
久留 慎一郎(ひさどめ しんいちろう)/司法書士
東京大学法学部を卒業後、日本航空株式会社に26年間勤務(うち法務部に4年間所属)。在職中に司法書士試験に合格し、2018年に独立開業、2021年に司法書士法人を設立。相続登記や不動産の名義変更など、実家じまいに関わる法律手続きを担当する。安心実家じまいの提携司法書士。
■経歴
- 1966年鹿児島県生まれ
- 1985年鹿児島ラ・サール高校卒業
- 1989年東京大学法学部卒業/同年、日本航空株式会社入社(2002〜2006年は法務部所属)
- 2013年司法書士試験合格
- 2015年簡易裁判所訴訟代理等に関する法務大臣認定/同年、日本航空株式会社退職、司法書士法人コスモ入所
- 2017年司法書士法人コスモ退職
- 2018年事務所開設
- 2021年司法書士法人設立
■得意領域
- 相続登記・相続手続き
- 不動産の名義変更
- 相続放棄
- 簡易裁判所の訴訟代理
この記事の結論
- 岐阜県の遺品整理の料金相場は1R・1Kで3〜8万円、3DK〜3LDKで15〜50万円、4LDK以上で22〜60万円です。
- 岐阜県は濃尾平野の戸建てから飛騨の豪雪地帯の古民家まで住宅の形が大きく異なる県です。西濃の輪中地帯には「水屋」、飛騨・東濃の旧家には蔵や納屋が残ることが多く、地域ごとに物量の傾向が変わります。
- 岐阜市の大型ごみは直接搬入だと戸別収集のおおむね半額、大垣市はインターネット予約なら品目ごとに210円〜1,670円程度で、自力処分との併用によって費用を抑えられます。
- 岐阜市には「不良空き家除却費補助金」があり、県外にお住まいでも鍵預かりと写真報告で立ち会いなしで進める方法があります。
岐阜県の遺品整理の料金相場
最初に間取り別の目安です。以下は業界で広く示される価格帯で、岐阜県でも基本の考え方は変わりません。下限は物量が少なく搬出が容易な場合、上限は物量が多く条件の厳しい場合の金額です。
| 間取り | 相場 | 作業人数・時間の目安 |
|---|---|---|
| 1R・1K | 3〜8万円 | 1〜2名/1〜3時間 |
| 1DK〜1LDK | 5〜20万円 | 2〜3名/2〜5時間 |
| 2DK〜2LDK | 9〜30万円 | 2〜4名/2〜6時間 |
| 3DK〜3LDK | 15〜50万円 | 3〜5名/4〜8時間 |
| 4LDK以上 | 22〜60万円 | 4〜8名/1〜2日 |
岐阜県で意識したいのは、この表の上限寄りになりやすい実家が少なくないことです。岐阜市・大垣市・各務原市など濃尾平野の市街地は戸建てが中心で、庭や物置、車庫まで含めた敷地全体が対象になるため、部屋数だけを見て概算を出すと実際の物量とずれやすくなります。関市・美濃市・多治見市・土岐市など中濃・東濃の旧家では、母屋のほかに蔵や納屋があるお宅も珍しくありません。高山市・飛騨市など飛騨地方や、山間部が豪雪地帯となる郡上市の古民家では、雪囲いや屋根裏に長年しまわれた家財が居住スペースより多い場合もあります。相場の考え方や見積書の内訳は遺品整理の料金相場を間取り別に解説で詳しく説明しています。
ケース別の概算シミュレーション
実際にどのくらいの金額になるか、状況別の計算例で確認してください。あくまで目安であり、実際の金額は現地または写真での見積もりで確定します。
| ケース | 条件 | 概算費用の目安 |
|---|---|---|
| 岐阜市内のマンション2LDK | 1階・エレベーターなし3階建て・駐車スペースあり | 12〜18万円程度 |
| 大垣市郊外の戸建て4LDK | 庭・物置あり、輪中地帯で床上げされた住宅 | 28〜45万円程度 |
| 東濃地方(多治見市・土岐市)の旧家 | 母屋+蔵、陶磁器や骨董品が多い | 35〜55万円程度(買取分で相殺の余地あり) |
| 飛騨・郡上山間部(高山市・郡上市)の古民家 | 積雪期は搬出不可、道路が狭く小型車で複数回搬出 | 40〜65万円程度 |
買取に出せる着物・骨董品・製造年の新しい家電がある場合は、上表の金額から差し引ける余地があります。逆に積雪期の飛騨・郡上方面では、除雪や小型車での往復回数が増えることで上限側に寄りやすくなります。上表はいずれも、屋内の仕分け・搬出・処分費用を含んだ概算です。特殊清掃や解体工事、庭木の伐採など屋外作業が別途必要な場合は、この目安に加算されるとお考えください。同じ間取りでも、エレベーターの有無や前面道路の幅、駐車スペースの確保しやすさによって数万円単位の差が出ることがあります。
岐阜県で追加費用が発生しやすい項目
基本の見積もりに含まれるか、追加費用として扱われるかは業者によって異なります。契約前に、次のような項目の扱いを確認しておくと、当日の金額のずれを防ぎやすくなります。
| 項目 | 岐阜県で発生しやすい背景 |
|---|---|
| 蔵・納屋の解体・片付け | 中濃・東濃・飛騨の旧家では、母屋とは別料金の扱いになることが多い |
| 水屋・盛土部分の搬出 | 西濃の輪中地帯では、母屋より高い位置にある水屋からの搬出に手間がかかる |
| 積雪期の作業割増 | 飛騨・郡上方面は除雪や道路状況により、作業員数や時間が増えることがある |
| 駐車場代・道路使用調整 | 岐阜市中心部やJR岐阜駅周辺の集合住宅では、駐車スペースの確保が必要になる場合がある |
| 庭木の伐採・剪定 | 敷地の広い戸建てでは、屋内の片付けとは別に発生することが多い |
岐阜県で価格が上下しやすい要因
次の条件が重なると、相場の上限側に寄りやすくなります。見積もり依頼の際に伝えておくと、金額の精度が上がります。
- 山間部や旧市街で生活道路が狭い——飛騨・郡上・東濃の山あいや旧市街の集落では、大型トラックが入れず小型車で複数回往復することがあります。往復回数が増えれば、その分だけ作業時間も延びます。
