出す常設の制度ではなく、まち美化推進課への電話申込みによる臨時の有料収集があります。電話番号は0774-22-3141、受付時間は月曜日から金曜日の午前8時30分から午後5時15分です(祝日・年末年始を除く)。出したい品目と数量を伝えると、収集日時と収集運搬費用が案内される仕組みで、具体的な金額は品目や量により申込み時に確認する必要があります(2026年8月時点・宇治市公式サイトより)。自己搬入による処分方法も用意されているため、詳しい施設や料金は宇治市の公式サイトで確認してください。

共通の注意点

エアコン・テレビ・冷蔵庫と冷凍庫・洗濯機と衣類乾燥機は、家電リサイクル法の対象品目のため、どの市町村でも大型ごみとしては収集されません。別途、家電量販店や指定引取場所での処分が必要です。申込みから収集日までは日数が空くことが多く、退去期限がある場合は早めの申込みが安全です。運び出しは自分で行う必要があるため、大型家具が多い場合や体力に不安がある場合は、業者への依頼が現実的な選択肢になります。

まだ使える家具や食器、着物などは、自治体の収集に出す前にリサイクルショップやフリマアプリでの譲渡を検討する方法もあります。京都市内には骨董品や古美術を専門に扱う店も多く、価値の分かりにくい品は、処分する前に一度査定に出してみる価値があります。買取と処分を同じ業者にまとめて依頼できれば、やり取りの手間も減らせます。

自治体収集と業者依頼の使い分け

京都市以外の市町村でも、粗大ごみの収集は概ね事前申込制です。舞鶴市・福知山市など府北部の自治体や、亀岡市・南丹市など府中部の自治体でも、それぞれの窓口に電話やインターネットで申し込む仕組みが取られています。手数料の金額や品目区分は自治体ごとに異なるため、実家のある市町村の公式サイトで「粗大ごみの出し方」のページを確認してください。

目安として、出す物が数点で、通常のごみ出しと合わせて片付く物量であれば、自治体の制度だけで対応できます。費用は手数料券や収集運搬費用の実費のみです。一方、部屋や家全体の家財を出す遺品整理では、分別・梱包・搬出・清掃までの作業量が大きく、自治体収集だけで完結させるのは負担が重くなります。退去期限までの日数、運び出せる人手、出したい物の点数の三つで判断してください。小物や運べる物は自分で処分し、大型家具や大量の家財は業者に任せる併用も現実的な方法です。自分で進める手順は遺品整理とは?いつから・費用・捨ててはいけないもので解説しています。

京都府の空き家・解体の補助金

遺品整理のあとに建物の解体や活用を考えているなら、自治体の支援制度を確認しておく価値があります。京都市では令和8年度、空き家の所有者を対象に、空き家相談員や建築士を無料で派遣する「専門家派遣制度」と、相続や空き家予防をテーマにした「おしかけ講座」を実施しています。専門家派遣の対象は、市内にある一戸建てまたは長屋建ての住宅所有者で、費用はいずれも無料です(2026年8月時点・京都市公式サイトより)。

解体費用そのものへの現金補助については、過去の年度に建物活用や敷地活用を対象とした補助メニューが設けられていた時期がありますが、直近の受付は終了しており、2026年8月時点で新たな解体費補助の受付は公式サイト上で確認できませんでした。制度の有無や内容は年度により変わるため、解体を検討する段階になったら、京都市の空き家相談窓口や実家のある市町村の公式サイトで最新の状況を確認してください。

共通する注意点は次のとおりです。

  • 解体の補助制度がある場合でも、着工前の申請が条件になっていることが大半で、契約後では間に合わない
  • 旧耐震基準や特定空家等の認定など、対象建物の条件が細かく定められている
  • 年度ごとの予算枠や受付期間があり、期間外は申請できない

なお、遺品整理の作業費用そのものへの補助は、原則としてありません。解体まで視野に入れるなら、片付けと解体の順序や時期を含めて計画すると、支援制度の受付時期を逃さずに済みます。

空き家を放置した場合、老朽化が進んで「特定空家等」に指定されると、固定資産税の住宅用地特例が解除され、税負担が増える可能性があります。解体するか、活用・売却の道を探るかにかかわらず、家財が残ったままでは次の手続きに進めません。遺品整理は、こうした税務上のリスクを避けるための実務的な第一歩でもあります。