- 積雪期の搬出制限——飛騨市・高山市・郡上市などの豪雪地帯では、冬季は道路状況によって搬出作業自体が難しくなる時期があります。雪解け後の繁忙期に依頼が集中しやすい点も踏まえて日程を組む必要があります。
- 駐車スペースが確保しにくい——岐阜市中心部やJR岐阜駅周辺の集合住宅では、コインパーキングの手配や道路使用の調整が必要になる場合があります。管理会社や近隣への事前連絡が要ることもあります。
- エレベーターのない集合住宅——大垣市・各務原市の分譲・賃貸には、階段のみの中層マンションが一定数あります。階段搬出は人手が増え、費用に直結します。3階以上ではとくに影響が大きくなります。
- 空き家になっていた期間が長い——親世代が施設に入居してから数年空き家だった実家は、湿気や虫の影響で家財の傷みが進み、通常より作業時間が延びることがあります。
- 敷地が広く屋外の作業が伴う——庭木の伐採や物置・蔵の解体まで含めると、屋内の片付けだけでは終わらず、別途の作業費が加わることがあります。
逆に、平坦地でエレベーターがあり、建物前に停車できる物件なら、下限に近い金額で収まる余地があります。
費用を抑える三つの方法
相場の範囲内で総額を下げる方法は、大きく三つあります。一つ目は、貴金属・着物・骨董品・製造5年以内の家電など、値の付きやすい品を査定に出すことです。買取額を作業費用から差し引ける業者なら、支払いを圧縮できます。美濃焼や陶磁器の産地である東濃地方の実家では、食器棚に価値のある品が残っていることも珍しくありません。二つ目は、書類や衣類などの軽い物を、時間のあるときに自分で減らしておくことです。処分費は物量に比例するため、量を減らした分だけ下がります。三つ目は、内訳のある見積もりを2〜3社から取り、金額の根拠を比べることです。同じ条件でも、業者によって数万円の差が出ることがあります。
見積もりを取る前に準備しておきたいこと
見積もりの精度を上げるには、事前の情報整理が役立ちます。各部屋の写真に加えて、押し入れ・納戸・蔵・雪囲いの中まで撮影しておくと、電話や訪問のやり取りだけで概算が出やすくなります。トラックを停める場所の候補、前面道路の幅、エレベーターの有無も伝えておくと、当日の追加見積もりを防ぎやすくなります。仏壇・神棚・位牌など供養が必要な物があるかどうかも、最初に伝えておくべき情報のひとつです。処分だけでなく閉眼供養やお焚き上げの手配まで対応できる業者かどうかで、任せられる範囲が変わります。
相続税の申告が必要な場合は、遺品の中に相続財産として計上すべき現金・貴金属・骨董品が含まれていないかの確認も欠かせません。見積もりや仕分けの段階で貴重品を先に取り分けておくと、相続財産の把握と遺品整理を並行して進めやすくなります。相続税の申告要否や評価方法に迷う場合は、税理士など専門家に早めに相談することをおすすめします。
生前整理との違い
遺品整理は故人が亡くなった後に家財を片付ける作業で、生前整理は本人が元気なうちに身の回りを整理する作業です。岐阜県のように親世代が長く同じ家に住み続けるお宅では、本人の意向を確認できる生前整理のほうが、形見分けや供養の希望を反映しやすい面があります。相続後にまとめて片付ける遺品整理と、時間をかけて進める生前整理は、状況に応じて使い分けを検討してください。飛騨・郡上方面のように冬季の生活が負担になりやすい地域では、施設入居や同居のタイミングに合わせて生前整理を検討する家庭も見られます。積雪期を避けて計画的に進められる点は、生前整理ならではの利点です。
岐阜県の住宅事情と遺品整理の特徴
岐阜県は5つの地域に分けられ、地域ごとに気候も住宅の形も大きく異なります。濃尾平野に広がる岐阜地域・西濃地域は都市部と農村が混在し、中濃・東濃は丘陵地の旧家や陶磁器産業の街並みが残り、飛騨地域は山間の豪雪地帯です。同じ岐阜県内の遺品整理でも、地域によって進め方の勘所が変わります。
| 地域 | 主な市町村 | 住宅・遺品整理の傾向 |
|---|---|---|
| 岐阜地域 | 岐阜市・羽島市・各務原市など | 市街地の戸建て・集合住宅が中心。搬出条件は比較的良い |
| 西濃地域 | 大垣市・海津市・養老町など | 輪中地帯の「水屋」がある家屋。低地・水害を意識した造りが多い |
| 中濃地域 | 関市・美濃市・郡上市など | 旧市街の町家、山あいの古民家。蔵・納屋が残るお宅も多い |
| 東濃地域 | 多治見市・土岐市・恵那市など | 陶磁器産業の街。骨董品・美濃焼の食器類が多く残る家庭がある |
| 飛騨地域 | 高山市・飛騨市・下呂市など | 豪雪地帯の古民家。積雪期は搬出作業に制約が出やすい |
岐阜市・大垣市・各務原市など濃尾平野を中心とした地域は、名古屋への通勤圏として発展してきました。子世代がすでに独立して県外や近隣県で暮らしている家庭が多く見られます。実家に一人暮らしの親を残す形になりやすいことも、離れて暮らす家族が遺品整理を検討する背景のひとつです。
西濃地域、とくに大垣市南部から海津市・養老町にかけては、木曽三川に囲まれた輪中地帯です。水害から家財を守るため、屋敷内に石垣や盛土で一段高くした「水屋」を備えた古い家屋が今も残っています。水屋の中には、母屋とは別に長年しまわれたままの家財や什器があることも珍しくなく、片付けの対象が母屋だけにとどまらない点は西濃地域特有の事情です。
中濃・東濃地域は、山あいの旧家と美濃焼で知られる陶磁器の街とが混在します。関市・美濃市の旧市街や郡上市の山間部には、蔵や納屋のある広い敷地の実家が多く見られます。多治見市・土岐市・瑞浪市など東濃地域では、窯元や陶芸に携わった家庭も多く、食器棚や倉庫に美濃焼の作品・骨董品が大量に残っているケースがあります。価値の見極めが難しい品も多いため、査定や買取に対応できる業者かどうかが選定の分かれ目になります。