賃貸と持ち家、それぞれの注意点

賃貸(アパート・マンション)の場合

賃貸でまず確認すべきは解約日です。解約日まで家賃が発生するため、遺品整理の完了日から逆算して日程を組みます。京都市中心部は単身者向けの賃貸も多く、月末解約なら、収集日数のかかる自治体の大型ごみだけで進めるのは難しい場合があります。管理会社や大家さんへの連絡も早めに行い、原状回復の範囲や鍵の返却方法を確認しておくと、退去立ち会いが円滑になります。

連帯保証人や相続人が複数いる場合は、誰が解約手続きの窓口になるかを先に決めておくと、管理会社とのやり取りが一本化できます。家財の残置物をめぐるトラブルを避けるため、退去前の室内写真を撮影しておくこともおすすめします。

持ち家・町家・分譲マンションの場合

持ち家には退去期限こそありませんが、京町家の場合は建物の維持管理や近隣との関係を踏まえた日程調整が要ります。分譲マンションでは、管理組合の規約で作業できる曜日や時間帯、共用部の養生方法が決められていることが多く、事前の確認が欠かせません。トラックの駐車位置も管理会社に相談してください。敷地内に停められるかどうかで、作業時間と費用が変わります。相続した実家を売却する予定なら、片付けと並行して名義変更(相続登記)の準備も進めておくと、後の手続きが早くなります。

京町家を売却や賃貸に出す場合、建物の状態によっては京都市の空き家活用・流通に関する相談窓口を利用できることがあります。解体せずに活用する道も含めて、片付けの前に方向性を決めておくと、残す部材と処分する物の判断がしやすくなります。老朽化が進み、倒壊のおそれがあるなど「特定空家等」に該当する可能性がある建物は、早めに市の窓口へ相談することをおすすめします。

遺品整理と相続登記の関係

京都府に限らず、実家の遺品整理を進める際は、相続の手続きも並行して考えておく必要があります。2024年4月から相続登記が義務化され、不動産を相続したことを知った日から3年以内に登記の申請を行うことが求められるようになりました。正当な理由なく期限を過ぎると、過料の対象になる場合があります。

遺品整理そのものは登記の手続きとは別ですが、家財の中から権利証や登記簿謄本、固定資産税の納税通知書などが見つかることも多く、これらは相続登記の際に必要になる書類です。誤って処分しないよう、貴重品と同じ扱いで確保しておいてください。相続人が複数いる場合は、遺産分割協議の状況によって、家の売却や解体のタイミングも変わります。名義変更や相続放棄の要否について迷う場合は、片付けに着手する前に司法書士へ相談しておくと、後戻りのない進め方ができます。

業者選びの注意点——京都府で依頼する前に

京都府内には、地域に根ざした遺品整理業者から全国展開のフランチャイズまで、さまざまな事業者が営業しています。料金の安さだけで選ぶと、追加費用が発生したり、搬出時に建物を傷つけられたりするトラブルにつながることがあります。契約前に、次の点を確認してください。

  • 無許可の回収業者を避ける——家庭から出る廃棄物の収集運搬は許可制です。「無料回収」をうたうトラックや突然の訪問営業には応じないでください。無許可回収は、環境省や国民生活センターも注意喚起しています。回収品が不法投棄されれば、出した側が事情を問われる場合があります。
  • 一般廃棄物収集運搬の扱いを説明できるか——自社で許可を持つか、許可業者と連携しているか。廃棄物の行き先を説明できる業者を選びます。許可は市町村ごとに出るため、実家のある自治体での対応可否を確認してください。
  • 古物商許可——買取で費用を相殺するなら、古物商許可が前提です。着物や骨董品を扱う機会が多い京都府では、査定の根拠まで説明できる業者かどうかも見極めのポイントになります。
  • 損害保険——町家や細い路地での作業は、搬出時に壁や建具を傷つけるリスクがゼロではありません。賠償保険に加入している業者を選びます。
  • 見積内訳——人件費・車両費・処分費・オプションの内訳がある書面をもらいます。「一式◯◯万円」だけの見積書では、比較も検証もできません。
  • 追加費用の発生条件——当日になって物量が増えた場合や、階段作業が必要になった場合など、どんな条件でいくら追加になるのかを、契約前に書面で確認します。