飛騨地域は高山市・飛騨市・下呂市を中心とした山間の豪雪地帯です。伝統的な古民家や合掌造りに近い建築様式の住宅も点在し、屋根の雪下ろしや除雪の負担から空き家化が進みやすい地域でもあります。冬季は道路の凍結・積雪により搬出作業自体が難しくなる時期があるため、依頼のタイミングを雪解け後にずらす、あるいは積雪前に前倒しするといった調整が必要になります。
地域ごとの現場条件を、もう少し具体的に見ていきます。岐阜市中心部や大垣駅周辺は道路が整備され、2トン車が敷地前まで入れる物件が多い一方、岐阜市北部の山あいや旧市街の路地は軽トラックでの複数回搬出になることがあります。西濃地域の輪中集落では、母屋の周囲を石垣で囲んだ屋敷が多く、車両の進入路が限られることも搬出計画に影響します。中濃地域の関市・美濃市は「うだつの上がる町並み」に代表される歴史的な町家が残るエリアもあり、外観や工事に配慮が必要な地区では、事前に市の文化財担当窓口へ確認しておくと安心です。東濃地域は多治見市を中心に丘陵地の住宅団地と旧来の窯業地区が混在し、坂道や狭小路地での作業が発生しやすい傾向があります。飛騨地域は積雪期を除けば道路事情自体は比較的良好ですが、実家までの移動距離が長いぶん、遠方からの現地確認や複数回の訪問が負担になりやすい点が特徴です。
実家を空き家のまま放置すると、雨漏りやシロアリなどによる建物の傷みが進みやすくなります。庭木が伸び放題になれば近隣とのトラブルにつながることもあり、管理が行き届かない状態が続くと、自治体から特定空家等に指定されるリスクも高まります。遺品整理は、こうした管理面のリスクを減らす第一歩でもあります。とくに西濃地域の輪中集落や飛騨地域の豪雪地帯では、水回りの凍結や積雪による屋根への負担で、空き家の傷みが他地域より早く進む傾向があります。実家の状態が気になる場合は、遺品整理と合わせて建物の点検を依頼しておくと、その後の解体や売却の判断材料にもなります。全体の進め方は遺品整理とは?いつから・費用・捨ててはいけないものを参照してください。
岐阜県の実家で多く見られる遺品と扱い方
飛騨・美濃地方は寺社との結び付きが深い土地柄もあり、仏壇・位牌・掛け軸・仏具が大きな存在感を持つ家が少なくありません。これらは通常のごみとして処分する前に、菩提寺や業者による閉眼供養・お焚き上げを検討する家庭が多い品です。東濃地域では美濃焼の食器や陶芸道具、中濃・西濃の旧家では着物や帯、農機具がまとまって残っていることがあります。
農家型住宅では、耕運機や刈払機といった農機具、肥料や農薬の残り、灯油やプロパンガスの設備も片付けの対象になります。農機具や薬品類は一般廃棄物として扱えない場合があるため、処分ルートを事前に業者へ確認しておくと、当日の判断に迷いません。飛騨地方では、雪下ろし用のスコップや除雪機、囲炉裏まわりの道具といった、豪雪地帯特有の家財が母屋以外の物置に残っていることもあります。
二世帯住宅で片方の世帯だけが空き家になったケースや、離れを親世帯の住まいにしていたケースも県内では珍しくありません。建物の一部だけを片付ける場合、居住中の家族の生活動線に配慮した作業日程の調整が必要になります。空き家バンクへの登録を検討している実家であれば、片付けと並行して自治体の窓口に相談しておくと、その後の活用や売却の選択肢が広がります。岐阜市には「岐阜市空き家バンク運営事業」があり、解体ではなく活用・売却を選ぶ場合の相談窓口として利用できます(岐阜市公式サイトより)。
現場でよくある相談パターン
安心実家じまいの窓口には、岐阜県内のご実家に関して次のような相談が繰り返し寄せられます。事前に想定しておくと、見積もりや当日の段取りがスムーズになります。
- 「エアコンの室外機だけ別料金と言われた」——室外機や給湯器は家電リサイクル法の対象外ですが、取り外しに配管作業が伴うため、別途技術料がかかる場合があります。見積もり時に室外機・給湯器の扱いを個別に確認しておくと安心です。
- 「仏壇の中に何も入っていないはずなのに供養代がかかった」——位牌や過去帳が別の部屋に保管されているケースがあり、仏壇本体と位牌・過去帳をまとめて供養する前提で見積もりが組まれることがあります。供養の対象範囲を事前に伝えておくと、金額の行き違いを防げます。
- 「農機具や薬品類の処分ができないと言われた」——耕運機や農薬・肥料の残りは、一般廃棄物として扱えない場合があり、対応できる業者が限られます。農地付きの実家では、依頼前に対応可否を確認しておくことが重要です。
- 「積雪期に予定していた作業が延期になった」——飛騨・郡上方面では、降雪状況によって収集日や作業日そのものが変更になることがあります。冬季に依頼する場合は、余裕を持った日程と代替日の相談をしておくと安心です。
- 「美濃焼や骨董品の価値が分からないまま処分してしまった」——東濃地域の実家では、食器棚や倉庫に価値の分かりにくい陶磁器・骨董品が残っていることがあります。処分前に査定できる業者かどうかを確認しておくと、後になって惜しい思いをせずに済みます。
仕分け・搬出・ご供養・買取まで。写真を送るだけで概算のお見積もりをお出しします。
岐阜市・大垣市の大型ごみルールと自分で処分する方法
物量を減らせば、業者に頼む場合の費用も下がります。岐阜県内の自治体は大型ごみ(粗大ごみ)を事前申込制で収集しており、自力処分の柱になります。とはいえ自治体ごとに申込方法や品目別の手数料の仕組みは異なるため、実家がある市の制度を個別に確認する手間がかかります。ここでは岐阜市・大垣市の実例を紹介します。制度は変わることがあるため、実行前に各市の公式サイトで最新情報を確かめてください。
岐阜市の大型ごみ
岐阜市の大型ごみ(粗大ごみ)は、粗大ごみ受付センター(電話058-243-0530、耳や言葉が不自由な方はファクス058-267-4458)への事前予約制です。受付時間は午前8時30分から午後5時まで、月曜日から金曜日(祝日、振替休日、12月29日から1月3日を除く)です。直接搬入する場合は、岐阜市粗大ごみオンライン受付システムで24時間申し込みできます(2026年8月時点・岐阜市公式サイトより)。
戸別収集は、収集日当日の午前8時30分までに屋外へ出す必要があり、1回につき20点まで予約できます。屋内での収集や屋外への搬出作業は対応していないため、玄関先や道路沿いまでは自分で運ぶ前提です。直接搬入できる施設は、東部自己搬入施設(岐阜市芥見6丁目401)、北西部自己搬入施設(岐阜市寺田1丁目3)、南部自己搬入施設(岐阜市境川4丁目266-1)の3か所です。搬入できる曜日・時間は月曜日から木曜日が午前9時から正午、午後1時から4時、金曜日が午前9時から11時までで、土日祝・年末年始は搬入できません(第4土曜日と翌日曜日は事前予約により一般家庭向けに搬入可能です)(2026年8月時点・岐阜市公式サイトより)。
処理手数料は品目とサイズによって異なり、公式の処理手数料一覧表によると1点あたりおおむね100円から1,680円程度の範囲で設定されています。多くの品目で、戸別収集の手数料は直接搬入のおおむね2倍に設定されている点が特徴です(例:戸別収集420円の品目は直接搬入210円、戸別収集840円の品目は直接搬入420円など)。処理券・処理袋は指定の販売店で購入します(自己搬入施設では販売していません)。岐阜市粗大ごみオンライン受付システムは予約の受付のみで、処理券のオンライン購入・決済はできません(2026年3月時点・岐阜市公式サイト「岐阜市ごみ出しのルール(粗大ごみ:処理手数料)」より)。
大垣市の大型ごみ
大垣市の大型ごみは、インターネット予約(24時間365日対応、10点まで、令和9年3月31日までの申込みはオンライン決済で手数料が割引)と、電話・ファクスでの予約(大型ごみ収集予約専用ダイヤル0584-89-9279、ファクス0584-89-6090、受付時間は平日午前8時30分から午後5時まで)の2通りがあります。1回の予約で収集できるのは1点80kg以内、総重量200kg程度までで、収集は予約から1週間から10日以降・先着順です(2026年8月時点・大垣市公式サイトより)。
インターネット予約可能な品目一覧によると、手数料の目安は箱物家具(たんす・棚など)でサイズにより210円〜1,670円、ベッド(シングル)830円、ソファー(1人用)410円、布団210円などです。品目・サイズごとに細かく設定されているため、正確な金額は品目一覧または電話予約時の案内で確認してください(2026年8月時点・大垣市公式サイト「インターネット予約受付可能な大型ごみ品目一覧」より)。
自分で搬入する場合、布団・じゅうたん・マットレス(スプリングなし)などはクリーンセンターへ持ち込み、受付は平日午前8時30分から午後4時30分まで、処分手数料は10kgまでごとに100円です。たんす・棚・ベッド・机・いすなどの大型品(金属類、長辺30cm以上の木製品など)は、クリーンセンター、上石津地域事務所、墨俣地域事務所のいずれかで受付(平日午前8時30分から午後3時30分まで)したのち、西南濃粗大廃棄物処理センター(養老町、平日午後4時まで受入)へ搬入し、処分手数料は100kgまで1,000円、超える分は10kgまでごとに100円加算されます(2026年8月時点・大垣市公式サイトより)。一般廃棄物の運搬には許可が必要で、自分自身または市が許可した収集運搬業者以外が運搬すると罰則の対象になり得る点にも注意してください。
テレビ・冷蔵庫など家電4品目は大型ごみに出せない
テレビ、エアコン、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機は家電リサイクル法の対象で、自治体の大型ごみ収集には出せません。買い替え時の販売店引き取りのほか、リサイクル料金と収集運搬料金を払って処分する方法があります。遺品整理では冷蔵庫と洗濯機がほぼ確実に出るため、処分ルートを先に決めておくと当日の作業が滞りません。パソコンは資源有効利用促進法に基づき、メーカーや認定リサイクル事業者への引き渡しが基本です。デジタルカメラや携帯電話などの小型家電は、自治体が設置する回収ボックスを利用できる場合があるため、各市の案内を確認してください。
衣類や古紙、金属類など資源として回収できる物は、大型ごみとは別に、各市の資源ごみ回収日に出せる場合があります。分別区分は市によって異なるため、実家がある市のごみ分別ガイドを事前に確認しておくと、大型ごみに回す量を減らせます。着物や帯、美濃焼の食器は資源ごみではなく、買取や供養の対象として扱われることも多い品です。岐阜市・大垣市以外の市町村でも、大型ごみの予約・手数料の仕組み自体はおおむね同様ですが、収集頻度や上限点数、手数料の水準は自治体ごとに異なります。各務原市・関市・多治見市・高山市など、実家がある市の環境部局やごみ分別アプリで最新の情報を確認してください。
岐阜市と大垣市の大型ごみルールを比べると、次のとおりです。品目別の手数料は自治体の公式サイトに一覧が掲載されています。
| 岐阜市(戸別収集・直接搬入) | 大垣市(戸別収集・直接搬入) | |
|---|---|---|
| 申込方法 | 電話(058-243-0530)/オンライン受付システム | 電話(0584-89-9279)/ファクス/インターネット予約 |
| 受付時間 | 月〜金(祝日等除く)8:30〜17:00 | 平日8:30〜17:00(インターネットは24時間) |
| 収集の上限 | 戸別収集は1回20点まで | 電話予約は1点80kg・総重量200kg程度まで、インターネットは10点まで |
| 費用の目安 | 1点100〜1,680円程度(戸別は直接搬入のおおむね2倍) | 1点210〜1,670円程度(品目・サイズにより変動) |
| 直接搬入施設 | 東部・北西部・南部の自己搬入施設3か所 | クリーンセンター(布団等)/西南濃粗大廃棄物処理センター(大型家具) |