2〜3社の相見積もりが基本です。相見積もりを取る際は、同じ条件(物量・搬出経路・希望日)を各社に伝えることが、金額を正しく比較するための前提になります。訪問見積もりが難しい場合は、同じ写真一式を複数社に送り、回答の内訳を並べて比べる方法も有効です。悪質な業者の見分け方や業者選びの手順は遺品整理とは?いつから・費用・捨ててはいけないもので詳しく解説しています。

遠方に住みながら京都府の実家を片付ける方法

京都府の遺品整理では、依頼者が大阪や東京など、遠方に住んでいるケースが少なくありません。何度も帰省して片付けるのは、交通費と時間の負担が大きくなります。遠方から進めるなら、次の段取りが現実的です。

  1. 写真で概算見積もりを取る——帰省のタイミングで、各部屋・蔵・物置・庭先まで撮影しておきます。写真があれば、離れていても概算が出ます。
  2. 貴重品と残す物を先に指定する——通帳・印鑑・権利証などの貴重品と、形見として残したい物をリストにして伝えます。着物や掛け軸など現物確認が必要な物は、写真で判断を仰ぐ方式にします。
  3. 立ち会いなしで作業を進める——鍵を預け、作業前後の写真報告を受ける方法です。管理会社との調整や退去立ち会いまで任せられるかも、事前に確認しておきます。

法要のタイミングを起点にする方法も有効です。四十九日や一周忌で親族が京都に集まる機会に形見分けの品を確認し、法要後の日程で作業日を組めば、帰省の回数を増やさずに親族の合意も取りやすくなります。相続放棄を検討している場合は、家財の処分が単純承認とみなされる恐れがあるため、着手前に司法書士など専門家へ相談してください。

京都市外や府南部に実家がある場合、最寄り駅からの距離やバス便の有無によって、業者側の移動時間も変わります。日程の候補を複数用意しておくと、遠方からでも希望日に近い形で調整しやすくなります。電気・ガス・水道の停止手続きは、作業完了日より後の日付で設定しておくと、当日の作業中に必要な設備が止まる心配がありません。

京都府は新幹線や高速道路のアクセスが良く、必要なときに現地へ足を運びやすい地域でもあります。普段の連絡は電話やLINEで済ませ、鍵の受け渡しや最終確認だけ現地で行うといった、部分的な立ち会いの形も選べます。全てを任せるか、要所だけ確認するかは、ご家族の状況に合わせて相談しながら決めることができます。

安心実家じまいは全国対応の窓口で、遠方の場合は立ち会い不要で進められます。ご相談から作業完了までの流れはご相談の流れをご覧ください。

安心実家じまいのサービス案内

安心実家じまいは、遺品整理から家の売却・解体の手配までを一つの窓口でお受けする全国対応のサービスです。京都府内のご依頼も、基準を満たした提携業者が担当します。町家や細い路地での作業経験、着物・骨董品の査定体制など、地域特有の事情に対応できるかを確認したうえで手配します。

遺品整理のみのご依頼は遺品整理サービスで承ります。家の処分まで続く場合は、実家じまい代行パックが割安です。パックは2DKまで29.8万円、3LDKまで49.8万円、4LDK以上69.8万円〜(税別)で、遺品整理を含みます。料金の全体は料金表をご覧ください。

片付けだけで終わらせず、その後の売却や解体、相続手続きまで見据えている場合は、最初の相談時にその旨を伝えてください。工程ごとに窓口を変えずに進められるよう、段取りを組んでご案内します。

お見積もりを確定してからのご契約です。追加の作業が見込まれる場合は作業前に金額を提示し、ご了承をいただいてから実施します。貴金属や着物などの買取による費用の相殺も可能です。LINEでの無料見積もりなら、写真を送るだけで概算をご案内できます。

相続登記や遺産分割協議など、片付けの前後で発生しやすい法律面の相談は、提携する司法書士につなぐ体制も整えています。片付けと手続きを別々の窓口に依頼すると、その都度状況の説明が必要になりますが、窓口を一本化することで、やり取りの回数を抑えられます。京都府外にお住まいのご家族からのご相談も承っています。