(2026年8月時点・岐阜市公式サイト、大垣市公式サイトより)品目ごとの詳細な手数料や、当日出す場所の指定方法は、申込み時の案内に従ってください。
大垣市の大型ごみ品目別料金の実例
大垣市はインターネット予約対象の品目一覧に、サイズ・重量区分ごとの手数料が細かく公開されています。遺品整理でよく出る品目の実例を抜き出すと、次のとおりです。実家の家財がどの区分に該当するかの目安として活用してください(2026年8月時点・大垣市公式サイト「インターネット予約受付可能な大型ごみ品目一覧」より)。
| 区分 | 品目・サイズ | 手数料の目安 |
|---|---|---|
| 家具類 | 箱物家具(たんす・棚など)長い2辺の合計135cm未満・10kg以内 | 210円 |
| 箱物家具(たんす・棚など)長い2辺の合計220cm以上・80kg以内 | 1,670円 | |
| ソファー(1人用/3人用以上) | 410円/1,250円 | |
| 寝具 | ベッド(シングル)/ベッド(ダブル) | 830円/1,670円 |
| 布団(1枚)/マットレス(スプリング無し) | 210円/210円 | |
| 電気製品 | 電子レンジ(10kg未満/10kg以上20kg未満) | 210円/410円 |
| 食器洗い乾燥機(卓上型/ビルトイン型) | 410円/830円 | |
| 机・いす | 学習机(片袖またはキャスター付)/(両袖) | 1,250円/1,670円 |
| 食卓用椅子(肘掛け無し・有り) | 210円 |
表の傾向として、同じ品目でもサイズ・重量が大きくなるほど手数料は2〜4段階で上がります。この一覧にない品目は、電話(0584-89-9279)での予約時に案内される個別の金額に従ってください。岐阜市の場合も、処理手数料一覧表に品目ごとの単価が定められており(戸別収集は直接搬入のおおむね2倍)、正確な金額は粗大ごみ受付センターへの申込み時に確認できます。
自力処分の現実的な限界
自治体の収集や持ち込みは、費用の面では最も安い方法です。ただし遺品整理では、タンス・ベッド・食器棚などが一度に十数点以上出ることが珍しくありません。岐阜市の戸別収集は1回20点までという上限があり、大垣市の電話予約も1点80kg・総重量200kg程度までという制約があります。退去期限や相続手続きの期日が迫っている場合には、複数回の予約が必要になり間に合わないことがあります。屋外までの運び出しも自分で行う前提で、蔵や2階からの搬出は人手と時間がかかります。時間に余裕があり物量が少ないなら自力処分、期限がある・量が多い・遠方に住んでいるなら業者への依頼と、状況に応じて使い分けてください。自力処分と業者依頼を組み合わせ、値の付きそうな物だけ買取に出し、残りを自治体の収集に回すという折衷案を取る家庭も少なくありません。
空き家・解体の補助金は使えるか
遺品整理のあとに家の解体まで検討する場合、自治体の補助金を確認する価値があります。岐阜県内では市町村によって制度の有無と条件が異なり、対象になる空き家の状態や予算枠も毎年見直されます。解体を視野に入れた時点で、早めに窓口へ問い合わせておくことをおすすめします。
岐阜市には「岐阜市不良空き家除却費補助金」があります。対象は、市内にある一戸建てまたは長屋建て住宅の空き家のうち、空家等対策の推進に関する特別措置法に定める特定空家等(勧告を受けているものを除く)や、周辺の生活環境に深刻な影響を及ぼすものとして市長が定める「不良空き家」です。屋根が大きく崩れている、建物の傾きが一見して分かる、屋根材や外壁材が飛散・落下する恐れがあるといった状態が目安とされています。補助を受けるには、補助申請の前に事前相談を行い、市の職員による現地調査・判定を受ける必要があります。判定申請・交付申請・変更申請・実績報告はオンラインフォームでも手続きできます。補助額や受付状況は年度により異なるため、最新の要件はリーフレットまたは窓口でご確認ください。問い合わせ先は住宅・空家対策課 空家指導係(058-214-2180、直通)です(2026年8月時点・岐阜市公式サイトより)。
解体だけでなく、活用や売却を選ぶ場合の制度もあります。岐阜市には「岐阜市空き家取得費・改修費補助金」があり、空き家バンクなどを通じて空き家を取得・改修する側を支援する制度です。除却(解体)と取得・改修のどちらの制度も、対象要件や補助額は年度によって見直されるため、解体するか活用するかを迷っている段階でも、早めに窓口へ相談しておくと選択肢を絞り込みやすくなります(岐阜市公式サイトより)。
岐阜県内の他の市町村にも、老朽化した空き家の除却費用を補助する制度を設けているところがあります。制度の内容・補助率・上限額は自治体ごとに異なり、年度の途中で予算上限に達して受付が終了することも珍しくありません。各務原市・多治見市・高山市など、岐阜市・大垣市以外の市でも空き家対策の担当課が窓口となっているのが一般的です。実家が岐阜市・大垣市以外にある場合も、まずはお住まいの市町村の建築担当窓口や空き家対策の担当課に相談してみてください。
解体を検討する際は、固定資産税の扱いにも注意が必要です。住宅が建っている土地には「住宅用地の特例」があり、更地にすると税額が上がる場合があります。一方で、自治体から「特定空家等」に指定され、そのまま放置すると、特例が解除されて税負担が増える可能性もあります。解体するか、修繕して活用するか、売却するかは、税金面も含めて総合的に判断する必要があるため、早い段階で自治体や専門家に相談することをおすすめします。とくに西濃地域の輪中集落や飛騨地域の古民家のように、建て替えが難しい土地の形状・接道条件を持つ実家では、解体後の土地活用の見通しを立てにくいこともあります。売却先が見つかりにくいと判断される場合は、解体せずに管理を続ける選択肢も含めて、複数の専門家に意見を聞いておくと判断の材料が増えます。
補助金には共通の注意点があります。多くの制度で、申請前に工事を契約・着工すると対象外になります。順番を誤ると受け取れないため、遺品整理と解体をまとめて進める場合も、申請の段取りを先に確かめてください。あわせて、家の名義の確認も欠かせません。相続した不動産の登記は2024年4月から申請が義務化され、正当な理由なく放置すると過料の対象になり得ます。名義が故人や先代のままだと、売却や解体の契約も進められないため、遺品整理と並行して相続登記の準備を進めておくと後の手続きが早くなります。相続登記の要否に迷う場合は、司法書士など専門家へ早めに相談することをおすすめします。
実家の資産価値が低く、維持費や解体費のほうが負担になりそうな場合は、相続放棄という選択肢もあります。ただし相続放棄は、遺品の一部でも売却・処分すると単純承認とみなされ、後から撤回できなくなることがあります。放棄を検討している段階で片付けを進める場合は、形見分けの範囲や処分してよい物の判断について、着手前に司法書士や弁護士へ相談しておくと安心です。
補助金の申請には、登記事項証明書や本人確認書類、解体業者の見積書など複数の書類を求められるのが一般的です。準備に時間がかかることもあるため、解体を決めてから慌てないよう、遺品整理と並行して必要書類の確認を進めておくと良いでしょう。
岐阜県で遺品整理業者を選ぶときの注意
県内には多くの業者がありますが、選び方の基準は全国共通です。次の点を確かめてください。
- 無許可の回収業者を避ける——家庭から出る廃棄物の収集運搬は許可制です。「無料回収」をうたうトラックや、突然の訪問営業には応じないでください。無許可回収は環境省や国民生活センターも注意喚起しており、回収品が不法投棄されれば出した側が事情を問われる場合があります。軽トラックで巡回する無許可業者による高額請求のトラブルも報告されています。
- 一般廃棄物収集運搬の扱いを説明できるか——許可は市町村ごとに交付されます。自社で岐阜県内の許可を持つか、許可業者と提携しているか。廃棄物の行き先を具体的に説明できる業者を選びます。
- 古物商許可——買取で費用を相殺するなら、古物商許可が前提です。許可番号の確認を求めても差し支えありません。無許可のまま買取をうたう業者は避けてください。
- 損害保険——搬出時の事故はゼロにできません。壁や床、階段の手すりを傷つけた場合に備え、賠償保険に加入している業者を選びます。加入の有無は契約前に確認できます。
- 見積内訳——人件費・車両費・処分費・オプションの内訳がある書面をもらいます。「一式◯◯万円」だけの見積書では比較も検証もできません。追加費用が発生する条件も、契約前に確認しておきましょう。
相見積もりを取る際は、同じ条件を各社に伝えることが比較の前提になります。部屋数や物量の説明があいまいなまま複数社に依頼すると、提示される金額の前提がそろわず、単純比較ができなくなります。各部屋の写真、押し入れ・蔵・水屋の中の様子、道路幅や駐車スペースの有無など、伝える情報を一つのメモにまとめておき、どの業者にも同じ内容で伝えるとよいでしょう。
2〜3社の相見積もりが基本です。蔵や納屋、水屋がある実家では、屋外の物まで見積もりの範囲に含まれているかを確認してください。訪問見積もりの場合は、担当者が敷地全体を確認したうえで金額を提示しているかどうかも判断材料になります。電話だけで即決を迫る、契約を急がせるといった対応があれば、いったん保留にして他社と比較することをおすすめします。見積書の日付や有効期限も、後から確認できるよう保管しておいてください。業者選びの手順は遺品整理とは?いつから・費用・捨ててはいけないもので詳しく解説しています。
業界団体が認定する遺品整理士などの資格を持つスタッフが在籍しているかも、判断材料のひとつになります。資格の有無だけで良し悪しは決まりませんが、遺品の扱い方や遺族への配慮について一定の研修を受けている目安にはなります。ホームページや見積もり時に、資格の有無や在籍人数を尋ねてみてください。東濃地域のように骨董品や美濃焼が多く残る家庭では、査定に詳しいスタッフが同行できるかどうかも確認しておくと安心です。
訪問販売や電話勧誘で契約した場合、一定期間内であればクーリングオフ制度により契約を解除できることがあります。制度の対象となる条件や手続き方法は、消費者庁や国民生活センターの案内で確認できます。強引な勧誘を受けた、契約を急かされたと感じた場合は、支払い前に相談窓口へ問い合わせることも検討してください。
相談窓口に多く寄せられるトラブルのパターンには、共通した特徴があります。ひとつは、電話やチラシだけで「一式◯万円」と提示し、当日現地で荷物を見てから「思ったより多いので追加です」と告げるケースです。もうひとつは、無許可の巡回トラックが「無料で回収します」と近づき、後から高額な処分費を請求するケースです。いずれも、事前の内訳確認と許可証の提示要求で多くは防げます。見積もり時点で「訪問後に金額が変わる可能性はあるか」「変わる場合はどの条件か」を書面で確認しておくと、当日のトラブルを避けやすくなります。
見積もり時に確認したい項目を一覧にまとめました。契約前のチェックリストとしてご活用ください。
| 確認項目 | ポイント |
|---|---|
| 収集運搬の許可 | 一般廃棄物収集運搬許可証の提示を求める |
| 古物商許可 | 買取がある場合は許可番号を確認する |
| 損害保険 | 賠償責任保険への加入状況を確認する |
| 見積書の内訳 | 人件費・車両費・処分費が分けて記載されているか |
| 追加費用の条件 | 発生する場合の条件と上限が事前に説明されているか |
| 屋外・付属設備の扱い | 蔵・納屋・水屋・物置まで見積もり範囲に含まれているか |
| 積雪期の対応可否 | 飛騨・郡上方面など積雪期に作業できるか、日程調整が可能か |
地元業者と全国対応の窓口、どちらに頼むか