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よくある質問

京都府の遺品整理はいくらかかりますか?
1R・1Kで3〜8万円、1DK〜1LDKで5〜20万円、3DK〜3LDKで15〜50万円、4LDK以上で22〜60万円が目安です。京都市中心部は町家や細い路地による搬出条件、郊外や府南部は物置や庭木を含めた物量が金額を左右します。写真または現地確認での見積もりをおすすめします。
京都市の粗大ごみは自分で出したほうが安いですか?
品目が少なければ、京都市の大型ごみ収集のほうが割安です。手数料は品目により400円〜2,400円で、事前申込みのうえ手数料券を購入して出します(2026年8月時点・京都市公式サイトより)。大型家具が多い場合や搬出人手が足りない場合は、業者への依頼も検討してください。
遠方に住んでいても京都府の実家の遺品整理を頼めますか?
可能です。安心実家じまいは全国対応の窓口で、遠方の場合は立ち会いなしで進められます。鍵をお預かりし、作業前後の写真報告を行い、貴重品や思い出の品は仕分けて保管のうえお渡しします。LINEでの無料見積もりに対応しています。

生前整理という選択肢もあります

ここまでは、亡くなった後に家族が行う遺品整理を中心に説明してきました。一方で、ご本人が元気なうちに身の回りを整理する「生前整理」を選ぶご家庭も増えています。生前整理では、本人の意思で残す物と手放す物を決められるため、後に残された家族が判断に迷う場面を減らせます。特に、京町家や広い敷地の一軒家では、物量が多くなりやすい分、早めに手をつけるほど負担が軽くなります。

実家がまだ空き家になっていない段階でも、将来を見据えた相談は可能です。財産目録の整理や、形見分けの希望を書き残しておくといった準備は、相続が始まってからの手続きをスムーズにします。安心実家じまいでは、生前整理のご相談も遺品整理と同じ窓口で承っています。詳しくは生前整理サービスのページをご覧ください。

残しておきたい物の判断に迷ったら

作業を急ぐあまり、後から必要になる物まで処分してしまうケースは珍しくありません。通帳・印鑑・保険証券・権利証・年金関係の書類は、相続手続きに使う可能性があるため、真っ先に別の箱へ移しておくことをおすすめします。写真やアルバム、手紙、日記といった思い出の品は、量が多くても一度は目を通し、家族で分担して見るか、写真に撮ってデータで残す方法もあります。判断に迷う骨董品や美術品は、処分する前に査定へ出すと、価値を見誤らずに済みます。

逆に、判断を先延ばしにしがちなのが、古い家電や大型家具です。動作しない家電や壊れた家具は、保管していても状態が良くなることはなく、置いておくほど搬出の負担が増えます。迷ったら「今後1年で使う予定があるか」を基準に、使わない物から順に手放していく考え方が実務的です。捨ててよい物・残すべき物の判断基準は遺品整理とは?いつから・費用・捨ててはいけないもので一覧にしています。

まとめ

京都府の遺品整理は、洛中の町家や細い路地といった立地条件と、府南部・山間部の屋外物量という、二つの異なる要因で金額が動きます。相場のレンジを押さえたうえで、自宅がどちらの傾向に近いかを整理しておくと、見積もりの妥当性を判断しやすくなります。要点は次のとおりです。

  • 京都府の遺品整理の相場は1R・1Kで3〜8万円、3DK〜3LDKで15〜50万円、4LDK以上で22〜60万円
  • 洛中の町家・細い路地・坂道・駐車問題が上振れ要因。郊外や府南部は屋外の物量が総額を押し上げる
  • 京都市の大型ごみ手数料は品目により400円〜2,400円。南部・東北部クリーンセンターへの持込みも可能(2026年8月時点・京都市公式サイトより)
  • 京都市の空き家解体費補助は2026年8月時点で新規受付を確認できず、現状は専門家派遣制度が中心
  • 業者は無許可回収を避け、廃棄物の扱い・古物商許可・損害保険・見積内訳の4点を確認する
  • 遠方からは写真見積もりと立ち会いなしの作業で進められる。法要のタイミングを起点にすると調整しやすい

料金の内訳や安くする方法は遺品整理の料金相場を間取り別に解説、捨ててはいけない物や進め方の全体像は遺品整理とは?いつから・費用・捨ててはいけないものにまとめています。あわせてお読みください。

読むより、聞いたほうが早いこともあります

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安心実家じまい事務局です。実家の片付けや遺品整理、空き家になった家の処分について、はじめての方にも分かるように記事を書いています。提携している現場の業者や司法書士と一緒に、費用の相場・自治体のごみ出しルール・補助金といった、調べてもなかなか分かりにくいところを一つずつ確かめながらまとめています。「誰に頼めばいいか分からない」という段階のご相談も、LINEやお問い合わせフォームからお気軽にどうぞ。

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