岐阜県内には地域密着で営業する業者と、全国対応の窓口を通じて地元の提携業者が作業する形態の両方があります。地元業者は現地の道路事情や積雪期の勘所に詳しい強みがあり、全国対応の窓口は遠方在住の依頼者とのやり取りに慣れている強みがあります。どちらを選ぶかは、依頼者ご自身が県内に住んでいるか、遠方から進めるかによって変わってきます。
地元業者に直接依頼する場合は、口コミや実績だけでなく、許可証・保険加入・見積内訳を自分で一つずつ確認する手間がかかります。全国対応の窓口を利用する場合は、窓口側が提携業者の許可や保険加入をあらかじめ確認しているかどうかが、安心して任せられるかどうかの分かれ目になります。窓口に相談する際は、「提携業者の選定基準」と「トラブル時の窓口対応」を事前に尋ねておくと、依頼後の安心感が変わります。
特殊清掃が必要になるケースもあります
発見が遅れた孤独死や、長期入院の末に空き家となった家では、通常の遺品整理に加えて特殊清掃が必要になることがあります。臭いや汚れが残っている場合、消臭・消毒・害虫対策までを行える体制かどうかは、業者を選ぶ際の重要な確認事項です。岐阜県は一人暮らしの高齢者が多い地域もあり、実家が長期間空き家だった場合は、想定より作業範囲が広がることも珍しくありません。
特殊清掃が必要かどうかは、電話や写真だけでは判断が難しい場合があります。気になる状況があれば、早い段階で業者に伝え、現地確認のうえで見積もりを出してもらってください。対応できる業者とできない業者があるため、依頼前に確認しておくと二度手間になりません。
費用は通常の遺品整理よりも高くなる傾向があり、消臭・消毒に使う薬剤や機材、作業員の防護装備などが加算されます。近隣への配慮から、作業日時や搬出経路を管理会社や自治会と調整する必要が生じることもあります。特殊清掃の実績がある業者かどうかは、事前の見積もり段階で確認しておくと、当日になって慌てずに済みます。
岐阜県内では、市街地の集合住宅だけでなく、郊外の戸建てや農家型住宅でも特殊清掃の相談が寄せられます。発見までに時間がかかりやすい一人暮らしの高齢者宅や、母屋と離れが分かれた二世帯住宅では、居住していた部屋以外への影響を見落としがちです。床材やクロスの交換が必要になるケースもあるため、清掃だけで済むのか、原状回復のためのリフォームまで視野に入れるべきかを、早い段階で業者や管理会社とすり合わせておくと、その後の手続きがスムーズに進みます。
依頼から作業完了までの流れ
岐阜県内で遺品整理を依頼する場合も、基本的な流れは全国共通です。おおまかな段取りを把握しておくと、日程調整がしやすくなります。以下は目安の流れで、物量や搬出条件によって前後することがあります。
- 問い合わせ・写真の送付——電話またはLINEで問い合わせ、各部屋と収納の写真を送ります。急ぎの場合はその旨を伝えると、対応の優先度を調整しやすくなります。
- 概算見積もりの提示——写真や電話でのヒアリングをもとに、間取り・物量に応じた概算金額を提示します。この段階では無料で相談できる窓口がほとんどです。
- 現地確認(必要な場合)——物量の判断が難しい場合や、山間部・積雪地帯で搬出条件を確認したい場合は、現地での確認を行います。立ち会えない場合は、近隣に住む親族への同行依頼も選択肢です。
- 正式見積もりとご契約——内訳を明示した見積書を提示し、内容にご納得いただいたうえで契約します。追加費用が発生する条件も、この時点で確認します。
- 仕分け・搬出・供養・買取——貴重品と形見を仕分けたうえで搬出し、必要に応じて供養や買取の手配を行います。仏壇や位牌がある場合は、供養の希望を事前に伝えておきます。
- 清掃・完了報告——作業後の室内を簡易清掃し、写真での完了報告とともに鍵をお返しします。売却や解体に進む場合は、そのまま次の相談へつなげられます。
山間部や積雪期、搬出条件の悪い立地では、現地確認を挟んだほうが、当日の追加交渉を防ぎやすくなります。とくに飛騨・郡上方面へは移動時間もかかるため、現地確認と作業日をまとめて1回の訪問で調整できるかどうかも、依頼先を選ぶ際の判断材料になります。段取りの詳細はご相談の流れでも紹介しています。
遠方に住みながら岐阜県の実家を片付ける方法
名古屋や東京で働きながら、岐阜の実家に頻繁に通えない相続人の方は少なくありません。何度も帰省して片付けるのは、交通費と時間の負担が大きくなります。とくに飛騨・東濃方面は名古屋や関東からの移動時間が長く、日帰りでの現地確認が難しいことも珍しくありません。きょうだいで役割を分担しようとしても、日程を合わせるだけで数か月かかることもあります。相続人が複数いる場合は、形見分けの方針や売却・解体の要否について、片付けを始める前に方向性をすり合わせておくと、後の意見の食い違いを防げます。遠方から進めるなら、次の段取りが現実的です。
- 写真で概算見積もりを取る——帰省のタイミングで、各部屋・収納・蔵や水屋の中まで撮影しておきます。写真があれば、離れていても概算が出ます。スマートフォンでの撮影で十分です。
- 貴重品と残す物を先に指定する——通帳・印鑑・権利証などの貴重品と、形見として残したい物をリストにして伝えます。現物確認が必要な物は、写真で判断を仰ぐ方式にします。判断に迷う物は、処分せず一時保管してもらう方法もあります。
- 立ち会いなしで作業を進める——鍵を預け、作業前後の写真報告を受ける方法です。近隣への挨拶や電気・水道の停止手続きまで任せられるかも、事前に確認しておきます。
- 供養や特殊な処分もまとめて依頼する——仏壇・位牌の閉眼供養、農機具や薬品類、美濃焼など価値の見極めが必要な品の処分先が現地でしかわからない場合も、写真と電話でのやり取りをもとに手配できるかを確認しておくと、当日の判断待ちが減ります。
郵便物の転送や公共料金の停止といった、片付け以外の手続きも並行して進めておくとスムーズです。片付けの日程が決まった段階で、電気・ガス・水道の停止日を作業完了日の後に設定しておくと、当日の作業に支障が出ません。飛騨・郡上方面の実家では、積雪期を避けて日程を組むかどうかも早めに検討しておきたい点です。安心実家じまいは全国対応の窓口で、遠方の場合は立ち会い不要で進められます。ご相談から作業完了までの流れはご相談の流れをご覧ください。
遠方から進める場合、判断に迷いやすいのが「どこまでを処分してよいか」という線引きです。写真だけでは価値の判断がつきにくい着物・掛け軸・骨董品などは、現物を見ないまま処分の指示を出すと、後から後悔につながることがあります。判断に迷う品は「保留ボックス」として一時保管してもらい、後日まとめて写真や動画で確認する方式を選べる業者だと、遠方からでも安心して進められます。相続人が複数いる場合は、保留ボックスの中身を家族間で共有し、誰が何を引き取るかを事前に決めておくと、現地に行けない相続人の意向も反映しやすくなります。
安心実家じまいのサービス案内
安心実家じまいは、遺品整理から家の売却・解体の手配までを一つの窓口でお受けする全国対応のサービスです。岐阜県内のご依頼も、基準を満たした提携業者が担当します。濃尾平野の市街地から飛騨の山あいの実家まで、地域の事情に応じた見積もりをご案内します。
遺品整理のみのご依頼は遺品整理サービスで承ります。家の処分まで続く場合は、実家じまい代行パックが割安です。二つのサービスの違いは、次のとおりです。
| 遺品整理サービス | 実家じまい代行パック | |
|---|---|---|
| 対象範囲 | 家財の片付けのみ | 片付けに加え、家の売却・解体の手配まで |
| 料金目安 | 間取り・物量に応じた個別見積もり | 2DKまで29.8万円/3LDKまで49.8万円/4LDK以上69.8万円〜(税別) |
| 向いているケース | 賃貸の退去や、家は残して片付けだけ済ませたい場合 | 実家の売却・解体まで見据えている場合 |
パック料金には遺品整理の費用が含まれます。料金の全体は料金表をご覧ください。
お見積もりを確定してからのご契約です。追加の作業が見込まれる場合は作業前に金額を提示し、ご了承をいただいてから実施します。貴金属や着物、美濃焼などの買取による費用の相殺も可能です。仏壇や位牌の供養、農機具や庭木の処分、蔵・水屋の片付けといった岐阜県の実家に多いご相談にも対応します。相続登記など法律手続きが絡む場合は、提携司法書士と連携して進めます。特殊清掃が必要な場合も、対応可能な提携業者をご案内します。LINEでの無料見積もりなら、写真を送るだけで概算をご案内できます。
対応エリアは、岐阜市・大垣市・各務原市・羽島市といった岐阜・西濃地域に加え、関市・美濃市・郡上市などの中濃地域、多治見市・土岐市・恵那市などの東濃地域、高山市・飛騨市・下呂市など飛騨地域まで含みます。実家が県内のどのあたりにあっても、まずはお気軽にご相談ください。市街地の集合住宅から、蔵や水屋のある広い戸建て、積雪期の対応が必要な山間部の実家まで、現地の条件をふまえた提携業者をご案内します。
提携業者は、一般廃棄物収集運搬の許可や損害保険の加入状況を安心実家じまい事務局が事前に確認したうえで紹介しています。処理記録の管理方法についても、一定の基準を満たした業者のみと提携する方針です。基準の詳細は提携業者の品質基準のページでご案内しています。
全国対応・遠方は立ち会い不要。提携業者は許可の実物確認・保険加入・処理記録の保管を条件にしています。品質基準の詳細はこちら
よくある質問
岐阜県の遺品整理はいくらかかりますか?
岐阜市・大垣市の粗大ごみはいくらかかりますか?
岐阜県の空き家解体に使える補助金はありますか?
遠方に住んでいても岐阜県の実家の遺品整理を頼めますか?
まとめ
岐阜県の遺品整理は、濃尾平野の市街地から飛騨の豪雪地帯まで、地域による住宅事情の違いを踏まえて進めることが大切です。要点を振り返ります。
- 岐阜県の遺品整理の相場は1R・1Kで3〜8万円、3DK〜3LDKで15〜50万円、4LDK以上で22〜60万円
- 西濃の輪中地帯には水屋、中濃・東濃・飛騨の旧家には蔵や納屋があり、地域によって物量の傾向が異なる
- 仏壇・美濃焼・農機具など地域特有の遺品は、供養や処分ルート、買取の可否を事前に確認しておく
- 岐阜市の大型ごみは直接搬入が戸別収集のおおむね半額。大垣市はインターネット予約で品目ごとに210円〜1,670円程度
- 岐阜市には不良空き家除却費補助金がある。申請前の着工は対象外になるため順番に注意
- 無許可回収業者は避け、許可・古物商許可・損害保険・見積内訳の4点を書面で確認する
- 遠方在住でも、写真見積もりと立ち会いなしの作業で進められる
- 孤独死や長期空き家では特殊清掃が必要になる場合があり、対応可否は事前確認が要る
岐阜県は濃尾平野の市街地から飛騨の山あいまで、地域によって実家の形も搬出条件も大きく異なります。まずは実家の状況を写真にまとめ、間取りだけでなく道路幅や敷地の広さ、積雪の有無も含めて業者に伝えることが、適正な見積もりへの近道です。仏壇や美濃焼、農機具など地域特有の遺品がある場合も、最初の相談時に伝えておくと当日の作業がスムーズに進みます。
とくに西濃地域の水屋や中濃・東濃・飛騨の蔵・納屋は、見積もり時点で申告しないと当日の追加費用につながりやすい部分です。エアコンの室外機や仏壇の位牌・過去帳のように見落とされがちな項目も、事前に一覧化しておくと安心です。相続登記の義務化や相続放棄の期限など、片付けと並行して確認すべき法律面の手続きもあるため、迷った際は司法書士など専門家への早めの相談をおすすめします。費用の内訳や安くする方法は遺品整理の料金相場を間取り別に解説を、進め方の全体像は遺品整理の完全ガイドをご覧ください。
仕分け・搬出・ご供養・買取まで。写真を送るだけで概算のお見積もりをお出しします。ご相談・お見積もりは無料です。

